(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

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ノウハウ

【某フリマサイトは無法地帯】種苗登録された植物から採れた枝、果実、根、種もみ等の無許可販売は禁止されています。最悪逮捕されますよ。

更新日:

どもども~

種苗登録(種苗法)に関することを少し。

タイトルにも書きましたが、

注意

種苗登録されている植物の枝、茎、葉、種もみ(主に米)、果実、根などを権利所持者からの許可無しで販売することは種苗法で禁止されています

 

枝や茎?というとやや漠然としていますが要するに

種苗登録された植物から取った枝や花をさし穂や切り花として販売する、ということです。

各部位を乾燥させた状態での販売ももちろん禁止されています。

たとえ明確な使用意図を表記していなくても、種苗登録された植物を増殖しその一部を販売してはいけませんってことです。

 

それではここから詳しく、「知らなかったんだけど」では済まない話を。

違反です。

フリマサイトでの種苗登録違反の例

「万華鏡 さし穂」って書いてます。

種苗登録されている「アジサイの枝」や「ペチュニアの茎」を販売してますよね?

 

という出品物をいくつも見つけて、というか探さなくても目に入ってくるほど出品されていることに驚きましてね。

 

例えば上の画像です「アジサイ さし穂」で検索し、検索結果166件(2019年5月時点)。

その中にアナベルのさし穂などもありましたが、8割ほどが種苗登録されているアジサイです。

 

画像のモザイクを1つだけしていませんが、某フリマサイトの出品物です。

「万華鏡 さし穂」で出品されています。

 

アジサイ 万華鏡 種苗登録

万華鏡は「島系Hyd06-01」という名称で種苗登録されています。

出願番号は25664です。下記にある種苗登録データベースで25664を入れて検索すると確認できます。

万華鏡 商標登録

そして「万華鏡」は商標登録されています。

 

共に権利所持者は島根県です。

 

この出品者はタイトル通りに販売したのでしたら2つの権利を侵害していることになります

通用しません

たぶん出品している人たちは

 

勝手な言い分

  • 「権利所持者(育成者権者)にバレなければ良い」
  • 「販売したって小額だし」
  • 「これくらいの金額でガタガタ言うな」

 

くらいの程度の考えしかしていないかと思います。

 

中には「私が宣伝してやってるんだ、何か文句あるか」と思っている人もいるでしょう。

 

共通しているのは「みんなやってるし自分だけがとがめられることはないだろう」と思ってやっているであろうということ。

 

ですが、意外に権利者が把握されていておとがめを受ける可能性があります。

 

もう一度言います。

 

おとがめを受けることになりますよ。本当に。

 

賠償請求されない理由

しかしながら堂々と誰でも観覧できるインターネットという媒体で公然と権利侵害されているのにも関わらず、

育成者権を保持している人(法人含む)が

品種登録されているモノを正規の方法以外で販売しているので種苗法違反ですよ

と権利侵害賠償請求しないのには理由があります。

 

単純に、

 

弁護士を使い権利侵害で申し立てるのがおっくうだから

 

という理由が多いようです。

裁判したり弁護士と打ち合わせしたり書類の確認するの、けっこう時間がかかりますからね。

 

特に「個人」が育成者権者の場合は権利侵害の申し立てたりする場合は顔も住所もすべて違反者に伝わります。

そのため「金額が少ないなら・・・」っとそのまま放置する場合が多いです。

 

ですが、育成者権者が証拠集めをし始めたら誰でも観覧できるネット上の情報は確固たる証拠となります。

販売者自らが権利侵害をしている証拠をさらけ出しているもんですからね。

民事?刑事?逮捕されるの?

まず民事と刑事の違いですが、ざっくり言いますと

 

メモ

  • 民事 ➡ お金で解決
  • 刑事 ➡ お金&懲罰

 

になります。

刑事の懲罰ですが、よく言われる「懲役〇年、執行猶予〇年」と言うモノですね。

流れですが、逮捕からの起訴、裁判、判決(無罪か有罪か)というのが一般的です。

警告と示談

例えがアレですが、不倫裁判なんかとほぼ同じ流れです。

 

いきなりです

「こうこうこういったことで権利侵害していますので〇〇までに▲▲円を払ってね。〇〇までに入金ないと刑事告訴しますよ。」

 

 

という内容証明が送られてくることが通例です。

早い話、示談です。金で手を打ちますよってことです。

 

ご存知だと思いますが刑事告訴され受理された場合は捜査機関(主に警察)は捜査する義務が発生します。

そのため「刑事告訴の受理=ほぼほぼ逮捕」です。

逮捕後に起訴され権利侵害が裁判所で認められたら罰金と懲役刑(執行猶予付き)で「前科」が付きます。

 

インターネットという媒体は記録を残しやすいので、こういった場合は証拠不十分で不起訴になる可能性はかなり低いでしょうね。

 

このような内容証明がどこの誰かも知らない人から送られてきたら、さぞかしビックリするでしょう。

 

◯才男性

え・・・売ったっていったって〇〇円程度なんだけど・・・この程度の金額なんだしなんで?

 

というのは言い訳にもなりません。

しかも利益を得ていたであろう額が損害賠償額の上限ではなく、それを越える額を育成者権者は請求できます。

 

また上記に例として挙げた万華鏡のように商標登録を侵害している場合もあります。

こちらは商標法違反です。この件でも合わせて起訴される可能性があります。

正規品

種苗登録されている植物のラベル

ハイドランジアのリップルは有限会社 谷田部園芸さんが育成者権者です。

こちらのハイドランジア リップルは市場で販売用に仕入れた株です。

正規品と呼ぶのもやや変な感じがしますが、種苗登録されている植物にはこのような品種登録番号が書かれているラベルが必ず一緒に付けられています。

 

ラベルを拡大すると

アジサイの種苗登録番号が記載されたラベル

このように農林水産省登録品種と番号が書かれています。

植物の苗を買った経験がある人はこのようなラベルを一度は見たことがあるはずです。

 

このラベルが

ココがポイント

権利を守り栽培しましたよ。

という品質の保障の証明となります。

 

切り花のようにラベルが付けられないモノもありますが、鉢物や苗物で種苗登録されている植物が市場に流通する場合のほぼ100%このようなラベルがあります。

 

逆に言うと、種苗登録されていてこういったラベルが無い植物が販売されている場合はほぼほぼ権利侵害している、ということになります。

申請中の場合は?

宿根フロックスのラベル。

宿根フロックス ブラインドライオンのラベルに書かれている文言です。

たまに申請中の品種になります、と書かれているラベルもあります。

 

以前このように言われたことがありますが、

ある人

申請中だから今のうちに増やして販売してもOK!

 

申請中の品種に関しても申請者には「仮の育成者権利」というものが認められます。

 

そのため申請中だからと言って増殖し販売して良い訳ではありませんのでご注意くださいね。

種苗登録されているモノが多い主な植物

一般的に流通している苗や鉢物で出荷される植物で、種苗登録されているモノが多いものをざっくりですが挙げてみました。

※僕の独断です。

 

注意ポイント

  • アジサイ
  • カーネーション
  • シクラメン(鉢物)
  • ポインセチア
  • 菊(マム)
  • カリブラコア

 

その他ですと海外系の種苗会社のラベルが付いているラベンダーやニューギニア・インパチェンス、ペチュニアなんかはほとんど種苗登録されている印象があります。

最後に

個人的な意見ですが、こういったことはモラルや一般常識だと思います。

庭先にある鉢植えを盗んだり、「インスタ映え」のために勝手に人の庭に入ったりするのと同じ低次元の話です。

第三者目線で、あの人は頭がおかしい、というレベルの話だと思います。

 

それと一般流通している値段よりも安くで買えるから、という理由で権利侵害されているモノを求める人に対しても正直「おいおい大丈夫か?」と思っています。

 

育種者の長年の努力がうんたらかんたら・・・・というよりも、

 

自分がその人の立場になり、無許可で販売されている卑しい光景を見たらどう思うでしょうかね?

 

あと種苗登録品を無許可に販売している人の年代は、一般的な社会常識を覚えている最中の10代ではないはずです。

30代、40代、50代、この辺りではないでしょうか。

某フリマサイトの利用年代層で一番多いのは60代、というデータも見たことがあります。

 

〇〇歳

無許可販売して逮捕されました

 

自分の親がこんなことで逮捕されて前科がついたら今後の子どもの立場を考えるとつまらないですよね。

 

くれぐれも自己責任で行ってくださいね。

 

それでは種苗登録についてでした~

ではでは~

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