バンクシア インテグリフォリア

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バンクシア・インテグリフォリア(コースト・バンクシア) たぶん一番育てやすい。

どもども~(^^)v

白花やクリーム花が咲くバンクシア、コースト・バンクシアやバンクシア・インテグリフォリア(Banksia integrifolia)の育て方になります。

バンクシアの中では土や水やりに特別に気を付ける必要がなく、暑さにかなり強く寒さにもそこそこ強い(バンクシアの中では強い方)など、元々の性質が頑丈でおろらく一番育てやすいのではないかと思います。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

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画像とデータ

コーストバンクシアの花

白花と言われるけど、黄色というかクリーム色がかってる。

  • 学名:Banksia integriforia
  • 別名:コースト・バンクシア
  • 分類:ヤマモガシ
  • 原産:オーストラリア
  • 形態:常緑樹
  • 耐寒性:USDA 9b(-8℃前後)
  • 花期:冬

英名でコースト(coast)とあるようにオーストラリアでは海岸でも自生しています。

潮風はおろか多少海水がかかる場所でも生育できる可能性が高いです。

 

Coast Banksia でのgoolge画像一覧

 

インテグリフォリアはラテン語を直訳するとインテグリ+フォリアの組み合わせで「完全なる+葉」という意味で、

コーストバンクシアの葉

葉の裏は白い。

葉の縁が鋸の葉のようにギザギザしてなく丸っこいです。

インテグリフォリアは「完全な葉」のように表現されますが、意訳すると「一般的にどこにでもある葉」というニュアンスが近いかなっと思います。

 

ですがこのバンクシア、

葉の縁がギザギザ

若い葉の縁はギザギザです。

ポトスやモンステラなどのサトイモ科の植物の多くがこの特徴を持っていますが、株が若かったり枝が新しい個所から現れる葉と、そこそこ育った株や枝から現れる葉の形状や質感、触感が違うことはよくあります。

他のオーストラリアの植物ではユーカリの多くの種類がこうなります。

レモンユーカリについてこちら

 

このバンクシアもある程度の大きさに育つとギザギザの葉は少なくなり、ほとんどの葉が丸みを帯びた形状の葉ばかり現れます。

 

ですが、

株の個体差により、葉の縁はギザギザのままの株も存在します。

原種あるあるです。

 

そのため丸くならないから病気かも、やギザギザのままだからヤバイ!ということはありませんのでご心配なく。

コーストバンクシアのつぼみ

つぼみは白い。

樹高は最大で30mほど。

日本国内ですと流石にここまでに育つことはないかと思います。

余談ですが国内で約4mの地植え株を見たことがあります。

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育て方

水たまりに生えるバンクシア

水が溜まって2週間経過した地植え株。

個人的にコースト・バンクシアを数年管理してみての意見でもありますし海外の園芸フォーラムサイトでも同様の意見を書く人が多いですが、

 

数あるバンクシアの中でおそらく一番育てやすいのはコーストバンクシアだろう

 

と言われています。

 

理由として

 

メモ

  • 根腐れしにくい
  • 乾燥、潮風、寒さ(低温)、霜、雪、暑さ(高温)、高湿度に強い
  • 山火事でほぼ全身が消失しても復活しやすい(再生能力が高め)

 

とこれらが挙げられます。

「海岸に自生」ということで砂地=水はけが良い場所を好む、と考えそうですがこのバンクシアは海岸から離れた位置にも分布し環境の変化に対応できているせいか

土に関しても「絶対に水はけが良い土でないと育たたない」といったことがありません。

それくらい性質は頑丈です。

 

ただし、

 

他の育てやすいバンクシアのエリキフォリアやスピヌロサと比べると花が咲きづらい印象があります

 

これら2種は5号鉢でも開花しますが、同時期に同サイズ、同じ環境で同じ土を使用してもコースト・バンクシアは咲かない場合が多いです。

つぼみが上がっても開いてこずそのままつぼみが枯れることが本当に多いです。

再生能力が高い

再生能力が高いという理由は、山火事のあるオーストラリアで育つユーカリも持ち合わせている特殊な機能で、リグノチューバ(Lignotuber)という再生機能を多くのバンクシアは備えています。

コースト・バンクシアも備えています。

コーストバンクシアのリグノチューバ

小さいブツブツが枝になります。

リグノチューバは簡単に言うと、「何か株に良くないことが起こっても、この部分さえ残っていればなんとかなる」っと言った機能です。

それなりに株が育ってくると地中から現れ癌種のような形になっているのを目視で確認できる状態になることがありますが、気にしないで土などで隠してOKです。

 

そのためコースト・バンクシアに対してはこう言えます。

ポイント

  1. バンクシアを育ててみたいけど枯らしたくない
  2. (購入した株にもよりますが)花を見るまでそれなりに時間がかかる場合がある

ちょっと枯れにくいけど咲きにくいかもという感じです。

枯らしにくいというのがこのバンクシアの一番のポイントかなと思います。

 

なお基本的なバンクシアの育て方はこちらを。

バンクシア アエムラの花
バンクシアの間違いない育て方。高温多湿と寒さに優れている4品種を。

続きを見る

耐寒性

1月に咲く花

満開の状態。

寒さですが-8℃まででしたら問題ないです。

どこかの国の-15℃の地域でも露地越冬したことがあるらしいですが、この情報は参考程度に。

 

雪や霜ですがユーカリのポポラスやミモザアカシアが育っている地域でしたら、問題ありません。

根腐れしにくい種類ではありますが、雪解けの水などで一か月近くずっと水が湿る地域や土壌ではマルチングや植える時に畝のようにちょっと盛り上げて植えた方が良いです。

心配な人は鉢植えにして1シーズン屋外に放置して慣らしながら環境に適合できるかどうかを判断されると良いかと思います。

耐暑性

コーストバンクシアの種

成熟していない種。

タイやマレーシアのような高温度で高湿度の夏の名古屋地方の夏でもまったく問題なく生育します。もちろん地植えでも問題ありません。

名古屋市の東山動植物園でも地植えされて数年経過しているコースト・バンクシアを見ることができます。

鉢植え管理も庭植え管理も共に水切れに注意してください。

 

年間を通じて日当たりが足りない場所に置いておくと徒長します。

明らかに間延びした枝が多く現れたら日照時間と量が足りていませんので注意してください。

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というわけで今日はコースト・バンクシアでした~

ではでは~(^^)v

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