どもども~(^^)v
オオシキンカラマツと呼ばれるタリクトラム・デラバイ(Thalictrum delavayi)の育て方についてです。
初夏ごろから長い花茎にいくつもつくピンク色の丸いツボミと花がなんとも可愛らしい多年草です。
この記事は見た目が似ている日本原産のシキンカラマツとの違いや、デラバイの耐寒性や耐暑性などをまとめました。
「オオシキンカラマツ」として山野草の業界では長く出回っていたような印象がありますが、
この記事内では呼び方を学名のデラバイと統一しています。
画像とデータ
- 学名:Thalictrum delavayi
- 別名:オオシキンカラマツ
- 分類:キンポウゲ科
- 原産:中国、ミャンマー、チベット
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 4(-28℃前後)
- 花期:初夏
中国南部、ミャンマー北部、チベットに分布していると言われています。
中国南部なのでたぶん野生動植物の宝庫と言われている雲南省に分布していると思われます。
種小名のデラバイ(delavayi)ですが、中国で植物を集めていたフランス人・ジャン・マリー・デラヴェ(Jean Marie Delavay)に由来しています。
このタリクトラム以外の植物でもデラバイと付いているモノはこの方が関わっています。
草丈は150cm、株張りは60cmを目安にしてください。
これくらいの大きさになるにはポット苗からですと植えてから2~3年は必要ではないかと思います。
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特徴
葉が細かい
シキンカラマツのページでも書きましたが、花や咲いている姿を遠目にから見るとどっちがどっちなのか見分けしにくいです。
草丈もだいたい同じ高さになり、見た目で明らかな差があるわけではないので。
シキンカラマツのページでは
- 葉の大きさが違う
- 開花時期がシキンカラマツの方がオオシキンカラマツよりもちょっと遅い
- オオシキンカラマツの原産地は中国
- シベの長さ
と書きましたが、もう一つ加えるとデラバイの葉はシキンカラマツよりも細かく密集しています。
それと新しい茎から現れた新しい葉は小さいです。実物を見比べるとけっこう差があります。
またデラバイは海外では「アジアンタムのような葉」と形容されることがあり、
花茎がまだ現れていない時期に茎がしなり葉がフワッとしている様子はアジアンタムを確かに彷彿させます。
また人によってはデラバイは同じキンポウゲ科の「オダマキの葉と似ている」と言われる人もいます。
デラバイの特徴としてアジアンタムやオダマキの葉と似ていると覚えておくと良いです。
花期
デラバイとシキンカラマツの花期ですが、
個体差があるだろうと思いつつも当圃場の観察株ではデラバイの方が2週間早く開花しました。
デラバイの方が2週間早く開花したものの、デラバイの方が多く花茎が上がり開花している期間が長かったです。
植える場所の環境や株の大きさでこの辺りは差があるだろうと思いますが、植栽を考えられている人には参考までに。
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シキンカラマツ(タリクトラム・ロケブルニアヌム) の育て方。夏越しできるけど直射日光は避けて。
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育て方
高温多湿に耐え寒さにもそこそこの寒さにも耐えるた、かなり育てやすい印象があります。
土もそれほど選びません(でも乾きやすい土はNG)。
また真夏の直射日光を何時間も浴びる環境下でも、シキンカラマツほどデラバイは葉がひどく黄色くなったり焼けたりし見た目が「ヤバイ」状態になることがありません。
ですが植える場所や好む環境は半日陰か明るい日陰なのは間違いありません。
夏の熱を持った強い日光に長時間さらされると葉の色が明らかに健全な状態な色である緑色ではなくなるからです。
それでも真夏の直射日光でも3時間ほどで浴びる場所でしたら良い状態を保つことができるのではないかと思います。
植える場所として理想なのは、
ココがポイント
かなと思います。
すでに色々な植物が植えられているお庭でこのような場所は見つけることが困難でしょうが、
夏の強い光を落葉樹が遮り影を作るなどする場所は該当します。
耐暑性
春に咲くその他の多年草と同じようにデラバイも花が咲き終わると花茎や葉がボロボロになり、一旦枯れたような見た目になります。
それでも枯れながら株元から青々とした新しい茎が現れます。
真夏を過ぎ高かった気温が落ち着いてくると、どんどん新しい茎が現れてきます。
追肥は新しい茎が地中から現れてから行うと良いでしょう。
耐寒性
シキンカラマツ同様に耐寒性については何も心配することはないでしょう。
寒さが決定的な原因で枯れ死することはないと思って良いです。
冬越しもシキンカラマツと同じで地上部分をほぼ枯らし葉も茎も残さず越冬します。
だいたい11月ごろから葉が枯れ始め、上のポット苗のような新しく伸びる芽を残した状態になります。
最高気温が15℃を超え始める時期になると芽吹き始めます。
白花もあります
デラバイには白花もあります。
育て方や性質は元のピンク色と同じで良いですが、
ピンク花なら復活してくる水切れでも白花はそのまま枯死したり、完全に凍ると枯死するなどなんとなく白花の方が性質的に繊細かなっと思います。
あくまで個人的な意見ですが。
というわけで今日はタリクトラム・デラバイでした~
ではでは~(^^)v