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ダシリリオン グラウコフィルム (Dasylirion glaucophyllum) 暑さ寒さに強く水やりもそれほど必要ありません。

2019年2月17日

どもども~(^^)v 

青白く3cmほどの幅の細長い葉のダシリリオン(Dasylirion glaucophyllum)です。 グラウコフィルムやグラウコフィラムと呼ばれています。

たぶんローマ字っぽい読み方をするラテン語の読み方のグラウコフィムが正解です。グラウコフィムは英語っぽい読み方なので。

 

多くのダシリリオンと同じように、グラウコフィルムも葉色や空に向かって展開する葉の様子が南国っぽいエキゾチックな植物の雰囲気を醸し出しています。

葉の縁にトゲが無数にあります。トゲの数が多いのとなかなか切れ味が良いのでホワホワした服で近づくと服が破れます。気をつけましょう。

 

日当りですが良い場所を好みます。

日当たりが悪いと葉色が悪くなったり葉に張りがなくなりしなびたような見た目になります。

 

暑さはもちろんですがそこそこ寒さ・雪・霜にも強く、株の育ち具合によっては数か月水やりをしなくても良いほど乾きにも優れているためドライガーデンに向いています。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

ダシリリオン グラウコフィルム(グラウコフォラム)の巨大株。

アムステルダム植物園にて。白い花は手前のサボテンの花です。

  • 学名:Dasylirion glaucophyllum
  • 別名:イダルゴのソトル
  • 分類:キジカクシ
  • 原産:メキシコ
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 8b(-9℃前後)
  • 花期:数年に一度

別名のイダルゴのソトル(Sotol form Hidalgo )ですが、ソトルはダシリリオンから作られるお酒の一種の呼び方で(アガベで言うテキーラ)という意味で、イダルゴはメキシコにある州の1つです。

草なのか木なのか「扱い」がどちらかわからなかったので草にしましたが、木という扱いでしたら生え変わりが少ないものの基本的には年中葉は存在していて、決まった時期になると落葉するモノではいので常緑樹となると思います。

 

また似たようなダシリリオンとしてウィーレリ(D.wheeleri)がありますが、正直どう違うの?という正直な印象があります。

人によってはグラウコフィルムは

メモ

  • ウィーレリよりも大きくなる
  • 葉がねじれながら展開する
  • 株がボサボサというか粗々しい

とこの3点がウェーレリとの違いと言われますが、実際のところどうなんでしょうか(すみません、明確な違いは自信ないです)。

尚、グラウコフィルムはロンギッシマムのように幹立ちしません。

葉を含めた丈(花芽を含まない)は最大で2m、葉張りは3mを目安にしてください。

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特徴

細かいトゲ

ダシリリオン グラウコフィルムのトゲ

葉のふちにトゲが無数にあります。

ノコギリほどではないですが、ノコギリのように葉の下の部分から先端まで均等感覚に葉の両縁にトゲがあります。ちなみにトゲは内向きです。

多くのトゲは画像のように半透明な色をしていますが、株の中心に近いトゲのいくつかは赤褐色づいています。

色付いたトゲはアゲベなど同地域に自生している植物と同じように硬く、刺さると痛いです。

美味い・美味くないはともかくこれだけトゲが密集しているので、動物による食害は起こりえないんじゃないかと思います。っと言うかグラウコフィルムはおろかダシリリオンの食害は耳にしたことがありません。

柔らかい葉

葉が柔らかいダシリリオンです。

葉は柔らかいけど手袋をしていないとトゲのおかげで手に穴が空きます。

葉はこのように片手でまとめられます。柔らかいです。

強い風が吹くと葉が揺すられるので「荒ぶってる」ように見えると思います。

柔らかいですが少し厚みがある葉なので風で葉が千切れたりすることはほとんどないでしょう。

ダシリリオン グラウコフィラムの葉は柔らかいです。

簡単に曲がります。

さらに柔らかさですが指二本で簡単に曲がります。

不思議なものでやや分厚い葉なのに1日はおろか1週間近くヒモで曲げた状態のまま縛っておいても葉に曲がった跡すら付きません。

曲げた状態からヒモをほどいてから数日ほどで葉はまっすぐの元の状態に戻ります。

厚めなのに曲がりやすく柔らかい、しかも曲げても「曲げ跡」が残らない葉

というのが実は個人的に一番ビックリしたダシリリオン・グラウコフィルムの特徴でした 笑。

青白い葉

青白い葉のダシリリオン。

シルバーブルーというのか青白いというのかパウダーブルーというのかそういった葉色です。

このダシリリオンに多くの人が魅了される理由の1つとして青白い葉というのが挙げられると思います。

 

グラウコフィルム(glaucophyllum)の意味についてですが

マメ知識

glauco=粉だらけ、phyllum=葉

というものです。

エケベリアのラウィやパキフィツムの月美人、ダドレアの仙人盃ほどではないですが確かに葉には白い粉が付いています。

この白い粉が葉の「青さ」を引き立たせています。

育て方

葉の先端だけ枯れる

葉の先端部分が茶色いダシリリオン グラウコフィルム グラウコフィラム

葉の先端部分が枯れたっぽくなるのはしょうがないです。

地植えで育てるとそれほど現れないかもしれませんが、鉢植えだと葉の先端だけ枯れたように茶色くなる葉が多く現れます。

こういった「鉢植えあるある」的な現象は根の周り具合が直接的な原因なのかわかりませんが、鉢植え管理の植物ならではの現象です。

葉の先が茶色くなったから株が枯れるというものではないです。ですが茶色くなった部分は絶対に元の状態に戻らないです

見方によっては葉の先端の枯れ具合がかっこよくも見えます。個人的にはけっこ好きです。

耐暑性

暑さについては多くを語る必要はないかと思います。

比較的に湿度が高い気候にも順応します。土中の水分が多いことが原因で起こる根腐れもしにくいですが、乾いた状態を好みますので鉢植えでも地植えでも水はけをよい土や場所に植えてください。

耐寒性

-7℃ほどの寒さとこの気温で降りる霜でしたら問題ありません。

-12℃の状況下でも問題ないということは耳にしていますが、-7℃以下になる環境では夜間だけでも寒冷紗や不織布をかけ寒さ避けをしたほうが無難です。

また雪については、気温的には問題がなくても雪がよく降り溶けない地域では根腐れしにくいと言うものの数ヶ月にわたり土の中に水分がある状態ではダシリリオンは根腐れを起こす可能性が高いです。

そのような地域で地植えしたい場合は11月くらいまでに掘り上げて5月ごろにまた植える、なり鉢植えにして鉢ごと植えて11月ごろに鉢を土中から抜く、ということを行うと良いかと思います。

 

注意ポイント

決してヤワではなくどちらかというと超剛健な性質の植物ですが、なにぶん流通量が少なくやや高価な植物なため「念のため」の防寒はされたほうが良いと思います。

 

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というわけで今日はダシリリオン グラウコフィルム(グラウコフォラム)でした~

ではでは~(^^)v

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