PR ルリマツリモドキ 多年草(宿根草) 植物

ルリマツリモドキ(ケラトスティグマ・プルンバギノイデス)の育て方。青いグランドカバーが作れるかも。

2020年1月29日

どもども~(^^)v

学名でケラトスティグマ・プルンバギノイデス(Ceratostigma plumbaginoides)、和名がルリマツリモドキという多年草についての育て方や切り戻し方法です。

草丈は30cmほどで横に広がり地下茎で増えていくためグランドカバーとしての役割で植えられることがあります。

気温が高い時期に濃い青花が咲き、半日陰や明るい日陰向きなのでそのような場所の一面が青くなる光景はなかなか涼し気です。

 

余談ですが学名をセラトシグマと読まれることがありますが、ラベルか何かが間違って表記されたまま広まってしまったのかなっと思います。

Ceratstigmaはケラトスティグマと読みますのでご注意を。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

ルリマツリモドキ ブルーサファイアの花

濃い青花。

  • 学名:Ceratostigma plumbaginoides
  • 別名:ルリマツリモドキ
  • 分類:イソマツ
  • 原産:中国
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 5(-23℃前後)
  • 花期:春~秋

ブルーサファイアという商品名が付けられていることがありますが、実物はもう少し濃く鮮やかな青色の花です。

ガクが赤く花が咲き終わった後も赤い「ボンバーヘッド」や「ハリセンボン」のような形でガクが残ります。切らずに残してもそれはそれでアリなんじゃないかと思える人も少なくはないと思います。

プルンバーゴ(ルリマツリ)の花。

ルリマツリモドキという名前の由来ですが学名で種小名の plumbaginoidesプルムバギノイデス)という通りに、

Plumbago auriculata(プルンバーゴ・アウリクラタ)・和名がルリマツリと似ているから

というものです。

 

個人的にですが、

 

ポイント

  • 濃い青花で寒さに当たると葉が赤くなり冬は地上部分がなくなるのがルリマツリモドキ

  • 水色の花で基本的に常緑性でややつる性で寒さにそれほど強くない(-5℃ほど)のがルリマツリ

 

というかなり違う点がいくつもあり、それぞれを似ていると思ったことが一度もなく、なぜこの2種類が似ていると思ったのか?が不思議に思ったことがあります。

それとルリマツリは高さが1.5m近くになり、数年育った株は低木のようになります。

ルリマツリモドキとルリマツリの簡単な見分け方として参考にして頂ければ、と思います。

 

なお、ルリマツリモドキは草丈は30cm、株張りは50cmを目安にしてください。

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育て方

暑さにも寒さにも強く、直射日光があまり当たらない半日陰や明るい日陰と呼ばれる場所を好み、乾燥しやすい土や場所に植えればとりあえず育つのがルリマツリモドキです。

トップに載せた画像に写っているコノテガシワという水も栄養も大量に吸う樹の根が地中ではびこっているであろう株元でも環境が合うとこのような場所でも群生します。

逆に水持ちが良い土に植えると根腐れを起こすことがあります。

 

また地下茎で広がるように増えるので、好みの場所を見つけるまで数年かけて移動し元々植えた場所からかなり離れた場所に定着することがあります。

耐寒性

ルリマツリモドキの葉の色が赤く変わった様子

トップの画像の花壇の株です。

国内のほとんどの地域では雪や霜を含めた寒さで枯れる心配をする必要はありません。

耐寒温度を-23℃としていますが、-20℃以下になる地域では凍てついて枯れることがあります。

そのためこれらの地域では腐葉土やバークなどの堆肥などをかなり厚めにマルチングのようなに施しておいたほうが無難です。

 

画像にある通りにルリマツリモドキは最低気温が10℃以下になる時期に入ると徐々に葉が紅葉したように赤褐色に変化します。

その後に霜や雪に数回当たり、最低気温が氷点下が何日か続くと地上部分がほぼなくなります。

ケラトスチグマの冬に枯れた様子。

株元の小さい芽。

霜などで地上部分が無くなってもほとんどの場合は、このような小さい芽を残して越冬します。

仮に冬のこのような芽が確認できなくても、

セラトシグマの地下茎。

土の中にはこのような地下茎が控えてます。

土の中に地下茎があるので、冬を過ぎ気温が上がってくると芽が現れます。

耐暑性

9月に咲いたルリマツリモドキ

9月上旬の花。

35℃以上、湿度80%超えの高温多湿の環境でも問題なく育ちます。

高温多湿の環境でも育ちますがどちらかと言うと高湿度な環境は好まないため、できれば風通しの良い場所に植えた方が無難です。

 

真夏は少し花数は少なくなりますが、最高気温が30℃を切り25℃あたりになると開花し始め花数が増えます。

切り戻し

ルリマツリモドキは手入れがほとんど必要のない植物ですが、切り戻しについて。

 

暖冬などで本来なら霜や雪で溶けて無くなるはずの「枯れた茎」が残る場合があります。

そういった場合は残った茎は綺麗サッパりに切り翌春を迎えると良いです。

ルリマツリモドキの切り戻し

あまり良い見本株でないですが。

冬の状態の株であまり良い見本ではないですが、年が明けてもしっかり枯れた茎が残った場合にこれくらいの草丈でしたら

地上部分が無くなったルリマツリモドキ。

地際まで切り戻しというかほぼ刈り込みですが切って良いです。

本来なら雪や霜など凍てついた環境下では残らない茎なので、バッサリ切ってしまいましょう。

 

バッサリ切るのには理由があり、枯れて残った茎のいくつかは春になるとそこから新しい芽を出します。

ココに注意

頂芽優勢の法則なのか古い茎から出た新芽ばかりよく育ち、地中から出てきた新しい芽の育ちが悪いです。

そのため形が乱れて不格好な株になります。

切らずにそのまま放置してもその株が枯れる訳ではないですが、本来なら冬の時期には「残らない茎」で必要のない部分なため切ったほうが良いです。

 

切り戻しについてもう1点。

確証はないですが、ルリマツリモドキは新しい茎につぼみを付けることが多い印象があります。

 

そのため花数を増やしたい場合は切り戻すと花数を増やす効果が期待できるかと思います。

その場合の切り方ですが、咲き終わった株がだいたい半分以下のボリュームになるように切れば良いです。

切り戻した約一カ月ほど後には見栄えの良い株になります。

注意点

花数を増やしたい場合の切り戻しですが、9月下旬以降に行うと年内の開花は望めませんので注意してください。

仮に10月に切り戻した場合ですが、霜が降りるまでにそれなりの大きさに育つのですが、開花するのに気温が低くく開花しない場合がほとんどです。

 

切り戻し時期は関東以西の太平洋の暖地と呼ばれる地域が基準なので、地域によっては8月に切っても年内に花が見られない可能性がありますのでご注意ください。

というわけで今日はルリマツリモドキでした~

ではでは~(^^)v

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