どもども~(^^)v
アカシア・フィンブリアタ(Acasia fimbriata)よりも日本国内ではブリスベーン・アカシアという名称で知られているアカシアについてです。
耐寒性や耐暑性、水やりなど主に育て方が中心の内容になります。
ドワーフ品種のわい性の「テレサ」と呼ばれるクリムゾン・ブラッシュについてもまとめました。
早春に咲くレモンイエローの丸い花と柔らかい細長い葉が特徴的です。
枝垂れる性質ではないですが、1本の枝が長く伸び先端部分につぼみが出来るせいか垂れ下がるような感じになるためこれと言って何もしなくても見栄えの良い樹形に育ちます。
画像とデータ
- 学名:Acacia fimbriata
- 別名:ブリスベーン・ワトル
- 分類:マメ科
- 原産:オーストラリア
- 形態:常緑樹
- 耐寒性:USDA 9a(-7℃前後)
- 花期:早春
原産地のオーストラリア東部の都市・ブリスベーンを中心に分布しているからか、英名ではブリスベーンという名称が付けられています。
分布図を見るとシドニーからケアンズの辺りまでとオーストラリアの東側の南北渡り自生しているみたいです。
樹高は最終的に6m、葉張りは5mほどになります。
尚、この記事内の画像はほぼBluemoon Cottageさんのお庭の株です。
@ bluemoon_cottage さん のインスタはこちら
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育て方
日当たりが良い場所を好みます。
半日陰のような環境でも育ちますが、この場合はやや間延びした「引き締まっていない」株に育ちます。
土はそれほど選びませんが、根が張りにくい粘土質のような硬い土壌は避けられるのでしたら避けた方が良いです。
これは何もこのアカシアに限った事ではないですが。
注意したいこと
水切れに要注意
水切れですね。
庭植え、鉢植え共にです。
庭植えにする場合は植えてからしっかり根が張るまで(だいたい1カ月ほど)は水切れに注意してください。
鉢植えの場合は真夏は最低でも朝と夕方の2回はたっぷり水やりする必要があるでしょう。
またこのブログ内で度々書いていますが、
ココに注意
巷ではオーストラリアの植物は乾燥に強いという話が独り歩きしていますが、
そんなことまったくありません。
このアカシアもそうですが、同じくオーストラリアに分布しているユーカリやメラレウカなども葉がパラパラ落ちるくらい水切れさせるとほとんどの場合は復活しません。
植え付け時期は特にありませんが、気温が高くなってから植える場合は水切れにくれぐれも注意してくださいね。
大きくなるのが早い
気を付けたいことのような言い方になりますが、大きくなるというのか育つのが早いです。
どれくらい早いというと、
5号ポットで50~60cmほどのヒョロっとした苗でも地植えにすると3年目には4mほどの高さに到達します。
家の敷地内の入る門の脇にあるような小さい花壇にシンボルツリーとして植えるとカッコイイかもっ、と思い植えると数年後に後悔する可能性があるのでご注意ください。
個人的な体感としては、アカシア・フィンブリアタはユーカリのポポラスやグニーよりも早く大きくなる印象があります。
1年で2mほど伸びるレインボーユーカリよりも遅いけど、グニーよりも早い、というとかなり早いと思ってください。
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レインボーユーカリの育て方。 ちょっと待って!寒さに強く気をつけるべき4つのこと。
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このように生育速度が速いためご近所の迷惑になりそうになったり、単純に「邪魔だ」と思った時は随時切ってしまった方が良いです。
以前このアカシアを納品させてもらったあるお客さんは、年に3回ほど半分くらいの大きさになるように切り落としています。
切り落としているので剪定ではなく伐採です。
ですが夏以降に枝を切るとほとんどのアカシアはほぼ花は咲きません。
花を見るかご近所の目を気にするかの選択に迫られる場面に遭遇することがあるため、なおさら計画的に植えてください。
耐寒性
耐寒性はだいたい-7℃ほどまでです。
小さいポット苗や若い株は-7℃まで下がっていなくても枯れることがあるのでご注意ください。
天気予報
急に冷え込み都心でも-4℃になるでしょう
のような天気予報の際は念のため霜除けや雪除け等の防寒できる場所に移動させると良いです。
「庭植えしてしまって移動させられない」という場合の防寒対策として、大きいビニール袋をかけたり梱包物の緩衝材のプチプチで覆うなどがあります。
ソテツなどを凍傷から守るために冬支度として藁でしばるニュースを見たことがある人は多いと思いますが、これら2つの方法はまるっきりアレです。
それとこのアカシアに限った事ではなくほとんどの植物に該当することですが、
秋が長く師走になっても寒くならずいきなり大寒波がやってきて冬に突入するような年は、上記の画像のように枝の先端部が霜焼けすることがよくあります。
人間でも短期間で急激な温度差を体感して体調を崩す人がいるように、多くの植物も痛みが入ることがよくあります。
霜焼けした枝や葉は復活することはないですが、株が生きれていれば新しく枝が出てくるので安心してください。
耐暑性
オーストラリア原産の植物は高温多湿の気候が苦手なモノが多いですが、このアカシアは比較的に高温多湿に強く根腐れしにくい種類だと思います。
亜熱帯性気候に適応しているからか、高湿度の環境下にも耐えられると考えて良いでしょう。
1mほどの草が茂っている箇所の真ん中に穴を掘って樹高30cmほどのポット苗を真夏に植える、
のような極端なことをしない限りは風通しがそれほど良くなく空気が滞留しやすい場所でも問題ありません。
上の方でも書きましたが、最高気温が30℃以上の高温の時期は水切れに注意してください。
ブリスベンの年間降水量がだいたい1000mmほどで、これは国内ですと長野県の年間降水量とほとんど変わらない数字です。
ちなみに分布地域でも降水量の多いケアンズは年間で約1200mmほどで、この数字は大阪府とほぼ同じです。
このように数字を比べてみると、水切れに注意しないとっとなりますよね。
アカシア テレサ
アカシア・フィンブリアタには「ドワーフ・タイプ」と呼ばれるわい性品種があります。
日本国内では「テレサ」と呼ばれているアカシア・フィンブリアタ 'クリムゾン・ブラッシュ'(Acasia fimbriata 'Crimson Blush')です。
ここでは国内の流通名のテレサで統一します(本来ならクリムゾン・ブラッシュと表記した方が良いですが)。
本来なら6mほどまで育つアカシア・フィンブリアタですが、テレサは最大で2mほどの樹高で収まり樹形は放射状に半円形になります。
花が咲き終わった後に現れる新芽はやや黄色がかり先端部分が深紅(クリムゾンレッド)色になります。
花色はライトイエローでわい性なせいか花数はテレサの方が原種よりも多いように見えます。
テレサの全景の良い画像を持っていないのでGoogle画像検索の一覧でご確認ください。
Acacia fimbriata 'Crimson Blush'
花が咲き終わってからの新芽の色合いや樹高がそれほど高くないということで人気が上がってきています。
というわけで今日はアカシア・フィンブリアタ(ブリスベーン・ワトル)でした~
ではでは~(^^)v