どもども~(^^)v
オーブンズ・ワトル(Ovens Wattle)と呼ばれるアカシア・プラビッシマ(Acacia pravissima)について。
四方に伸び柔らかくしなやかに湾曲する枝と、密集して付く小さな葉がとても印象的です。
人工物っぽい見た目がなかなかシャレていると思います。
そこそこ寒さに強く、暑さにも強いですがすぐに大きくなるので気をつけましょう。
画像とデータ
- 学名:Acacia pravissima
- 別名:オーブンズ・ワトル
- 分類:マメ科
- 原産:オーストラリア
- 形態:常緑樹
- 耐寒性:USDA 9b(-6℃前後)
- 花期:春
種小名のpravissimaですが、「湾曲している」・「曲がった」・「不恰好な」という意味です。
意味の通りに枝が細く柔らかいからか、茂ってくるとウネウネした感じに自由奔放に伸びます。
俗に言う「暴れた」見た目になります。
このような「暴れた」見た目の植物を好きな方は少なくないのではないでしょうか。
樹高は3~5m、葉張りは3mを目安にしてください。
成長はアカシアの中でも早く、1年で2mほど上に伸びることがありますが強剪定しても良いので伸びすぎたらバシバシ切ってよいです。
枝吹きの良いアカシアなので、スタンダード仕立てなど仕立て甲斐のある種類です。
サンカクバアカシアではないの?
このアカシアってサンカクバアカシアではないの?
っとよく質問されますが、サンカクバアカシア(三角葉アカシア Acacia cultriformis)ではありません。
見比べると一目瞭然です。
サンカクバの方が文字通り「三角」の形をしています。
オーブンズは三角っぽく見えますが、やや丸みを帯びている三角のせいか「小龍包」のような形をしています。
葉の付き方も違います。
オーブンズの方が枝に対して葉が密集して細かくたくさん付きます。
サンカクバは葉と葉の間が空いています。
簡単に見分けられる違いをまとめると、
違い
- サンカクバは葉が三角で、オーブンズは小龍包のような形の葉
- 葉が密集しているかどうか
となります。
原産地は共にオーストラリアのニューサウスウェールズ州ということでカブっているので、見た目が似たのかなっと思います。
育て方
そこそこ寒さに強く、暑いのにも強いため育てるのは楽な部類に入ります。
日光は良く当たる場所で。直射日光は1日6時間は欲しいです。
上の方でも書きましたがある程度の大きさに育つとたくさん枝が出てきます。
耐暑性
水切れに要注意
関東以西の太平洋側の高温多湿地帯でも問題なく夏越しします。
40℃の環境でも、湿度が80%でも根腐れなどはしません。
ですが気温が高い時期は
ココに注意
水切れに要注意。特に鉢植えの場合。
気温が25℃を超える時期になると成長が早いからか、あえてこういう言い方をしますが「よく水を飲みます」。
そのため鉢植えで管理する場合は夏の間は最低でも朝と夕方の2回は水やりをすることになるということを頭に入れておいてください。
尚、酷く水切れすると葉がチリチリになりポロポロ落ちます。
葉が落ちた枝はたいてい枯れていき復活することがないので、
酷く水切れした場合は水をたっぷり入れたバケツに水切れした鉢を半日ほど沈めるなど「やりすぎ」なほど水やりをしてください。
株が完全に枯死していなかったら、生きている部分から新しい葉なり枝が数週間後に現れるのでそこからまた枯れた枝を切り仕立てなおすと良いです。
耐寒性
耐寒温度はだいたい-6℃ほどです。
アカシアの中ではそれほど寒さに強くないので注意してください。
これくらいの気温で降りる霜でしたら葉痛みはありません。積もってもすぐに溶ける程度の雪も問題ありません。
それとしっかり雪が積もっても、枝は細く柔らかいので雪の重みで折れることは少ないのではないかと思います。
0℃程度の気温になると枝の新しい部分、先端部分が赤みがかります。
気温が高くなると赤い色はもとの「木」の色に変わります。
剪定
剪定ですが基本的なアカシアの切り方になります。
アカシアの多くは一期咲きの種類が多く、切る時期を間違えると翌年開花しないことがあります。
オーブンズも一期咲きなため剪定の時期は他の一気咲きのアカシアと同じように、花が咲き終わったらすぐが基本となります。
完全に花が咲き終わってから1ヶ月以内でしたら、元々の半分くらいのボリュームにしても翌年開花します。
ですが何度も書いてますがオーブンズは成長が早く枝吹きが良いので、開花するかどうかを考えずにとりあえず邪魔になったり面白い仕立てにする場合は真冬以外でしたらいつ切ってしまってもOKです。
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というわけで今日はオーブンズワトル(アカシア・プラビッシマ)でした~
ではでは~(^^)v