メリアンサス マヨールとバラとの組み合わせ

メリアンサス 多年草(宿根草) 植物

メリアンサス マヨール 育て方。寒さよりも暑さと根腐れに注意。水はけが良い土や場所がポイント。

どもども~(^^)v

南アフリカ原産の巨大な多年草(樹かも)、メリアンサス・マヨール(Melianthus major)についてです。

ここでは育て方や冬越しよりも夏越しに気をつけ、そのために意識したほうが良いことなどをまとめてます。

 

花は形状も色も特徴的で、空に向かって穂上に突き上がり花色は深い赤色(深緋)をしています。

葉も特徴的でややシルバーがかった薄い緑色をし、葉の縁がギザギザのノコギリ歯状です。

見ためがエキゾチックで南国的な雰囲気を演出する場合には選択肢に入れて良いです。

 

地域により開花時期に差はありますが、だいたいどの植物も花盛りの時期と重なるため々な植物との組み合わせが楽しめます。

1993年のRHSのガーデン・メリット(訳し方がわからない)という賞を受賞している植物です。

画像とデータ

メリアンサス マヨールとバラとの組み合わせ

黒田さん邸にて。あずき色の棒状のモノが花です。

  • 学名:Melianthus major
  • 別名:ジャイアント・ハニーフラワー
  • 分類:メリアンタ
  • 原産:南アフリカ
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 9b(-4℃前後)
  • 花期:春

原産地は南アフリカのケープ地方に分布しています。現地語(アフリカーンス)では「触ってはいけない草」と呼ばれています。

 

ケープ地方と言っても「どこ?」っと思われるかもしれませんが、喜望峰がある南アフリカ共和国の西南部に位置します。

大西洋に面しているせいか一年を通じて湿度が70%前後あります。

 

またWikipediaのケープタウンの年間の気候を見てみると、

  • 観測最高気温が40℃ちょっとで夏の平均最高気温がだいたい25℃ほど。
  • 観測最低気温は-1.3℃で冬の平均最低温度は7℃ほど。

という観測最高気温はともかくいわゆる「地中海性気候」と良く似た気候です。

僕がケープタウンを訪れた時は真夏でしたが、意外とカラっとした感じで陽が沈むと空気がモワッとしたなっという記憶があります。

たぶん海からの風が入るからでしょう。

 

南アでメリアンサス・マヨールが自生しているほとんどの場所と土質は「斜面」で「砂岩地帯」と言われています。

「砂岩地帯」と書くと岩に生えてるの?と想像しそうですが、砂地だと思ってください。

 

重要!

  • 自生している場所は主に斜面や砂地

 

日当たりは1日4時間日光が当たる場所でしたら十分に育ちます。木漏れ日程度の光が当たる明るい半日陰でも問題ありません。

草丈は花芽を入れると2.5m、株張りは3mを目安に。

葉が横に広がり、株が育ってくると葉の一枚一枚が60cm以上になるため幅を取ります。

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育て方

メリアンサスを育てたり植えてみようと思っているほぼ100%の人が心配事は、雪や霜など「寒さについて」だと思います。

ですが、2年ほど種まきで苗を栽培しながら思ったことはメリアンサス・マヨールを育てるにあたりもっとも気を付けるべきことは、

 

ココに注意

気温の高い時期をどうやり過ごすかです。

 

寒さに関しては関東以西の太平洋側の暖地ではそれほど気を付ける必要もなく、心配ならバーク堆肥を株元に敷き詰めたり(マルチング)など簡単な防寒方法でしのげる場合が多いです。

耐暑性

暑さで枯れたメリアンサス マヨール

40℃を超えると問答無用でこのような見た目の株が増えます。

「メリアンサスは夏越しに手こずる」なんてことはまったく頭になく、というのもメリアンサスを種まきしたほぼ同時期に同じ県内の黒田さんのお庭で見事に育っているのを見ていたので、

まさか栽培1年目の夏に全滅するなんてことは夢にも思いませんでした。

2018年の夏

2018年の夏は日本史上最高の高温度と言われていましたが、僕の圃場のある愛知県西部では7/17で37.5℃を観測しています。

その一週間前は28.1℃なので一週間で10℃上がってます。

葉が焼けたメリアンサス

高気温時のメリアンサス。

35℃を超えたあたりで土は湿っているのに葉が萎れるという見た目になり、徐々に茶色の部分は広がっていきほぼ全部の株の葉の表面のところどころが茶色くなりっと異変が現れました。

何かしらの病気でないのは経験から感じたので何も対処はせず。

 

文句を言う訳ではないですが、天気予報の予想気温と実際に体験する気温にかなりの差があるということに同感してくださる人は多いと思います。

2018年の7月と8月はモロにそのような年でした。

長久手で44℃を記録

2018年7月18日の温度。

この44.2℃という気温は当圃場内の2018年7月18日の最高気温です。

ちなみにこの場所は、圃場のドアの目の前で風の通りが良く、遮光30%の寒冷紗の下(要するに日陰)、という好立地です。

余談ですが2018年は7/17から8/11の間は記録に取ってないですが、この場所はだいたい毎日40℃を超えていました。

 

結局種まきし出来た苗は8月に入ったころに全滅してます。

しかしながら苗も小さかったですし初めて栽培したモノでよくわかってなく、

この年はまだ「メリアンサスは暑さに決して強くない」とは思わず、なんとなく夏を迎える頃にはある程度の大きさにして迎えた方が良いんだろうなぁ程度のことしか思いませんでした。

2019年の夏

30℃を超えると葉が痛み始めます。

2019年は前年のように全滅しないように早めに種を播き、それなりに充実させた株で夏を迎えました。

しかし30℃を超えたあたりから前年と同じように葉に茶色の痛みが。それとまた土が湿っているのに葉が萎れる株が現れました。

 

前年よりも気温は高くないというものの、まったく同じことが起こったのでこの時点でなんとなく

 

ここに注意

  • もしかしたら高温を嫌うのか?
  • 土に水分があるのに葉が萎れるということは高温期はあまり水を飲まない?

 

というように思うようになりました。

発芽するのは感覚的に最高気温が12℃前後の頃が一番発芽します。発芽温度から考えると暑いのは苦手なのかなっとも思います。

 

前年よりも立派に育てた株を全滅させられない(そもそも種がもう手元にない)ということで、一部を余計な水分を取らないように雨を避けるために温室の中へ。

この温室で一番風の通りが良い出入口付近に置き、水やりはどんなに暑くてもポット内の土が完全に乾き葉がしおれてから、を徹底。

8月のメリアンサスの様子。

8月下旬の様子。

8月下旬の様子ですが葉色があまり良くなく、今にも枯れそうな株がいくつかあります。

ですが根腐れを起こさないように前述の通り水やりは「土が完全に乾き葉が萎れたら」を引き続き徹底。

2019年は9月も8月のような暑さだったために9月も引き続き徹底。

 

そして夜温が20℃を下まわり、日中の気温も落ち着いてきた10月には、

上の画像と角度は違いますが明らかな違いは確認できるのでは。

新しい葉が展開し元の姿に。

この数か月の経過を見て確信しました。

メリアンサス・マヨールは30℃以上、特に35℃を超えると痛む。

もしかしたら春に咲く他の宿根草などと同じで開花期を過ぎると一度地上部分を減らし、秋にまた復活するという生育サイクルなのかもしれません。

 

ですが2m以上の草丈になる植物なので、気温の上昇と共に葉に痛みが入りボリュームが減ると結構不安になるんじゃないかと思います。しかも気温が上がると葉が萎れますからね。水をやりたくなる気持ちを理解できます。

 

ちなみに屋外に置いていた株は思った通りにほとんど枯死です。生き残ったのもありましたが。

 

また葉が全部なくなり完全に枯れたような見た目の株でも成長点が青々とし、成長点から小さい青々とした葉が残っていたら十分復活しますので、掘り上げたり廃棄せずそのままにしておくと良いです。

暑さ対策

暑さに対しての対策について。

夏の間に葉は痛むことは前提でどうやってやり過ごすかについて重複しますが、これら2点が重要となります。

 

メモ

  1. 水はけの良い場所・土に植える
  2. 水やりは葉が萎れてから

 

2については前述の通りですが、1ともリンクする話です。

庭植えにしても鉢植えにしても、

赤玉や粘土質など保水力のある土や場所に植えると根腐れを起こすリスクがものすごく高くなります。

元々が砂岩地帯や斜面に生えている植物です。土に水があまり溜まらない、雨が降ってもすぐに流れるっといった環境です。

砂岩地帯は高い木々がほとんどないため風がモロに当たるというのも想像できるかと思います。つまり乾燥しやすい・している、ということです。

 

メリアンサス・マヨールの活動が休まる時期の日本の気候は、約一カ月は40℃近い気温と80%近い湿度が続くという自生地とは異なる環境です。ちょっとグズるのも理解できますよね。

 

また開花時期はバラなど色々な植物が一緒に活動している時期なので、ついでに水やりを・・・と習慣でやりがちです。

習慣で水やりを行っても良いように極力水はけを良くしてください。

耐寒性

真冬のメリアンサス マヨール

こちらの画像はまーちゃんより。彦根では屋外でも霜よけして越冬されてます。

続いて寒さ・耐寒性について。

結論からいきますと、

-4℃まででしたら何もしなくて良いです。この程度の気温でしたら雪・霜の心配はしなくて良いです。

株の個体差もあり環境の差もあり、もう少し低くても問題ないようですが僕自身がまだ-4℃以下でも育った株を見ていないので一応-4℃しました。

 

ただし1m以下の株はこれに該当しません。小さい株は-4℃で降りる霜に当たると溶けてなくなる確率が高いです。

 

庭植えや露地に植えたいけど冬越しできるかどうか自信のない人は、大きい鉢に植え1m以上になるまで鉢で育ててから地面に降ろすと良いです。

 

余談

参考までに国内の話ではないですが、アメリカのシアトルにて株の周りをバーク堆肥でマルチング(厚めで)した状態の露地植え株が-12℃~-15℃の低温に耐え、気温が上がり暖かくなってから再び芽が出てきたという記事を読みました。

もちろん地上部分は完全に枯れた、と書かれていました。

 

エンセテなど「見た目が熱帯系の植物をいかに露地植えで越冬させるか」という記事を何年も更新しているアメリカの「園芸ガチ勢」は検索するとチラホラいます。

中には文字ばっかりでまったく意味がわからないモノもありますが、下記のリンク先の「園芸ガチ勢」は-9℃ほど下がる地域でメリアンサス・マヨールを露地植えで育てています。

この人は寒さや霜などで葉痛みが激しくなると、株元でバッサリ切り根が凍らないように保護目的で堆肥を撒いています。

 

詳しくは下記のリンク先にその画像があります。興味がある方はご覧ください。

Cooltropicalplants.com

バッサリ切り芽吹いてくるのはだいたい4月から5月にかけてで、だいたい10月には元の姿に戻る、と書いています。そのため花を見ることはできていない可能性が高いです。参考までに。

メリアンサス 東京都内にて

渋谷という東京のど真ん中の花壇にて。某年の3月です。

重複する内容ですが、雪については何週間に渡り積もったままの地域ですとちょっとマズイですが、比較的に短時間で溶ける地域ですと15cm程度の積雪でしたら問題ありません。

気温はそれほど下がらないけど、雪がよく降りすぐに溶けるけど頻繁に積る地域でしたら高畝っぽく少しするだけでも雪による枯死のリスクを軽減する効果は高いです。

もちろん冬でも水分が原因で根腐れを起こす場合があるのでお気をつけください。

参考
耐寒性は問題ない気温なのに植物が枯れる原因を考えてみた。原因は寒さではない可能性が高いです。

続きを見る

開花時期

メリアンサス・マヨールの開花時期ですが、地域により差があります。

ほとんど氷点下にならない地域ですと4月の上旬ごろから開花し始め、マルチングや防寒を行わないと冬越しできない地域ですと6月ごろから、になります。

花が咲いても種が出来るまで赤褐色の穂は残りますので、花が咲き終わっても「ごまかし」が効きます。なので鑑賞期間は思ったより長いです。

まとめ

メリアンサスに付く害虫

イラガの幼虫が葉を食べます。

ここまでほぼ暑さ・寒さだけしか書いてませんが、日当り具合は直射日光が3~4時間も当たれば十分に育ち開花もすると思います。

遮光率30%の温室内でも徒長していないですし、むしろ気温が高い時期は直射日光に当ててた株は常にヘロヘロな状態だったので、個人的には「明るい半日陰」程度が一番良いのではっと思っているほどです。

害虫ですがイラガの幼虫が付きます。

手で取るなり薬剤を散布するなりで対処してください。

まとめ

  • 原産地で自生している場所は砂地
  • 30℃を超える時期になると葉が痛む
  • 夏の時期は水やりは控えめ
  • 涼しくなると復活する
  • 耐寒性は-4℃程度
  • 思い切ってバッサリ切ってマルチングして越冬させる方法もアリ

っといった感じですかね。

30℃を超えたら葉が痛んだり株の調子が崩れるのはそういったモノっと捉えると精神衛生的に楽かなっと思います。

夏にも冬にも枯らさないためには「土は水はけの良くすること」です。

 

メリアンサス・マヨールは約2年でだいたいことは把握できたので総合的にそれほど扱いに難しい植物ではないなっというのが僕の感想です。

というわけで今日はメリアンサス・マヨールでした~

ではでは~(^^)v

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ショウタロウ

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、俗世界から離れたく未知の業種だった園芸業界へ。

知識、経験、資金、人脈もほぼ0の状態から始めた元バックパッカーです。

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