どもども~(^^)v
アムステルダム植物園に行った時のことを少し。
画像を70枚(?!)使用しました
そのためやや重いページになってます。
「行き方や歴史とかいいから植物園の画像が見たいのですが」
と言う方は下の目次の表示を開いてもらって、「3.▸ 植物園内」というところをクリックかタップしてください。飛びます。
歴史
アムステルダム植物園・現地名はHortus Botanicus(ホルタス・ボタニクス)は1638年に設立された歴史ある植物園です。世界最古クラスです。
大航海時代のスペイン・ポルトガルの2強国に取って変わり世界を席捲したかの有名な「オランダ東インド会社」が設立されたのが1602年で、食料や原料の調達も兼ねていたので東インド会社設立の数十年後にこの植物園が建てられたのは決して関連性のない話ではないでしょう。
アムステルダム植物園に限らないことですが欧州のほとんどの植物園は「珍しい植物の陳列や植栽デザインの展示」が主な目的ではなく、
植物園という名前が付いてますが「植物に関する総合研究機関」です。
日本で言うところの農業試験場と植物園が合わさった機関です。
そのためアムステルダム植物園では数百年前にはチューリップやヒヤシンス栽培などの研究が行われていました。
その後このチューリップで莫大な富を得たのは誰しもが知る話ですね。
チューリップを国家事業として行うことになったのも、国土の多くが海面よりも低く土が湿気っぽいため給水力のある植物として球根が選ばれた、という話を聞いたことがあります。
さらに詳しく
運営形態
このような植物園の運営形態について。
基本的に「寄付」が多いと聞いていましたが、入り口にしっかりと看板がありました。
スポンサーとサポーターです。
世界遺産のKew植物園やBeth Chatto ガーデンのロゴがありますね。たいていこのようにロゴが表示されている場合はロゴの機関なり会社は運営費の一部は出してるんじゃないかな。
でも入場料ですが、
もちろんあります。
参考までに
- 大人 9.5ユーロ
- 5~14歳 5ユーロ
- 学生/65歳以上 5ユーロ
- 15人以上のグループ(要予約)7.5ユーロ
アムステルダム在住の人、ICOM(国際博物館会議メンバー)は無料で、いつでも入場できる年会費が1人・34ユーロ、家族パス68ユーロとなっています。
大人の9.5ユーロと言うと1ユーロ=130円計算で¥1235ですからね。この価格設定が高いか安いかは人それぞれの感じ方はあると思います。
個人的に
ということをすぐに思いました。
ちなみにオランダのマクドナルドの一番安いセットが7ユーロです。
英国のウィズリーガーデンなどの管理をされていた元RHSの二又朋則氏が
二又氏
ウィズリーは種苗会社や生産者から植物が送られてくるから買うことはまずないよ。園芸資材もメーカーから送られてくるしね。たい肥は自分達で作るし。協会費と入場料だけで運営してるよ。
と言われていたのでアムステルダム植物園も似たような運営形態だと思います。
合わせて読んでみる
行き方
行き方ですが、アムステルダムの中央駅から歩いてだいたい20分くらい?です。
バスか地下鉄で行けると思いますが、訪れる機会がある方は散歩がてら歩いて行っても良いかと思います。
住所
土地勘がなくても方向感覚がある程度しっかりしている人でしたら迷わず行けますよ。
開園は10:00からです。
売店とカフェ
売店
出入口を兼ねた建物は苗や鉢物、切り花、雑貨、園芸関係の書籍などを販売しています。
アムステルダム植物園のロゴが入った園芸バサミなどが販売されていました。
カフェ
入り口の右側の白い建物はカフェになります。食事もできます。
植物園でカフェ?お客さん来るの?
と疑問に思いましたがお昼ごろには満員になってました。ちょっとビックリ。平日だったんですけどね、僕がここに行ったの。
近所の人やら明らかに仕事の打ち合わせしてるなっという人たちでいっぱいになってました。
植物をいくつか壁に這わせてますがちゃんと手入れというか剪定とか間引きしてあって細かいな~っと。
ちなみにトイレもここにあります。
欧州に限った話ではないですが、日本のようにどこでもトイレが借りられることは外国では少なく外出先でトイレを見つけることはけっこう困難なので植物園の後にどこかに行く予定の人はここでしっかり済ませておくと良いです。
植物園内
入り口
マテバシイとシャリンバイ
僕が訪れた時の入り口にはなんか見たことあるなという2本の木が。
マテバシイ(Lithocarpus edulis)とシャリンバイ(Rhaphiolepis umbellata)です。まさかアムステルダム植物園で日本の植物を一番最初に見ることになるとは思ってもいませんでした。たまたま置いてあったのかかどうかわかりませんがなんか嬉しかったですね。
クノニア・カペンシス
マテバシイとシャリンバイの隣にはこの見たことない花が咲いてる木が。
オランダ語はまったくわかりませんが、ラテン語の学名からこの木はクノニア・カペンシス(Cunonia capensis)というもので、説明書きの「Zuid-Afrika」から南アフリカかな?KaapとZuluはケープとズールー(南アフリカ東部からスワジランドにかけて)かな、とローマ字発音から類推しながら宿に戻って検索したら見事に当たってました。
そして全体の樹形の画像は見事に手ブレしていたというね・・・・。こんな感じの樹形です。
日本の植物エリア
どういう訳かカフェの脇に決して広くないですが、日本の植物ばかり集めて植栽されていたゾーンがあり「Japanese Plant Zone」という看板もあった気がします。
遠目から「なんで日本の植物ばっかりあの一角は集まってるんだろ」っと思っていたんですよね。この画像だけでもパッと見で、
- ソテツ
- ヤブラン
- モミジ
- ミヤマシキミ(スキミア)
があります。
ミヤマシキミ(スキミア)
オランダというとスキミアの世界最大の生産地ですが、4日間のオランダ滞在で一度もスキミアを見てなくアムステルダム植物園でやっとお目にかかれました。
マメ知識ですが、秋から日本国内で流通するスキミアの鉢物は90%近くオランダで生産されたモノです。
日本の植物なんですけどね。
さらに詳しく
ハマギク
そしてまさかのハマギクです。
学名を見てもらえばわかりますが、Nipponanthemum nipponicum ニッポンという単語が2つも使われています。海外サイトを見ると「Japanese plant from Japan」ととても訳しにくいけど意味はわかる書かれ方をしています。