(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

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ヒースバンクシアの花の様子  4月ごろ

ヒースバンクシアの花の様子  4月ごろ

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バンクシア 植物

バンクシア 育てやすい品種一覧。高温多湿と寒さに優れた4種類です。あまり知られていない共通して気を付けることも。

更新日:

どもども~(^^)v

「松ぼっくりのような形の花」といことでドライフラワー好きな人には知られていましたが、あの花が園芸好きな人にも認知され人気が出てきたバンクシアについてです。

ここでは比較的に高温多湿に強く、そこそこの寒さに耐え露地越冬ができる比較的に育てやすい品種を一覧的に紹介します。

またどの種類のバンクシアにも共通して気を付けた方が良いことがあります。

このことについてもまとめました。

育てやすい4種類

鉢植えやシンボルツリーなど「庭木」として育てやすいバンクシアは主に4種類あります。

なぜ4つという少ない種類なのか、という理由ですが「僕が実際に触ってみて」という完全なる主観です。

高温多湿・寒さに対してある程度優れている、手間がかからない、水やりに慎重にならなくて良い、という点を重視しています。

 

マ●オくん
主観て・・・信用できるんかいな・・・

 

っと思われる人もいると思いますが、少なくとも実体験なので

それらしいことを書いてあるけど、なんとなくしっくりこず信憑性があるかどうかわからないサイト

に書いてあることよりかはまともなことがお伝えできていると思っています。

一応生産者さんから助言も頂いてますし。

それでは4種類の紹介です。

スピヌロサ(ヘアピン バンクシア)

バンクシア スピヌロサ (ヘアピン バンクシア)

細長い葉です。

葉が細長く柔らかいバンクシアです。

スピヌロサはいくつか種類があり、英名でヘアピン・バンクシアと呼ばれている品種が有名ですが樹高が成人男性の腰あたりの高さで落ち着くバースディ・キャンドルなどがあります。

なお、スピヌロサの花は下記にあります。➡ スピヌロサの花

エリキフォリア (ヒース バンクシア)

バンクシア エリキフォリア ヒースバンクシアの葉です。

エリカというか松っぽい葉です。

個人的に「育てやすい4種類のバンクシア」の中でこのバンクシアが一番育てやすく気を使わなくて良いと感じています。

ヒースバンクシアのヒースですが、ヒース(Heath)=エリカ、でツツジ科のエリカ属の常緑樹のことを指します。

ジャノメエリカやアワユキエリカなどが日本国内で流通していますね。

バンクシア エリキフォリアは耐寒性に優れてます。

柔らかくややモフモフしてます。

確かにエリカに葉の感じがそっくりです。

触感も柔らかく花が咲いていない状態ですと見間違える人もいるかもしれません。

ヒースバンクシアの花の様子  4月

4月ごろの花の様子

咲き終わりですがエリキフォリアの花ももちろんバンクシアしてます。

インテグリフォリア (コースト バンクシア)

バンクシア インテグリフォリアの葉

スピヌロサ、エリキフォリアと柔らかい印象(実物も柔らかい)の品種が続きましたが、インテグリフォリアは堅いです。

コーストバンクシアと呼ばれるだけあり、海岸近くにも自生しています。現地ですと砂丘のような海岸から山合いと分布は広いみたいです。

初めて葉を見た時になんとなく海岸沿いによく生えているシャリンバイっぽいなっと思いました。

なんとなく似ていませんか?!

バンクシア インテグリフォリアの葉の裏は白い

葉の裏は白い

インテグリフォリアはラテン語で「全体が緑色」という意味のようですが、このバンクシアの葉の裏は白いです。

花の画像はありませんが、たいていのコーストバンクシアの花色は黄色がかった白色です。

ロブル (スワンプ バンクシア)

バンクシア ロブル スワンプ バンクシアの葉

葉は堅い。縁がやや刺々しい。

こちらも葉が堅いです。しかも葉1枚が大きいです。

葉の縁がギザギザです。線毛が白いせいか一見すると葉は白っぽく見えます。

肥料切れとかではなく、気温が10℃を下回る時期になると徐々に葉が黄色っぽくなります。

スワンプ バンクシア banksia roburの葉の裏側

なんとなくビワの葉っぽく見える?!

インテグリフォリアはシャリンバイっぽいなと思いましたが、こちらのロブルの葉はビワの葉っぽいなっという第一印象でした。

地植えされてるバンクシア インテグリフォリア

大きく育ってます。生産者さんの圃場にて。

花は咲き終わっていますが、茶色くなり枯れた様子も良いですね。

他のバンクシアと比べ樹高が2mくらいと小型に育つと言われています。

育て方

上の4品種が育てやすいと言える2つの理由があります。

耐寒性

一つ目は耐寒性についてです。

結論から言いますと、上記の4種類は-5℃程度しか下がらない地域でしたらまず問題なく露地で越冬します。

 

関東以西の暖地と呼ばれる平地の地域や都市部でしたら、寒さが直接的な原因で枯れる心配はしなくて良いでしょう。

 

上記の4種は霜にも強く、寒さによる葉に入る痛みもほとんどありません。葉が黄色くなる程度で済む場合が多いです。

たまに見かける「常緑樹だけど寒さにあたると葉を落とす」ということもありません。

個体差はありますが、-8℃でも大丈夫だった、という株もあります。

しかしながら気温は-8℃まで下がらないものの

滋賀県や北陸地方のような頻繁に雪が降り、降った後に何日も溶けずに残っている地域での地植え越冬はやや難しいのではないかな

と思います。

このあたりの情報は僕が住んでいる地域は雪が降ることが少ないので、どなたか人柱になった方からの情報がありましたらほしいです。

でも「Banksia snow」で検索するとけっこうな量の雪が積もったバンクシアが見られますが。

Banksia snow での検索結果はこちら

下記リンクは寒さ以外で植物が枯れる原因についてです。

耐暑性

一般的に多くのオーストラリア植物の植物は高温多湿、特に80%を超える高湿度に弱いモノが多いと言われています。

同じような印象をお持ちの方が多いのではないかと思います。

実際にいくつかのバンクシアは日本の高温多湿の夏を越えられません。

夏越しさせるのにも庭植えではなく、鉢管理にして日陰で風通しの良い所に逃がすなど、暑さを避ける「ひと手間」を行っても枯れるモノが多いです。

深く言うまでもないですが、上の4種は全国各地で観測史上最高気温を連発した2018年の夏を問題なく超えています。

湿度に関してもまったく問題がなく、鉢植えだったので水切れが心配で毎日3~2回は水やりをしていたくらいです。

気を付ける事!

プロテオイド根

プロテオイド根 バンクシアです。

白く丸く固まっているのがプロテオイド根です。

この記事内で2番目にお伝えたえしたいバンクシアのあまり知られていないことです。

ちょっと専門的な話になりますが、バンクシアには「プロテオイド根」と呼ばれる他の植物にはあまり見られない構造をした根を持っています。

根が塊になっていることからクラスター根とも呼ばれます。

画像の根鉢の白く丸い箇所がそれです。

プロテオイド根が何を行うかをざっくり・おおまか・簡単・簡潔・明瞭・一言で表すと、

 

三大栄養素の1つであるリン酸を吸収することにやたら特化した根です。

 

多くのバンクシアが自生している土壌は極端に痩せている大地の場所がほとんどで、

そこでちゃんと育つのは痩せた大地の中に存在している超少量のリン酸を吸い上げることができるからです。

コーストバンクシアが砂丘で自生しているのもこの根のおかげでしょう。

バンクシアが自生している画像を見ていて一番近いと思ったフリー画像です。

そのため

よく肥えた土壌や化学肥料がバッチリ効いた培養土に植えこむと花が咲きにくくなったり、マグネシウムなどミネラル分が不足しやすくなりその結果として生育が悪い(育ちが良くない)などの障害が現れる可能性があります。最悪枯れます。

 

プロテオイド根が化成肥料などの化学的に合成されたリン酸や天然有機系のリン酸を嫌う訳ではないですが、

万事に通ずることで「しすぎは決して良くない」ということです。

それではどのような土や肥料やたい肥が良いかと言いますと、

  • 8割ほど赤玉土・鹿沼土をバランス良く混ぜ、残りの2割は草炭
  • 追肥はリン酸が少ない肥料を株の状態を見ながら。目安は多くても半年に2回ほどで。

もう一度書きますが、プロテオイド根はリン酸がほとんど存在していないような土壌からリン酸を吸収します。痩せたこけた土壌のほうが育ちが良い場合が往々にしてあります。

上手く表現できませんが、

 

いかにも土!という土が良いです。

 

砕いて砂状になった赤玉土に草炭がちょろっと混ざってるだけでも十分です。

それと、くれぐれもバラのようにバンバン開花してほしい植物のそばにバンクシアを植えていけないですからね。

注意してくださいね。

頭に入れておこう

バンクシアを植える時に気をつけることを繰り返しますが、

  1. 庭植えでも鉢植えでも植える時にはリン酸分が多い土を使用しないこと
  2. 多肥の場所に植えたい植物や定期的に追肥する植物の近くに植えない・鉢植えの場合も置かない

ちなみにプロテオイド根はオーストラリアや南アフリカに分布しているプロテアやリューカデンドロンなどの多くのヤマモガシ科に見られます。

そのためこのやり方はそっくりそのままそれらの植物に当てはめることができます。

バンクシアを育てたり販売したり庭木として植えるときにはプロテオイド根の存在は頭に入れておいてくださいね。

バンクシアについて、この説明ができるとお客さんから一気に信頼度が上がりますよ。

花が咲く順番

開花の様子です。

花はヘアピン・バンクシアです。

※個体差があるので絶対にこの時期につぼみが来ます、というものではありません。

バンクシア ヘアピン つぼみ 9月

若干ブレてる・・・・なってこった。9月ごろの様子。

9月の下旬あたりに気がついたらつぼみっぽいものが出来てました。

ヘアピンバンクシアの花の様子  10月

10月ごろの様子

そこから目立った動きはなく、一ヶ月ほどするとこのように「松ぼっくり」のような見た目になります。

この姿が個人的に一番好きな状態です。

バンクシア ヘアピンのつぼみ 12月ごろです。

12月ごろの様子。これでもまだ咲いてません

そこからさらに一ヶ月ちょっと経過して、ようやくバンクシアの花っぽい姿になります。

ですがまだ開花していません。

ヘアピン バンクシアの花

1月になりようやく形になってきました。

さらに数週間経過して赤色の線というのかヒモっぽいものが出てきます。

正確には湾曲してる赤い線っぽいものが外へ出てきて開花完了です。

つぼみっぽいものが節と節の間に現れてから約4ヶ月かかります。

花の大きさは株の大きさにより変わりますが、株が小さいから咲かない、ということはありません。このヘアピン・バンクシアの樹高は50cmほどしかなかったので。

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その他オーストラリア植物はこちら

というわけで今日はバンクシアについてでした~
ではでは~(^^)v

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