どもども~(^^)v
白く長い穂のワレモコウ、その名もナガホノシロワレモコウ(Sanguisorba tenufolia var.alba)の育て方です。
漢字「長穂白吾木香」です。
日本原産で低地に分布しているということもあってか、寒さはもちろん暑さにも強く、乾燥にも高湿度の状態にも強いため育てやすいです。
高さが意外と出るので、植栽される場合はちょっと場所を考えた方が良いかなと思います。
-
カライトソウ(唐糸草) の育て方。11月あたりまで咲き、かなり暑さに強く育てやすいです。
続きを見る
画像とデータ
- 学名:Sanguisorba tenufolia var.alba
- 別名:ナガホノシロワレモコウ
- 分類:バラ科
- 原産:日本
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 4(-30℃前後)
- 花期:夏
一般的なワレモコウよりも花穂が長く、垂れ下がるように咲くワレモコウの仲間です。
白花があるということは、ワレモコウのような色で垂れ下がるモノもあります。まだ見たことはありませんが。
余談ですが、人によってはこのワレモコウのつぼみが「イモムシがぶら下がっている」と見えるようです。
白花なので花が咲き終わり茶色くなると、大きさや形がイモムシっぽく見えなくはないですね。
このような見方をする人は少なからず存在するので、どこかのお庭や公共など多くの人の目にさらされる場所で植栽される場合は施主ないし発注者に一度相談すると良いでしょう。
種小名・tenufoliaはtenuが「細い・薄い」、foliaは「葉」という意味なので、「薄い葉」という意味となります。
草丈は1.8m、株張りは60cmを目安にしてください。
けっこう上に伸びます。
株や環境によっては2mを超えることがあります。
スポンサーリンク
育て方
元々関東から北海道の湿原や湿地といった水辺に近い場所に自生しているため、栽培はそれほど難しくありません。
「水辺に近い場所に自生」と言っても乾燥に弱くなく、真夏でも葉も茎も萎れクッタクッタの状態になってから水やりをしても元に戻ります。
開花時期は一年で一番暑い8月が最盛期。少なくとも9月中下旬まではしっかり咲きます。
耐暑性
関東から北の地域に元々分布しているため「暑さに弱い?」と思われそうですが、そのようなことはまったくなく高温多湿地帯である太平洋側の関東以南の地域でも十分に育ちます。
真夏でも四六時中直射日光が当たる場所でも育ちます。
ですが個人的には、
直射日光がバシバシ当たる所よりは午前か午後の数時間しか日光が当たらない場所
の方が良いかなっと思っています。
半日陰のような場所ですね。
そのような環境でも花は咲きますので、葉色や株全体をそこそこ良い色で保ちつつ開花させると見ごたえがあるのかなと思います。
ちなみに夏の強い日光に長く当たるといくつかの植物は葉焼けも枯れもしないけど葉の色が抜ける、ということが起きることがあります。
こういった植物はたいてい半日陰や日陰のような直射日光が避けられる場所に移動させると、葉が青々とし見栄えの良い状態になることが多いです。
具体的には下記に記事しましたが、ペンタスやトレニアは案外半日陰の方が調子が良い場合が多いです。
-
ペンタス の育て方と「知られていない」性質。日陰の方が育ちが良い!切り戻しなどについて。
続きを見る
耐寒性
寒さについては何も言うことはないでしょう。
冬季はほぼ完全に地上部分を枯らし、根っこだけで越冬します。
だいたい最高気温が12℃ほどになり徐々に気温が上がってくる頃になるとチラホラ地中から葉が現れます。
芽吹きは他の夏頃に開花する多年草に比べるとだいぶ早いかなっという印象があります。
ちなみに似たような時期に開花する宿根フロックスはこの時期はまだほとんど動きが見られません。
というわけで今日はナガホノシロワレモコウでした~
ではでは~(^^)v