カラドンナの植栽。黒田邸。

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PR サルビア 多年草(宿根草) 植物

サルビア ネモローサ 'カラドンナ' 育てやすいですが「知っておくと良い事」。

2017年11月20日

どもども~(^^)v

サルビア・ネモローサ 'カラドンナ' (Salvia nemorosa 'Caradonna')はこの数年で人気が上がってきた宿根サルビアの代表格ですね。

青紫色の花と赤紫色のガクという嫌いな人はいないんじゃないかと思う組み合わせで、さらに育てやすいという園芸初心者にもおすすめのサルビアです。

 

以前は開花していない秋頃の出荷のラベル苗が基本でしたが、最近は春あたりから開花株も販売されるようになりました。

でも個人的には「花の咲いてない秋頃の株を秋植えする」のをおすすめします。

その理由はこちらで ➡ 秋植えをすすめる理由について

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

サルビア ネモローサ カラドンナ の花です。

黒い茎に濃い紫花がカッコイイです。

  • 学名:Salvia nemorosa 'Caradonna'
  • 別名:木立性サルビア(サルビア・ネモローサ)
  • 分類:シソ
  • 原産:
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 5a(-28℃前後)
  • 花期:春~秋頃まで

茎が堅く立ち上がってきても倒れず姿が乱れないという利点があります。また雨に濡れても倒れることが少ないです。

それくらい茎がしっかりしてます。

 

それと春~秋の間に倒れたり花が咲かなくなったりしても、半分くらいに切り戻すことで繰り返し咲いてくれます。

この点も人気がある理由なのかなっと思います。

 

草丈は60cm、株張りは60cmほどを目安にしてください。

冬季はほぼ地上部が無くなります。

でも気温が上がり暖かくなると芽吹きます。

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育て方

セントランサス 'コッキニネウス' のような強めの赤花とも合います。@黒田邸

植物を植える時に気になる項目として何点かあるかと思います。

カラドンナはその中でも必須な条件である、

 

  1. ポイント

    • 雪や霜を含んだ耐寒性
    • 高湿度を含む耐暑性

の2点に優れているためかなり育てやすい部類に入る植物です。

 

日当りが5~6時間あれば育ちます。

切りましょう

秋に植えるのに適した苗の様子。

例年9月下旬頃から販売されるカラドンナなどネモローサ系の苗の様子。

そんな育てやすいカラドンナですがタイトルの

メモ

「知っておくと良い事」

についてです。

 

え?カラドンナって何かすることあるの???

 

とお思いになられた方は多いのではないでしょうか。

というのもネモローサ系のサルビアはとにかく手がかからない、ことで有名です。

でも「知っておくと良い事」とは冬を迎える前に余分な花芽を切り取ることです。

切り取った方が良い理由

古い茎が越冬すると見栄えが良くない株になる可能性が

切ったほうが良い個所というか茎は、11月とか12月の時点で上に伸び花芽が付いてしまっている、もしくは花が咲いている茎です。

しかもその「花芽になりかけている茎・開花している茎」は意外に冬を越えやすく、通常はほとんど地上部分を無くして越冬するサルビア 'カラドンナ'ですが、

この古い茎はしばしば越冬してしまいます。

 

翌春まで残ってしまい越冬してしまったその茎(本来なら雪や霜で朽ち果てる予定の存在していない)はたとえ株元から新しく芽が出て来ても、

他の追随を許さない勢いでグングンと育っていきます

 

そして頂芽優性の法則なのかどうかはわかりませんが残ったその茎がほぼ確実に一番最初に開花します。

 

1つの茎だけが順調に育ち、地際から新しく芽吹いた茎はほとんど育ってないという、

 

注意!

かなり偏った見た目の株

 

になります。

 

古い茎を残したまま何回も越冬させると数年後の株の経過というか生育具合が全然違うことがよくあります。

見た目が揃ってなく、なんとなくアンバランスな株になってます。

本来ならいくつも花芽が上がりこのような光景が目の前に~と約半年もの間期待に胸を膨らませ「寒いわー」と言いながら寒肥を与えたりし、(このような光景 ➡ カラドンナ満載

 

やっと暖かくなった!もうすぐ自分のイメージした通りの様子が見られる・・・

と思っていたらボリュームが少なく・・・

 

想像していた株よりも貧弱な見た目の株

 

となることがほとんどです。

 

古い茎を切り取った株は株張りが良くカチッとしたよく写真集などで見るような株に自然に仕立てられます

古い茎を残したままだと株の育ちが良くない、と言えますかね。

あ、生育不良については日照不足とかそういう他の原因は含めないでくださいね。

切り取る茎

花芽を付けてるサルビア 'カラドンナ

11月なのにつぼみがあるサルビア 'カラドンナ'

それで古い茎はどのようなものなの?

というものですが上のような株、「もうそろそろ霜が降りそうな時期」なのにつぼみがある茎です。

サルビア ネモローサのつぼみ

苗の状態なのに・・・11月なのにもう咲きそう・・・

このような茎は暖地ですと年内、関東以北や東北、雪の多い信越地方などでしたら11月中には切り取ったほうが良いです。

バッサリ

宿根サルビアの切り戻しの位置。

いつも通り。平常運転 笑。

ではどの位置で切り取るかですが、

いつも通りバッサリ株元から。

土だけじゃん・・・と思われるかと思いますがご安心を。株元の小さい芽は残してありますので

この苗を切る2週間前に切った別の株はこのような感じに

なってました。

地際で切ってないじゃん!!!

というツッコミをもらいそうですが、あえて経過観察のため中途半端な位置で残しました。

中途半端に古い茎を残しても地際から新しい芽は出てきます。

株元からいきなりバッサリいくのが恐ろしい人は古い茎を切る前ボリュームの半分くらいでも良いのでやや残し一度切り、

株元から芽が現われるなり育つのを確認した後、

ま、結局切り取ることになりますが。

切り取ってもOKです。

このような状態に。

ついでにこの株がどう育っていくかを想像すると

この茎も必要ないかな~ということで、

ハイサヨウナラ~

スッキリさせます。

 

ポット苗を例にしましたが

 

ココがおすすめ

地植えの場合も同じ方法で切ってもらってOKです。

 

それといつも通りのバッサリ、についてですがこちらです。

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古い茎が越冬してしまう理由

秋に咲いた宿根サルビア花

yukiさんのお庭のカラドンナ。開花してました(11月上旬)。

それで古い茎が越冬してしまう理由を考えてみたのですが、

たぶん以下の3つの理由だと思います。

 

  1. 秋の気温がちょうど良く育ってしまったのか
  2. 増殖の時に花芽になる予定の芽が挿されたか
  3. 寒さに耐えてしまった

 

このいずれかでしょう。

特に本格的な冬に入る前に切ってほしいのは、「本来なら生育していないはず」の伸長してしまった茎です。

ある意味、徒長した茎と呼んでも良いでしょう。

サルビア カラドンナの咲き終わった後のガク

カラドンナは花が無くてもガクに色が付いててキレイ。

標高が1000mを越える地域や北海道ではどんな状態で越冬するかわかりませんが、たぶんこのような古い茎も寒さで朽ち果てるんじゃないかと思います。

上の方でも書きましたが少なくとも関東以南と呼ばれる冬でも-10℃以下にならない地域ではカラドンナに限らず、ネモローサ系のサルビアは霜や雪に当たっても花芽が残ってしまう場合があります。

切り取らなくても枯れることはないですが、

 

「なんか写真や画像のように育ってないなぁ~」

 

と思われていたら一度試してみてください。

というわけで今日はサルビア ネモローサ 'カラドンナ'でした~

ではでは~(^^)v

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巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から園芸業界へ。 知識、経験、資金、人脈もほぼ0の状態から始めた元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。 ⇒もう少し詳しいプロフィールはこちら

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