アネモネ ムルティフィダ ルブラの花

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アネモネ ムルティフィダ 'ルブラ' 育て方。花色は赤ではなくどちらかと言うとピンク色。

2024年6月25日

どもども~(^^)v

アネモネ ムルティフィダ 'ルブラ'(Anemone multifida 'Rubra')の育て方になります。

高温多湿の環境にも十分に耐えられるなかなか剛健なアネモネです。

 

ホントに?

それでも夏は苦手でしょ、アネモネだもの

 

という印象をお持ちの方は少ないくないと思いますが、蒸し暑い名古屋地方の夏を余裕で何年も超えてます。

 

初めて種まきをしたのが5年前で、その後も生産しながら親株を手元に残して経過を見つつ採種していてだいたいわかったのでまとめました。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

アネモネ ムルティフィダ ルブラの花

花の大きさは約3cmほど。

  • 学名:Anemone multifida 'Rubra'
  • 別名:フェザー アネモネ
  • 分類:キンポウゲ科
  • 原産:アメリカ西海岸
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 4(-28℃前後)
  • 花期:春(経年株は秋にも)

主にカナダとアメリカの北米大陸に分布しているムルティフィダ種のアネモネです。

種小名のムルティフィダ(multifida)は「深く裂けた、多く分けられた、刻み込まれた」という意味です。

葉を見ると納得されると思いますが、切れ込みが深い葉をしています(この記事内に葉の画像あります)。

 

もともとの分布地ではないですが、今では亜熱帯地域以外のオーストラリアやニュージランドにも進出し自生しているようです。


ムルティフィダ種のアネモネは分布域が広いためか数種あり、このブログでも南米原産の白花種についてまとめてあります。

白花種のアネモネ・ムルティフィダ var. マゲラニカ のついてはこちら。

草丈は最大で50cm、草張りも最大で50cmほどです。

ただシュウメイギクなどのアネモネと比べると生育がかなりゆっくりなのでこのサイズに育つまで5年ほど必要になります。

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育て方

アネモネ ムルティフィダの葉の違い the difference of leaf of anemone multifida

左:ルブラ 右:マゲラニカ ルブラの方が葉の切れ込みが深い。フェザー(羽)アネモネと呼ばれる所以。

ムルティフィダ種がいくつ種類があるか知りませんが、白花のマゲラニカ含めてこちらのルブラも耐寒性は言わずもがな高温多湿にも強くとても育てやすいです。

もともと根張りがそれほど強くないのかこちらも2〜3年程度は植え替えをしなくても水切れだけ注意しておけば、とりあえず育ちます。

芽立ちな画像

経年株は株立っぽくいくつか新しい株が現れる。

根の張りが強くない、というのかゆっくり?!だからなのか個人的にはこのアネモネは鉢での管理をおすすめしています。

庭植えや地植えにした場合に根張りが強くないということで、イネ科や木の類に地中の根張りの戦いに負ける可能性が高いなと思ったからです。

 

マゲラニカのページでも書きましたが、自生地はおそらく競合する相手が少ない環境ではないかなと想像しています。

そのためいろんな種類の植物が雑多にある所では「地中の生存競争に負ける」のではと思います。

anemone multifida rubra

春に開花した様子。中心が少し白い。

日当たりについては1日2時間ほど当たる場所で毎年花は上がります。

当圃場では遮光率が50%ほどの寒冷紗の下で西陽だけ2〜3時間当たる環境で毎年開花しています。

耐暑性

8月末に咲くアネモネ

8月末に開花した時の花色。やや薄い。

こちらの品種・ルブラもマゲラニカ同様に高温多湿に強く、経年株は春に咲き終わった後に8月末から再び開花します。

ただこちらも白花品種のマゲラニカ同様に

いくら高温多湿に強いと言っても水はけが良い土の方が夏の間に枯れる確率を減らせます。

上の方で載せました通りに根が肥大化しそこから新しい芽が伸びるため、根が腐ると株自体が枯れ死します。

根腐れのリスクを少しでも回避するために、保水力のある土ではなくパーライトなどを普段より多めに入った水はけの良い土に植えると良いです。

アネモネの開花後の綿毛。

アネモネなので開花後は綿毛に。

花が咲き終わった後はアネモネ特有の綿毛が見られます。

耐寒性

アネモネ ムルティフィダの冬越し。

冬季はほぼ完全に地上部分は枯れてなくなります。3月中旬。

冬季は霜や雪に触れなくとも完全に地上部分が枯れます。俗に言う地上部分を完全に枯らして越冬する多年草です。

このアネモネを栽培してから最低で-5℃ほどまでしか下がった日がないのでこれ以下の気温については他のサイトのデータ(主にKew Garden の Plants of the World Online ですが)や自生地の最低気温を参考にしてますが、

とりあえずは-5℃程度の気温は問題ありません。

それと分布域はアラスカ州など-30℃以下になる地域も含まれているので、寒さが直接の原因で枯れることはほとんどないと思ってください。

冬の間は完全に枯れ茶色い茎が残った状態ですが、暖かくなると地中から緑色の葉というのか茎というのかが出てきます。

芽吹きは個体差がけっこうあり、横に並んで一斉に芽吹きするわけではなくけっこうバラバラです。

暖かさを感じ芽吹きし始めた様子。

こちらは芽吹きし始めた株。上の株と同日の様子。

まったく芽吹く様子のない株もあれば、土の中から緑色の葉を展開し始めている株も真横にあるっといった感じでバラツキがあります。

30苗くらいあると芽吹きが一番早かった株と遅かった株の差は一ヶ月以上あります。

芽吹きのタイミングの一つの目安として、

最高気温が15℃ほどで最低気温が0℃を下回る日が少なくなってきた

ぐらい気温の頃から早い株の芽吹きが始まります。

ただ先ほども書きましたが、個体差がかなりあるのであくまで目安として考えてください。

というわけで今日はアネモネ ムルティフィダ var. マゲラニカでした~

ではでは~(^^)v

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巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から園芸業界へ。 知識、経験、資金、人脈もほぼ0の状態から始めた元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。 ⇒もう少し詳しいプロフィールはこちら

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