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世界最古級 アムステルダム植物園 について。画像を70枚載せました。色んな種類の植物が見られて時間を忘れます。

2018年10月24日

温室

アムステルダム植物園には3つの大きな温室とガラス温室と呼ばれる大きな温室が1つ、あとコールドフレームのような小さなガラス温室がいくつかあります。

3つの温室はざっくりで

3つの温室

  • 一般的な温室
  • 湿度の高い温室
  • 湿度の低い温室

とこのような感じで分けられていて、中にある植物もそれぞれの環境に合わせて配置されています。

一般的な温室

アムステルダム植物園の普通温室

一般的な温室、と書きましたがここは主に「オーストラリア」と「南アフリカ」の植物が植えられています。

アムステルダム程度の寒さなら屋外でも越冬できるモノもいくつかありましたが、演出というか自生地に似せるためにあえてここに植えたのかなっと思いながら見てました。

多くの植物がありましたが、ここではいくつか紹介します。

ハエマンサス・コッキネウス

アムステルダム植物園のハエマンサス・コッキネウス(haemanthus coccineus)。

温室入り口にハエマンサス・コッキネウス(Haemanthus coccineus)。

赤花のマユハケノオモトです。

赤花のマユハケノオモト。

マニアは発狂モノ!

この温室で最初に現れたのがこの植物。ちょうど開花時期だったので特等席に置かれていたのでしょう。なかなか見られない植物だと思います。

ディクソニア・アンタルティカ

オランダで見たディクソニア・アンタルティカ。

ディクソニア・アンタルティカ(Dicksonia antarctica)

ここ以外でもやたら見かけたオーストラリア原産の木立性シダのディクソニア・アンタルティカ。

ディクソニア・アンタルティカの幹。

しっかり育ってる感ありました。こちらもなかなか見ることができないサイズの株です。

細いのから太いのから丈のあるものからたくさん植えられていました。

さらに詳しく

マクロザミア・ムーレイ

オランダで見たマクロザミア ムーレイ

マクロザミア ムーレイ(Macrozamia moorei

観葉系の植物が好きな人に人気のあるオーストラリア原産のソテツのマクロザミア。大型種のムーレイは日本国内でも人気があります。

巨大株のマクロザミア ムーレイの幹です。

年季が入ってます。

1年で数センチしか大きくならなく、ワシントン条約対象植物のため余程のことがない限りオーストラリアから株の輸出することができません。

「先日やってきましたっ!」

という様子でもなかったのでアムステルダム植物園のこの株はいったい何歳なんだろっと思いました。

ペラルゴニウム・ゾナレ

オランダで見たペラルゴニウム・ゾナレ

ペラルゴニウム・ゾナレ (Pelargonium zonale)

葉の模様が馬蹄っぽいことから「馬蹄ペラルゴニウム」と呼ばれる原種のペラルゴニウムです。

豪華に咲く「ゼラニウム」を遡っていくとゾナレとインクインナンスというペラルゴニウムにたどり着きます

ペラルゴニウム・ゾナレの花です。

ゼラニウムっぽい花してますね。

ペラルゴニウム・ゾナレは南アフリカのケープ州に分布しています。

ケープ州というとアフリカ大陸最南端と思われていた喜望峰がある所です。

Pelargonium zonaleの葉です。

日照量が少ないせいか馬蹄模様が弱い

木質化してました。

その他

その他としてはユーカリが数種やストレリチア・レギネなどがありました。

階段を上り隣の温室に移動がてら上からも植物の様子を見ることができます。

大きい葉のディクソニア・アンタルティカ。

上から見ると1枚がすごい大きさとわかります。

ディクソニア・アンタルティカを上から。葉がものすごい大きさとわかります。

湿度の高い温室

アムステルダム植物園内にある大きく育ったフィロデンドロン。

ハートリーフ・フィロデンドロン(Philodendron scandens)の大株。

フィロデンドロンなどのサトイモ系やラン系、シダ系の植物が多く、高温多湿の環境を好む植物のための温室です。

地域としては南米や赤道直下の東南アジアを連想させます。

 

アムステルダム植物園にて池のある温室

池もあります。湿度を保つためかなっと思いました。

そして驚いたのが

この温室の通路は「土」です。

歩行者の利便性とかよりも自生地の環境を再現するためであったり高湿度を保つために土にしてるのかなっと。

個人的な感想ですが、建物の中の歩道に土を使用するあたりが1638年に設立された植物園だなぁ~と。

自国に食資源が少なかったためにコショウなどの香辛料を求めて世界初の株式会社の東インド会社を作り、ブラジルで見つけたゴムの原料のゴムの木をシンガポールやインドネシアに運んで大規模生産して自国に還元した歴史がありますが、

これらのことを考えながら勝手に思ったことですが、色んなことが徹底してるな~と単なる土の歩道を歩きながら思いました。

この温室は決して広くはないですが高低差があります。

コーヒーの木

コーヒーの木。アムステルダム植物園にて。

コーヒーの木(Coffea arabica)

っと熱帯地域を連想させる中でやや違う印象があったものを。

北アフリカ原産のコーヒーの木です。ほとんどのコーヒーの元となるアラビカ種です。

成長はそれほど遅くない樹なので植えて間もないのかなっと。

湿度の低い温室

amsterdam botanical garden

乾燥地帯ですね。パッと見でわかります。

南アフリカや北米の砂漠に生えてる植物が中心に展示されている温室です。多肉植物などはこのあたりに多いです。

温室の向こう側から見える景色がアムステルダムの街並みで中と外の景色の違いに驚かされます。

パキポディウム・ゲアイー

Pachipodium geayi

亜阿相界(Pachipodium geayi)

僕の身長(175cm)を超える大きさのパキポディウム・ゲアイー。

アムステルダムのパキポディウム

トゲがスゴイ。

和名・亜阿相界(ああそうかい、と読みます)ですが、こちらもたぶんここで育ったんだろうなっといった雰囲気が出てました。

パキポディウム・ナマクアナム

パキポディウム・ナマクアナム オランダで見た株です。

パキポディウム・ナマクアナム(Pachypodium namaquanum)

このパキポはここで初めて見ました。

学名でナマクアナム(和名・光堂)と書いてあったので、リコリスなどの球根やリトープスなどのメセン系多肉の宝庫の南アフリカのナマクアランドのパキポディウムということはわかりました。

パキポディウムの多くは島国のマダガスカルに分布していますが、数種だけ南アフリカに分布しているとのことでナマクアナムはその数少ない一種類です。

pachypodium namaquanum

葉が縮れてます。

僕はパキポはゲアイーやラメリーくらいしか知りませんが、これら2種類の葉は直線的で光沢があります。

でも御覧の通りにナマクアナムの葉はビロードがかり葉が縮れてます。

パキポディウム・ビスピノーサム

パキポディウム・ビスピノーサム(Pachypodium bispinosum)

パキポディウム・ビスピノーサム(Pachypodium bispinosum)

こちらもパキポディウムです。初めて見たパキポ。ビスピノーサムと呼ばれています。

アムステルダム植物園のパキポディウム・ビスピノーサム

わざと垂らしてる?!

こういう感じで垂れていくものなのかどうかわかりませんが、このパキポは枝が伸びていくようです。

パキポディウム・ビスピノーサムの塊根。

トックリ状です。

塊根植物やコーデックスという名称がだいぶ市民権を得てきましたが、このパキポはまさにそれらに該当する形をしています。

たぶん人気あるんじゃないかな~このパキポ。

アガベ・フンキアナ

アガベ・フンキアナ。青白く細長い葉です。

アガベ・フンキアナ(Agave funkiana)

アガベはこの温室にはもちろんありました。

1種類だけ知らないアガベがあったのでそれを。フンキアナという聞いたことないアガベです。

ブルーレチュギラと呼ばれるアガベ。

青白く細長い葉がかっこいい。

青白い葉色もそうですが細長い葉が特に印象的でした。アガベの青白い葉の種類でここまで細長いのって他にあったかな?と。

青白くないですがレチュギラ(A.lechuguilla)というアガベがありますが、レチュギラの葉も細長いためこのアガベ・フンキアナは「ブルーレチュギラ」と呼ばれているようです。

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ショウタロウ

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から園芸業界へ。 知識、経験、資金、人脈もほぼ0の状態から始めた元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。 ⇒もう少し詳しいプロフィールはこちら

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