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(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎がとりあえず植物のことを中心に、それと昔の旅行記のこととか綴ってます。

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スキミア

スキミア・ヤポニカについて失敗しない方法など4項目でまとめてみた【原種のミヤマシキミとかルベラとか】

更新日:

どもども~(^^)v

 原種、園芸品種と合わせてミヤマシキミと言うかスキミアをまとめてみました~

画像とデータ

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スキミア キューグリーン

ウィズリーガーデンのスキミア’キューグリーン’ (Skimmia 'Kew Green') 福岡・金華園 二又朋則氏より

  • 学名:Skimmia japonica
  • 別名:深山樒(ミヤマシキミ)、億両
  • 分類:ミカン
  • 原産:日本(ただし暖地に限る)
  • 形態:常緑低木
  • 耐寒性:USDA 8a(-12℃前後)
  • 花期:春

上の画像の'キューグリーン'や'ルベラ'、その他ドワーフ系を含めて英国やオランダで品種改良され現存する品種のほとんどが日本原産のミヤマシキミの純血種になります。

「スキミア」を検索してもあまり有益なサイトがヒットしないため、というか国内サイトよりも諸外国サイトの方がはるかに詳しい情報が掲載されていること(しかもサイト数が多いorz)を見ていて、

また日本の多くの園芸好きの憧れである、ベス・シャトーさんのお庭にもスキミア'ルベラ'が使われているのに関わらず・・・

「ん~なんだかなぁ~」

と思いましたのでまとめました(^^;)

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スキミアはシキミではありません

スキミアとシキミですが、スキミアの和名が「ミヤマシキミ」となっていて「シキミ」という単語が付いているせいか

「ミヤマシキミ=シキミ」

という認識をかなり多くの人が持っている印象があります。

実際に僕が近所の県内ではそこそこ知名度のある園芸店の数店に行った際にちょうどスキミアが販売されており、その商品説明文にはどの店舗も

「シキミの仲間です」

と残念ながら書いてありました。

確かに共に似たような環境を好みますが学名の通り、

 

・シキミ=Illicium anisatum

・スキミア(ミヤマシキミ)=Skimmia japonica

 

になりますので、まったくの別モノ!になります。

続いてシキミとスキミア(ミヤマシキミ)を見比べてみましょう。

シキミ

シキミの花

シキミの葉 徳川園にて

シキミはマツブサ科の常緑高木です。10m近くなります。

スキミア(ミヤマシキミ)

スキミア 花 開花

スキミア(ミヤマシキミ)の花 アルムさんより

愛知県森林公園に自生している原種の葉です。

スキミア(ミヤマシキミ)はミカン科の常緑低木です。10年経過した株でも1mほどの高さにしかなりません。

違いをまとめると

画像を見れもらえれば2つの違いをまとめるまでもないですが、端的に言うと

  • シキミの花は1つが大きく集合しない。スキミア(ミヤマシキミ)は1つの花が小さく集合する
  • 共に葉に光沢があるがシキミの葉は先が尖っていて、スキミア(ミヤマシキミ)は丸みを帯びている
  • シキミは背が高くなり、スキミア(ミヤマシキミ)は背が高くならない

植物は見た目での特徴で種類の判別が難しかったりわからない場合は花を見比べると良い、と言われますがこの2つに関しては花もそうですが見た目の形状でかなりの差があるので簡単に違いがわかります。

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育て方

多くの海外サイトではスキミアはジンチョウゲやシャクナゲと似た育て方で良い、と書かれています。スキミアを育てる際の培養土はシャクナゲ専用土やカルーナ専用土を使いましょう、と書いている大手園芸サイトも。

共通項として

  • 移植を嫌う
  • 直射日光下を嫌う
  • 長期間の多湿の状況下を嫌う
  • 酸性土壌を好む

があります。

検索予測ワードで「枯れる」

「スキミア 育て方」で検索すると、特に7月頃から「スキミア 枯れる」という予測変換がgoogleに登場します。だいたい4番目くらいに。

あくまで個人的な意見ですが、ツボミの可愛らしさが先行してしまって管理方法や育て方の情報が後回しになっている印象がずいぶん前からありました

プロモーション不足感が否めない、というのでしょうか。

元々が日本原産の植物で分布していない地域を除いたら純血種なのでいくら欧州で改良された品種と言っても育たないわけがないと思っていました。

不調な場合は葉に現れます

この株の場合は直射日光に当たりすぎ。ちなみに葉はナメクジにも食べられます。

どこかの国の園芸フォーラム的なサイト(アメリカだったかな?!)で書かれていたことの丸パクりですが、とてもわかりやすく書いてあり納得してしまいました。

それは

「スキミアが不調を訴えるとき際は最初に葉に現れる黄色になる

とありました。

通常の葉色は深い緑葉をしているが黄色くなる原因は4つのいずれかであると。

葉色が黄色くなる4つの原因というのは

  1. 直射日光に晒されている時間が長い(特に気温が高い時期)
  2. 水やりのやりすぎ
  3. 肥料のやりすぎ
  4. 土のph値がアルカリ性である

というなんとも丁寧な説明でした(^^)

スキミア 葉痛み

経験則ですが、このような場合は大抵水が多いです(^^;)

確か

「10日ほど旅行に行くので鉢植えのスキミアに受け皿をして、そこに水切れしないように水をたっぷり溜めておいて帰ってきたらなんだか調子が悪い件について

という質問者への回答の1つでしたね。

不調の4つの原因の解説

日陰を好む理由について

日陰どころか暗いです(^^;)

赤い点線が自生しているスキミアです。

ご覧の通り「ほとんど直射日光が当たらない日陰」を好みます。

ちなみにこの画像は8/17に撮ってます。木漏れ日が当たる程度の日光量しかありません。

日光に熱さを感じない11月から3月まではそれほど問題ないのですが、それ以外の時期は日陰に移動させましょう。地植えをされる際は年中日当たりが悪い所が良いです。

仮に直射日光が当たるとしても1日1時間もあれば十分です。

水やりについて

デジカメの感度を上げて撮ってます(^^)

上の画像はあえて斜面を強調しようとして撮ったわけではなく(暗い場所なのでデジカメの光の感度は上げました)、

普通に株を遠目から撮ってみましたが画像の右柄から赤い丸の株にかけて地面が斜めになっています。特に株の左側は急こう配になっています。同じく8/17に撮りました。

1の日陰の件にも通じることですが、付近にはスキミアよりも背の高い植物が多いため昨今のゲリラ豪雨や長雨が降り続いても直接株に雨が降りかかるどころか斜面に生えているため水が滞留することはまずありません。

しかしながら落ち葉で地面が覆われているために適度に湿っている状態です。

 実例として画像がないので説得力に若干欠けますが、僕の知り合いが

名古屋市内の某ビルの間の狭いスペースに地植えした株はすこぶる調子よく育っている

と教えてもらっています。もちろん直射日光は年中あたりませんし普段は誰も管理しないので水やりは一切されず自然雨のみ、という状態のようです。植えた本人もいまだに株が生きていることに驚いています 笑。

以上の理由で水のやりすぎには注意しましょう。

肥料について

端的に言うと、葉が黄色くなるのは「肥料焼け」です。単純に植えてある土中に肥料分が多い状態です。

スキミア'ルベラ'を数年生産している生産者さんから肥料を与える頻度についてお話を伺ったところ、

たいがいの園芸品種の植物には、特に海外で育種され種苗登録されているような植物には肥料を与える時期など各国の生産者にわかりやすくするために数値化されており、スキミアは特にこの数値が高いとのこと。

ちなみに低い数値だと頻繁に与えた方が良い植物ということになっているようです。

その数値を元に例えますと簡単に言うとスキミアは一般的な草花、ビオラと比べると肥料を吸い上げる力は半分以下しかありません。

さらに土中に肥料分が多いと花芽になる予定の枝が葉芽に変わることが頻繁に起こります。

生産者さんによっては挿し木して3年同じポット内で育てその間は月に1回液肥を与えるのみ(ただし7月~9月は除く)、

という方もいるくらいなので過度の肥料やりは必要ありません。

酸性土壌について

スキミアは酸性の土壌を好みます。

ph値で言うと5.5から5.0くらいの酸性がベストです。

ではそのph値にするにはどうしたら良いか?ですが鹿沼土を使ってください。鹿沼土のph値は4~5です。さらに鹿沼土は水はけに抜群に優れています。

アルカリ性による葉色の変化ですが、一般的に日本の気候ですとアルカリ性に土壌が変化することはあまりありません。

しかしながらコンクリート(セメント)で作られた建物の基礎の近くやブロックで作られた花壇などは話が別です。コンクリートは人類が作り出した最高値のアルカリ性と呼ぶ人もいるくらいです。ph値は12を越えます。

水によりコンクリートから徐々にアルカリ分が溶け出すために土壌がアルカリ性に変わることがあります。そのためコンクリートの近くに植え込む場合はあらかじめ鹿沼土を多めに入れたりなどの予防を行いましょう。

以上の原因によりアルカリ性によりスキミアの葉色が変わる理由は、アルカリ性の土壌によるものです。

鹿沼土主体の土に植え込み、水はけと酸性を保ちましょうね! 

鹿沼土を見てみる→ 硬質鹿沼土

その他移植や剪定について

スキミア レッドドワーフ

鮮やかな赤色のレッド・ドワーフ。ルベラよりも鮮やかな赤色(^^)ドワーフ系は葉先がやや尖る。

スキミアは成長が非常にゆっくりな植物です。

そのため根の張りも遅いため植え替え時に根を切ることは控えた方が良いです。

剪定については、花が終わると花芽だった枝は自然と枯れ落ちます。無理に切る必要がありません。枝を切る=その枝の花は2年後、と思ってください。株が込み合ってなんか邪魔だな~この枝、と思う枝がありましたら切ってください。

またミヤマ=深い山、とある通り強風が当たることが少ない環境に自生しています。そのため風に当たる環境は好みません。僕も風が当たる環境に置いておいて枯らした経験があります(^-^; そのため風が当たらない環境に置きましょう。

育て方まとめ

  • 直射日光に当たらない環境で
  • 水やりの頻度は控えること
  • 肥料は与えない
  • 植え込む土は酸性に。水はけの点でも鹿沼土を主体で。
  • 移植等、根をいじることは極力控えること
  • 剪定は必要ナシ
  • 風にはあてない

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果実について

スキミアは雄株と雌株が存在する植物です。そのためタネを採ろうとすると雌株が必要になります。

しかし

外見的要因だけでは雄株と雌株の違いはわかりません。結実して果実ができるか株かどうか

しか見分け方がありません。

果実の色変化

それでは原種のスキミア、ミヤマシキミの果実の色変化です。

ミヤマシキミ 雌株

7月下旬よりこのような緑色の果実が成ります。

スキミア 実 果実

白色に変化します。

ミヤマシキミ 果実

それで赤色に(^^)

とこのような色変化します。なかなか面白いですね(^^)

猛毒です

光沢があり艶っぽくとても美味しそうなビジュアルをしてますが、山の中でシカなどの野生動物がエサにありつけなくなっても絶対にこの果実だけは残る、というくらいの猛毒です。絶対に食べないでくださいね!

猛毒を有する観点からか、国内で流通するスキミアのほとんどが雄株です。欧州からの輸入株も各国のコンプライアンス的なこともあるのか雌株が入ってくることはほとんどありません。そのため雌株をとても珍しいです・・・・(^_-)

増やし方

増やし方ですが、実生(タネ播き)でも挿し木も可能です。

発芽率はそれほど悪くなく、上記の自生している株元にたくさんこぼれタネで発芽したであろう小さな株がありました。

また挿し木も可能で、水が多いと根腐れしやすいスキミアですが切り花として購入し花瓶に挿しておいたら根が出てきて、その芽を地植えして15年育てている人にお会いしたことがあります(^^; 画像も見せていたただました。

根腐れしやすいのに水挿しの状態で発根するというのはなかなか興味深いですね。

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というわけで今日はスキミアについてでした~

 

さらに詳しいことはNHK 趣味の園芸 2016年 12月号に書いてあります。

よろしかったらご覧になってください。よりスキミアに詳しくなれますよ(^^)

ではでは~(^^)v

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