オランダとドイツの国境付近で見かけたイングリッシュデージー

オランダとドイツの国境付近で見つけました。

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PR デージー 一年草・二年草 分類 植物

イングリッシュデージー 育て方やこぼれ種での増殖について。コモンデージーと言う名称もあります。欧州では簡単に見つけられます。

2019年1月20日

どもども~(^^)v

イングリッシュデージーやコモンデージーと呼ばれる原種のデージーについてです。

コモン=common=普通の、一般的な、という意味の通りにがんばって探さないでもそこら辺の道端に普通に生えています。僕も道を歩いていたら簡単に見つけられました。

ヒナギクというすごい日本的な和名がありますが欧州原産です。

イングリッシュデージーという名称で苗が流通していますが、英国が元々の原産です!とか特別な意味はないです。

※このページ内ではイングリッシュデージーで統一しています。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

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画像とデータ

国内で売られているイングリッシュデージーの花です。

花の大きさは2~3cmです。

  • 学名:Bellis perennis
  • 別名:コモンデージー、イングリッシュデージー、ヒナギク
  • 分類:キク科
  • 原産:欧州各地
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 3(-30℃前後)
  • 花期:春~秋

学名の一部(種小名)のperennisについて。

英語でperrenial、つまり多年草という意味ですが高温多湿に弱く日本国内の多くの地域では夏越できないので一年草扱いとなります。しかしながら欧州原産ですがアメリカやカナダなどの一部の夏が暑くない冷涼な地域ですと、こぼれ種でどんどん増殖しやや問題になっているそう。州によっては侵略種に指定されています。

草丈は15cm、株の張りは25cmほどを目安にしてください。花の大きさは3cmほどです。

地下茎で広がり増殖しませんが、株元から新しい芽が出て1株がいくつかに分けられるくらいに育ちます。

雑草扱い

オランダとドイツの国境付近で見かけた原種のヒナギク

歩道の脇です。

「ないものねだり」な面な話を。

欧州の人が日本に来て山に生えてる日本人がまったく見向きもしないカリヤス、アオキなどの日本固有種を見て感激するといった類の話は良くありますが、僕もオランダとドイツの国境付近を歩いている時に見つけたこのイングリッシュデージーを見てテンションがあがりました。

Bellis perennis ヒナギクやイングリッシュデージーと呼ばれます

写真を撮ったりしている時に何人かの人がたぶん僕を見ていたでしょうが間違いなく不思議だったに違いない・・・・と今更ながらに思います。

最初に「野良イングリッシュデージー」を見つけた場所ですが、誰かが刈っているのか背の高い雑草が無く芝?のようなものと一緒に生えていました。

野良というか野生株なのか日本国内で流通している株の花より若干花びらが尖ってる?かなと思いながら観察してました。

育て方

一年草扱い

イングリッシュデージーの苗です

国内では11月から2月ごろに流通します。

真冬(雪の少ない太平洋以西の暖地)でも花が咲いています。-4~-5℃程度の気温下でも咲いている印象があります。

寒さに強い!と言われている他のデージーは雪や強烈な霜が当たると葉がチリチリになり枯れないにしても、(3月ごろから完全復活するものの)目を覆いたくなる姿になりますがこのデージーは寒さによる葉の痛みも出ません。

本来の性質は多年草ですが欧州原産の多くの植物と同じように、イングリッシュデージーは高温多湿に弱く日本国内のほとんどの地域ではだいたい6月から7月ごろにかけて溶けて腐り枯れます

多くの原産地では冬季を除きほぼ年中咲いているようですが、原産地のようなサイクルで生育する地域は日本国内だとほぼ限定されるのではっと想像します。

アムステルダムで見つけたイングリッシュデージー

半日も日光が当たらないややうっそうとした場所で。アムステルダムです。

日当りが良い場所でも、木々から漏れる日光しか当たらないややうっそうとした場所でも生育し開花します。

上の画像はオランダのアムステルダムの中心部で見つけましたが、場所的に午前中の数時間しか日光は当たらないだろうなっという場所でしたが問題なく育っています。

日照時間を比べてると(調べてませんが)、体感的に日本に比べてオランダの方が直射日光が射す時間はかなり少ないと思うので、日本だと暗めの半日陰でも十分育つんじゃないかと思います。

こぼれ種での増殖

こぼれ種での増殖ですが、こちらも日本国内だとけっこう地域が限定されます。

僕の主な活動エリアの愛知県尾張地域で増えているのを見たことがなく、耐寒ゾーンで言うところの8bにあたる僕の圃場のある地域でもこぼれ種で増えていません。そのtめ「具体的にどこならOK」とは言いずらいですが、

 

※追記

僕は実際に確認していませんが高温多湿の愛知県でも「日陰」など場所によってはこぼれ種で増えている、とご連絡いただきました。

こぼれ種の苗の発芽は年明けくらいか始まるようです。

 

耐寒ゾーン8以下の地域ではこぼれ種で増えやすい

と言われています。

なお、耐寒ゾーンについてはこちらで。

耐寒ゾーンを詳しく解説

アブラムシ

15℃を超える時期ごろから急激にアブラムシが付きます。「デージーあるある」です。

販売店をされている人で冬の間に寄せ植えにして見本鉢にして飾り、イングリッシュデージーの一番の見所の時期の4月ごろにアブラムシまみれになりガッカリした経験をお持ちな人は決して少なくないのではないでしょうか。

寄せ植えなどにする場合は植えるときに予め固形のオルトラン(粒剤)などの殺虫剤で入れておいて対応すると良いかと思います。

個人的にですが、ちょっと気温が上がると「花茎にびっしりアブラムシが付いている」という印象が強いです。

うどんこ病

これも「デージーあるある」ですね。

アブラムシが付き始めるのとほぼ同時期に葉が白くなる株が増えます。

どんな植物でもそうですが、うどんこ病などの病気は現れてからでは遅いです。症状が現れる前に予防をする必要があります。

なので気温が低い時期にダコニールなどの殺菌剤をまいて予防しましょう。

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というわけで今日はイングリッシュデージーでした~

ではでは~(^^)v

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巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から園芸業界へ。 知識、経験、資金、人脈もほぼ0の状態から始めた元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。 ⇒もう少し詳しいプロフィールはこちら

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