ファセリア(和名・ハゼリソウ)は北アメリカと南アメリカに一年草や多年草、少数ですが本木(樹)があり約200種類分布していると言われています。
ファセリアはムラサキ目ハゼリソウ科に分類されていましたが、
APG分類系統ではハゼリソウ科がなくなりファセリアはムラサキ科に分類されました。
以前は多くの園芸学者が、ファセリアが分類されていたハゼリソウ科を科として認めていましたが、最近の研究でハゼリソウ科は単系統とされたために現在の分類方法ではファセリアはムラサキ科に分類されています。
この記事では日本国内にインターネット流通ではなく園芸店など実店舗で流通する品種を取り上げてあります。
それでもファセリアを生産している人はそれほど多くないので流通量が少なく、ややこだわった園芸店に行かないと見つからない植物ではありますが。
一般的な育て方は各ページに書きましたが、
基本的には
- 開花する前の状態の苗を植えること
- 開花中は肥料をものすごく欲しがるために植える場合はしっかり肥を効かす
- 過度の水やりは枯れる原因
- 砂漠など水はけの良い土壌に自生している種が多いので、水はけは良くする
がだいたいファセリアを上手に育てる上で共通している点になります。
この辺りの事は下にスクロールしていきますと見つかる「ファセリア・カンパヌラリア」のページに書いてあります。
ファセリア・タナケティフォリア
ファセリア・タナケティフォリアとなんとも馴染みが深くないというか普通に生活してたらまず耳にすることがない名称のファセリアです。
草丈は70cmほどになります。
英名はレーシーファセリア、ブルータンジー、パープルタンジーなどと言われます。
決して実物の花はブルーでもパープルでもなく「ライラック色」というのか「薄い紫色」です。やや表現がしづらい花色ですね。
学名の「タナケティフォリア」という種小名の意味ですが、
ヨモギギクの葉のような形
というもので、ヨモギギクの学名(ラテン語)のTanacetumと、「葉っぱ」という意味のラテン語のfoliaが合わせられ作られた言葉です。
ファセリアの和名の「ハゼリソウ」はこのファセリアを指します。
緑肥として栽培する地域もあります。
こちらをクリックかタップしてもらえれば育て方など詳しくまとめてあります↓
ファセリア コンジェスタ
ブルーカールという英名が付けられているファセリアです。確かにつぼみが出来てくるとカールします。
学名の「コンジェスタ=congesta」ですが、
フラワーヘッドがたくさんある
という意味です。
フラワーヘッドは「小さな花が密集して単独の大きな花のように見えるもの」という意味です。園芸やアレンジの洋書を読むと頻繁に出てくる単語です。
コンジェスタはファセリアの中ではかなり草丈が出ます。1mは越えます。なので水色の花も目立ちかなり見応えがあります。
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ファセリア・カンパヌラリア
ファセリアというとこのカンパヌラリアが一番一般的で市民権を得ているのではないでしょうか。
3月中に少しだけ開花していない苗が流通することがあります。
英名ではデザートブルーベル(砂漠の青い鈴)やデザート・カンタベリーベル(砂漠のカンタベリーの鈴)、カリフォルニア・ブルーベル(カリフォルニアの青い鈴)と、ベルという単語が付いている場合が多いです。
学名の「カンパヌラリア」読んで字のごとく「カンパニュラのような花の」ではないかと思ってます。
自生地では自生株が減っているせいか絶滅危惧種とされています。種は播くとすぐに出るんですけどね。
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ファセリア・ディバリカタ
国内ではほとんど流通しないファセリアです。ファセリアの中では珍しく上に伸びず横に広がっていくタイプです。
1つの花は大きく4~5cmほどの大きさがあります。葉が波打ち、茎が四方に伸びていく様がやや面白いです。
種小名の「ディバリカタ=dicaricata」ですが
分岐する、地面を這う、横に広がる
という意味です。
尚、国内でファセリア・パルシーやパーシーと呼ばれることがありますが誤りで、ファセリア・ディバリカタが正式名称になります。
ファセリア 'トロピカルサーフ'
その他の植物にはあまりない青さの花のファセリア 'トロピカルサーフ'の花です。
植えに向かって伸びていきます。
正式名称は Phacelia Viscida 'Tropical Surf 'です。
このファセリアは隠れファンが多いです。
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