どもども~(^^)v
スキミアと言うとこの「赤いつぼみ」のルベラを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?根強い人気があって確固たる地位を築いているような気がします。
スキミアの水やりの仕方や増やし方などの育て方についてはこちらへ ➡ スキミアの育て方のページへ
画像とデータ
- 学名:Skimmia japonica 'Rubella'
- 別名:
- 分類:ミカン科
- 原産:日本(原種)
- 形態:常緑樹
- 耐寒性:USDA 8a(-12℃前後)
- 花期:春
生育スピードはとてもゆっくりです。数年育てても全然大きくなった感がしないと思います。一応目安は10年前後で樹高は1.5m、株張りは60cmほどです。
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欧米で人気な理由を考えてみた
ルベラに限らず、赤い果実のテンプテーション、斑入りのマジックマルロー、緑色のつぼみでキュー植物園が品種改良したキューグリーンなどなど
ほとんどのスキミアは英国やオランダなど欧州で開発されてまた日本にやってきている訳ですが、
なんでそんなに欧米、というか欧州発がばっかりなの?
という疑問が浮かんだので少し考えてみました。
原種のミヤマシキミの特徴的な性質を考えると
- 色づきはしないけど10月あたりから可愛らしいつぼみが出来る
- ほとんど直射日光が当たらないやや鬱蒼とした場所に自生する
- 耐寒性はだいたい-12℃辺りまでなら問題なく生育する
- 花期は3月~5月くらい
- 常緑樹
といった感じです。
僕は欧州の冬の時期をそれほど多く経験してませんが(数十日程度)、
「太陽」という言葉がピッタリの地中海に面した冬のスペインのバレンシアもスカッ!と晴れた日があったかな~とか、
どちらかというと陽気で明るいイメージのあるイタリアのミラノやヴェネツィアなどでは1月はほぼ毎日雪雲を見ていた記憶がありますし、
どちらも快晴!という日が少なかった気がします。
もう少し北に行きロンドンなんかは「2月は晴れる日がない」と言うくらい陽射しが乏しいようですし、
おそらく世界で一番スキミアを生産し出荷をしているオランダでは、夜間ライトを照らして開花を促すように栽培する「電照菊」ように、
晴れる日が少なく日照量が少ないせいか日中でも温室内にライトを付けて明るくしているという話を聞いてます。そうでもしないと栽培できないようです。
そしてただでさえ彩りの少ない冬・・・・・なんかもう答えが出てるような気がしますが 笑。
冬の短い日照時間でもちゃんと生育して彩りがあるもの
性質的なこの2点が見事に需要を満たしたのかなっと思います。
もちろん耐寒性は言わずもがな、原種のスキミアのミヤマシキミのつぼみが可愛らしく数カ月もの期間をほぼ同じ見た目で楽しめるから、
という理由もあったと思います。
あと、発芽率がそれほど悪くない常緑樹なので交配がしやすく新しい品種を作りやすい、ということもあったでしょう。
以上の複数の理由から欧州で冬では不動の地位を築いたのかな、なんてことを思いました。
the guardian では鉢植えを勧めてます
一言先に断っておくと別に英国がスゴイ訳ではないです。
でも日本の植物は意外に多く欧州で使われてるのはよく聞く話というかそういった情報が自然と目に入るのですが、
スキミア 'ルベラ' を単体で Skimmia 'Rubella' として英国の高級紙・ガーディアンが取り上げたのにもビックリしましたが、
世界的に影響力がハンパなくある情報媒体の中に
「Plants of the week」
「今週の植物」とでも言うのでしょうか、そんな項目があるのにもビックリ。
簡単にまとめられていて長い文章ではないですがけっこうガッツリ書いてあります。一緒に植えると良い植物とか。
BBCにも園芸コーナーありますし、流石は園芸大国ですわ。
'ルベラ'は園芸品種ですが、純血の国産の植物がベス・チャトーさんのお庭にも植栽されていたこともありますし、RHSからも賞が与えられますし色んな権威のある海外の団体から認められてるってのは嬉しい事ですね。
半面、あまり国内ではメジャーな立ち位置ではないですが(-_-;)
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というわけで今日はスキミア 'ルベラ'でした~
ではでは~(^^)v