どもども~(^^)v
「ツルっとした」見た目のアガベ・エレミーティアナ(Agave ellemeetiana)についてです。
葉の縁にトゲが無いので見た目がどこなくアテナータやアテヌアータ(A.attenuata)と呼ばれるアガベのように見えますが、
アテナータより葉が硬く葉の先端にトゲがあります。それと幹立しません。
アテナータの葉はペラッペラですからね。
成長は早く小苗から3年ほどで90cmほどの大きさになります。アガベの中ではかなり早いのではないかと思います。
サーチナ(Satina)という品種をちらほら見るようになりましたが、サーチナの他にサブデンタータ(A.ellemeetiana ssp. subdentata)などの亜種(ssp.)もあるようです。
いずれにしても国内ではあまり流通していないアガベですね。
耐寒性は-1℃~-3℃ほどで葉の先端にしかトゲはなくそれなりに大きくなり形が独特なため、
ドライガーデンなどでアガベを植栽する場合で「ちょっと他の人と差を付けたい」場合はエレミーティアナは良いかなっと思います。
画像とデータ
- 学名:Agave ellemeetiana
- 別名:エレメート・アガベ
- 分類:リュウゼツラン科
- 原産:メキシコ
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 10a(-1℃前後)
- 花期:30年ほどに1回
多くのアガベは砂漠のような高い木々のなく日当り抜群の「かなり開けた場所」に分布していることが多いですが、
エレミーティアナは山の中腹で日光が半日しか当たらないような斜面で「付近に高い木々はないけど決して開けてない場所」に自生していることが多いです。
なので他のアガベよりも日照時間が少なくても形が崩れたりし徒長しにくいです。これは他のアガベにはない性質かなと思います。
下記のリンク先に自生地画像がいくつかあるので、「明るくない場所に自生」というのは参考になるかと思います。
Agave ellemeetiana の Google画像検索へ
葉張りは最大で90cmほどになります。
幅はだいたい90cmほどになりますが、2~3mにもなる品種があるため数あるアガベの中では普通の大きさです。
なお別名のエレメート・アガベですが、このアガベの発見者の友人の名前・エレメート(Ellemeet)が由来です。
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特徴
アガベ・エレミーティアナは他のアガベと見た目の特徴として
チェック!
- 葉の縁にトゲがない
- 葉の表面がツルツル
- 葉がうねっている
とこれら3点があります。
葉に白い粉が付いていますが、白い粉が付く(吹く)アガベは他にもあるのでここではスルーします。
葉の縁にトゲがない・葉の表面がツルツル・葉がうねる・とこれら3点の特徴はもしかしたら、
少雨や少量でも水滴になった大気中の水分を逃さず自らの株の中心に集めるためにそうなったのかなっと勝手に想像しています。
個人的な考えで正解かどうかわかりませんが。
葉のうねりは不規則なものの、よく見ると葉の中心はくぼんでるので水滴を集める役割がやはりあるのだと思ってしまいます。白い粉は水をはじきますしね。
育て方
水切れすることも
極端な話で数ヶ月でも水やりをしなくても枯れない植物で、手がかからず形がカッコイイというということで愛好者が多いアガベですが、
実際に僕も夏の間に3回ほど水切れさせて、葉がしおれ株自体が浜に打ち上げられたクラゲのようなベロンベロンの状態にさせたことがあります。
「アガベの水切れ」は初めての経験だったのでちょっと焦りました。
水切れが起るのには理由があり、エレミーティアナは比較的海岸に近い所に多く自生している言われています。
さらに最初にこのアガベが発見された場所はメキシコ中部にある熱帯雨林ではないですが、湿度の高い森林地帯の一角です。
そのため砂漠地帯に分布している他の種類のアガベよりも多湿の状態に強いです。
気温が高い時期に大きく育つのでその時期は水切れに注意してください。
耐寒性
寒さについてですがデータで-1℃と書きましたが、-3℃程度でしたら屋外でも問題ありません。ちょっと葉色が薄くなり見た目が悪くなりますが。
-3℃程度の霜は問題ないですが、雪には気を付けてください。葉痛みが出る可能性があります。
耐暑性
暑さについては気にしたことないですが、40℃程度でもその温度の直射日光に当たっても葉焼けしませんでした。
耐寒性と合わせて考えると、太平洋側の暖地でしたら年中屋外もしくは地植えしても問題ないでしょう。
というわけで今日はアガベ エレミーティアナでした~
ではでは~(^^)v