ゲラニウム ダークレイターの花

実物はもう少し濃い青っぽいです。

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ゲラニウム ダークレイター の育て方。黒葉と呼べる濃い紫葉と青色っぽい紫花という組み合わせ。

2020年3月16日

どもども~(^^)v

黒葉と呼べる濃い紫葉と青っぽい紫花が咲くゲラニウム 'ダークレイター'(Geraniumu pratense 'Dark Reiter')の育て方についてです。

黒+青という組み合わせは多くの人を魅了するのではないでしょうか。

ミセス・ケンドール=クラークなどと同じゲラニウム・プラテンセの1つの品種なので、高温多湿に強く寒さにも強くとても育てやすいです。

 

ただし生育スピードはものすごい遅く、他のプラテンセの種類と比べると圧倒的にゆっくりです。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

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画像とデータ

花の大きさは3cmほど。

  • 学名:Geranium pratense 'Dark Reiter'
  • 別名:
  • 分類:フウロソウ
  • 原産:
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 3(-30℃前後)
  • 花期:初夏

ダーク・レイターはビクター・レイターという品種のゲラニウムの1種類で、ビクター・レイター・ジュニア(Victor Reiter Jr.)というアメリカのガーデナーさんにちなんで名づけられいます。

ビクター・レイターという種類のゲラニウムは他には、ミッドナイト・レイター(G.pratense 'Midnaight Reiter')などがあり、ビクター・レイターの種類は切れ込みが深く濃い紫色(黒)の葉をし、花びらは丸型の花という特徴があります。

黒葉のゲラニウム。

切れ込みの深い葉。日照時間が少ないと葉は緑色っぽくなります。

大きさですが草丈は25cm、株張りは30cmを目安にしてください。

花芽を含めると80cm以上に育つこともあるゲラニウム・プラテンセの中ではダーク・レイターはかなりの小型です。

 

ココがポイント

そしてポット苗からこのサイズの大きさになるまで数年かかると思ってください。

 

地植えにしても早く大きくなるわけではないです。

地植えにすると葉の数は多くしっかりした株に育ちますが、株の大きさは地植えして1年程度では鉢植えと比べても大差ありません。

苗を購入されたましたら、ある程度の大きさに育つまでは鉢に植えて育てられた方が良いかなと思います。

 

ちなみにめちゃめちゃ発芽率が低いゲラニウムです。

そういった理由からか、ほとんど流通していないのかなっと思います。

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育て方

ゲラニウムというと暑さに弱く半日陰から日陰で管理、ということがよく書かれていますがダークレイターを含めて葉が黒葉系のゲラニウムは日照時間が短いと葉の色が緑色っぽくなりやすいので注意してください。

緑色が強く出た葉は直射日光が良く当たる場所に移動させれば10日もあれば黒くなります。

健全な状態で育てたい場合は日光が良く当たる場所、だいたい1日5時間以上あたる場所が望ましいです。

 

暑さや寒さについてですが、重複しますがプラテンセの種類のゲラニウムはゲラニウムの中では最高クラスに暑いのも寒いのにも強いです。

そういったことを下記にて詳しく。

耐暑性

プラテンセという種類のゲラニウムは高温多湿の気候でも十分に育ちます。

最高気温が40℃、湿度80%の気候でも夏越しします。

 

ただし水はけの良い土に植えてください。

 

多くのゲラニウムがそうですが、花が咲き終わった後に一旦生育が緩慢になります。

時期的にだいたい7月ごろからです。

葉は茶色くチリチリになり葉の付いていない茎が目立ちボリュームは少なくなります。そのため枯死したような見た目になります。

真夏のゲラニウム ダークレイター

真夏に新しい葉が上がってくることも。

最終的に夏の間は地上部分はほとんど枯れます。ですが気温が低くなるとまた葉が地中から現れます。

 

気温が上がり地上部が弱ったように見え枯れ始めるのを見て心配になり水やりの頻度を多くすると、水はけの良い土に植えてあってもけっこうな高確率で根腐れを起こし「枯れる」のでご注意ください。

 

耐寒性

寒さに関しては注意することはないでしょう。

国内のほとんどの地域で露地越冬します。寒さが直接的な原因で枯れることはないと言っても過言ではない気がします。

冬の間ですが、地上部分はほぼなくなります。最初の霜が降りる頃から葉が枯れ始めます。

真冬のゲラニウムの状態。

真冬の様子。

枯れた茎の中心部分が生きていれば必ず芽吹きします。

春の芽吹きは地域差はありますが、だいたい3月中から始まります。

気温でいうと最高気温が15℃を超えるあたりの時期ですね。

春の芽吹きしたゲラニウム

芽吹きは個体差があります。

その他

花が咲き終わってからですが、切り戻しを行うと

花後に葉が自動的に枯れていくので行わなくて良い作業と言えばそうですが、ゲラニウム・プラテンセは高冷地などでは花後でも葉が残ることが多く切り戻すことで株元を明るくし新しい葉を出させる目的があります。

咲き終わった株をリセットする、という言い方でしょうか。

花後に切り戻すことで秋にまとまりのある新しく伸びた葉を楽しめます。

余談

ダーク・レイターの親的な存在のミッドナイト・レイター

寒冷地や標高が400m以上、また関東以北にお住まいの方はあまり不思議に思われないかもしれませんが、

暖地と呼ばれる関東以西の地域ではほとんどの種類のゲラニウムは夏越し難しくまともに育ちません。

 

英国のガーデンなどでよく植えられてるジョンソンズブルーという品種を植えてひと夏で枯らした経験をお持ちの人は数知れないと思います。

 

ジョンソンズブルーはプラテンセとヒマラエンセというゲラニウムを交配して現れたゲラニウムで、プラテンセの血が入っていますが、夏の間は日常的に最高気温が30℃を超える地域や雨の多い地域では夏越ししません。

 

それでもゲラニウムを自分のお庭に!というお声は多く、先人達が「●●という品種はダメだった」という失敗例をネット上に載せてくれていることが多いですが、

そのような情報までたどり着けず、でもゲラニウムをお庭に植えたいという人にはおすすめの種類があります・。

 

それは、とりあえずミセス・ケンドール=クラークなどのプラテンセ系を水はけの良い場所に植えてもらえれば育ってくれます。

 

それくらい暑さに強く育てやすいです。

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というわけで今日はゲラニウム 'ダークレイター' でした~

ではでは~(^^)v

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