どもども~(^^)v
一見するととても植物とは思えない見た目のゴツゴツした塊のアフリカ亀甲竜(ディオスコレア・エレファンティペス- Dioscorea elephantipes)。
亀甲というだけあって亀の甲羅のような見た目です。
こう見えて実はつる性で、光沢のあるハート形の葉はゴイい見た目の塊根のイメージとは全然違って面白いです。
ここではあまり見る機会のないアフリカ亀甲竜の花や開花の模様を中心に、水やりや耐寒性などの育て方についてまとめました。
画像とデータ
- 学名:Dioscorea elephantipes
- 別名:象の足、かめのこうら
- 分類:ヤマノイモ科
- 原産:南アフリカ
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 9b(-4℃前後)
- 花期:現地では春
発芽して数年はデコボコはなく「ツルツルの石」っぽい形をしていますが、ある程度の時間が経つと表面が画像のようにデコボコに割れ始めます。
このデコボコには規則性はなく、株によって模様が違うのが面白いです。
尖ったように盛り上がったり小さいこぶがたくさんできたりと株の個性が感じられます。
ちなみに上の画像ですが、
よく見てみると
この大きさですからね・・・。
イモの直径はざっくりでも60cmを超えてます。おおげさな言い方ですが僕がいままで生きてきた中で見た最大のアフリカ亀甲竜でした。
以前2年くらい15cmそこそこの大きさの株を持っていましたが、この特大株は以前持っていたモノとは比べ物にならない大きさでさらに重厚感というか威圧感があってビックリしました。
アフリカ亀甲竜国内で実生すると30年でも30cmくらいにしかならない、ような話を聞いているので・・・・・この株は60歳くらい?!・・・なんでしょうかね。
ちなみに平均的なアフリカ亀甲竜の寿命はだいたい70年くらいと言われています。さらには直径213cmという株が過去に見つかったことがあるようです・・・。
花
アフリカ亀甲竜はゴツゴツとした「生き物」っぽくない造形の「イモ」と呼ばれることが多い塊根部分に人気があり、多肉植物やパキポディウムなどの通称「コーデックス」と呼ばれる花とよりもどちらかというと変わったフォルム(植物体)が好きな人に好まれることが多いです。
そのためあまり花については語られることがなく、僕も
花って?
「花っていつ咲くんだっけ、これ?」
とさえ思ったことがなく・・・・・見た目や希少性に重きを置くものだと思い込んでいましたが、たまたま偶然開花している株をアムステルダム植物園にて見る機会に恵まれました。
雄花・雌花について
アフリカ亀甲竜は雄株・雌株があります。
- 雄花は総状花序と言い小花が円錐形に並んで下から咲いていきます。
- 雌花は花とツルの付け根にトゲがあり、つるに花芽がバラバラについています。
雌花を見たことがなくもちろん画像もないですが、気になる方はこちらのリンクをご覧ください。
飛び先のサイト内にある Female Flower と書いてある画像が雌花です。
全然違う形状をしていて面白いですよね。
つる性です
アムステルダム植物園ではアフリカ亀甲竜のつるが絡む先は作ってなかったですが、支柱一本に絡ませていました。
温室というか、巨大なコールドフレームのような施設内に植えられていました。
1つのイモからたいてい毎年1本のつるが伸びます。
僕が持っていた株もけっこう伸び色んなものに絡みついた記憶があります。軸となるつるの部分は固く、他の植物に絡んだつるを強引に引っ張ると軸となるつるが「折れそうな」感じになったので、めんどくさかったですが絡んだ部分を丁寧に外さざる負えないくらいの固さです。
つるが折れたり抜けても休眠が明けるとまた出てきますが、せっかく出てきたつるがなくなると見た目がなんとなく残念な感じになるので、経験者は語りますがもしからまっても強引に引っ張らずキチンと外した方がよいですよ。
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育て方
「アフリカ亀甲竜」という植物を一度でも耳にしたり目にしたことがある人には日当たりや水やり、生育サイクル、などの「育て方」はメジャーすぎてあまり重要な話ではないかもしれませんが、2年くらい触ってみた感じで育て方を簡単にまとめてみました。
ちなみにアフリカ亀甲竜は宿根草などのガーデニングに向いている植物ではないのは確かです。
性質
夏期休眠型の植物になります。
そのため休眠期に入ると茂っていた葉が茶色く枯れ始めます。
この時に焦って水やりするとイモに雑菌が入ったりカビたりして枯れます。葉やつるが枯れたからと言って死ぬほどヤワな植物ではないことを念頭に入れてください。
日本国内ですと休んでいる期間はだいたい7月中旬~9月中旬の3カ月ほどになります・・・・・
ですが、
これはあくまで目安です。
地域や株によっては真夏でも葉がついている場合があります。そのため、休眠に入る合図として葉やつるが茶色くなってきたら、というのを目安にすると良いです。
水やり
性質にともなってのアフリカ亀甲竜の水やりについて。
余談ですが検索窓に予測変換に「アフリカ亀甲竜 水やり」とあったのが意外でした。
完全に僕の独断(実際に行ってました)ですが、
10cmほどの大きさの株でしたら一カ月くらい水やりしなくてもまったく問題ありません。
アフリカ亀甲竜は水が切れるというか足りないとイモに張りがないように見えたり、なんとなく平ぺったく見えます。
水を完全に切ってから輸出されてくる株は、フリスビー?みたいにペラペラとまではいきませんがイモに厚みがありません。
このペラペラの状態になってからでの水やりでも十分に間に合います。
ちなみに葉が枯れている時期は水を与えても飲まないので、芽が出てきたのを確認してから水やりを少しずつ始めれば良いです。
僕はこのように水やり管理してました。
アフリカ亀甲竜を枯らす一番の原因は間違いなく水のやりすぎでしょう。忘れたころにやるくらいでOKです。
耐寒性
-4℃くらいの寒さに耐えたというデータが海外にはあるようですが、霜や雪は避けたほうが良いでしょうね。
自生地の南アフリカのケープタウン近郊は気温が下がってもせいぜい-1℃ちょっと程度です。
無加温の当温室では-2℃まで下がった時期にアフリカ亀甲竜がありましたが、生育にはまったく問題なく枯れることなく生きていました。
寒さが心配な人は冬の間は室内に入れておくととりあえず安心できます。
耐暑性
暑さには寒さほど気を使わなくてよいです。40℃を超える環境でも平気です。
ですが湿度には気を付けてください。高湿度(特に土が水持ちが良い場合)ですね。
植えてある土が水持ちが良かったり、イモの網目に水分が残ったまま放置するとその部分から腐りが入ることがありますので。
気温が30℃を超え湿度が70~80%の時に水やりをしてしまった時はイモの表面に残ってる水分をタオルなどでふき取ると良いかと思います。
イモは土に隠した方が良い?
自生地ではイモは半分ほど土に埋もれている状態が多いせいか、
直射日光は避けたほうが良い、と言われています。
このあたりの処置については当温室では夏は寒冷紗で温室全体を覆い30%ほど遮光するので特に気にはしてなかったです。
ですが、夏の熱を持った日光でイモが痛むなどの話を聞いたことがありますので夏は半日陰のような場所が良いかと思います。
断水もするので、いっそのこと他の植物から隔離するのもアリかと思います。
葉が出てる活動期に直射日光が原因で葉焼けすることがあります。この場合はちょっと日光が当たりすぎなので、株が枯れる訳ではないですがこの場合も移動した方が株をキレイな状態に保つことができます。
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というわけで今日はアフリカ亀甲竜でした~
ではでは~(^^)v