どもども~(^^)v
シレネ・レギア(Silene regia)の育て方です。
赤花で草丈が1m以上になるため他のシレネと比べるとちょっと異質です。
高湿度の環境が少し苦手でやや根腐れしやすいので(冬でも)、自生地の環境を考慮しながら育てるのが良いかと思います。
画像とデータ
- 学名:Silene regia
- 別名:気高いマンテマ
- 分類:ナデシコ科
- 原産:アメリカ
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 5(-25℃前後)
- 花期:春
(勝手な印象で)シレネというと個人的に欧州に分布しているモノがほとんどっと思っていたので、分布している地域がアメリカということにも違和感がありました。
赤い花も草丈が1mを超えるという点でもそうですが。
シレネ的に違和感が大いにある草丈は1~1.2mを目安に、草丈の割には小さい株張りはせいぜい20cmほどです。
鉢で育てても草丈1mほどにはなります。
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育て方
このシレネを育てる際にはちょっと工夫が必要となります。
まずアメリカで主に自生している場所として牧草地や草原地帯と言われています。
「牧草地・草原」から連想できる単語として、
ポイント
- 風通し良い
- 乾燥しやすい
- 日当たりが良い
- このシレネよりも背が高い植物が少ない(存在していない)
とこれらのことが連想できるかと思います。
そのため他の牧草地・草原を中心に自生している植物にも、
雨や雪など年間を通じて降水量の多い日本の気候と相性は決して良くない
とも言えるということが想像できるかと思います。
例外ももちろんありますが。
また根腐れ以外で気を付けたいのが害虫です。
アブラムシがけっこう付きます。
他の種類のシレネにもアブラムシが付きますが、レギアはアブラムシが通常好む柔らかい茎の先端以外にも色々な箇所にけっこうしっかり付きますのでお気をつけください。
耐暑性
夏越しですが、
ここに注意
-
植える土の水はけが良い
-
蒸れないようにする
この2点は絶対です。
水分が原因で根腐れします。
「牧草地・草原に自生」ということもあり、空梅雨でもない限り月の半分以上は湿度が高い曇りや雨の日が続く日本の梅雨や長雨を越えられるかどうか、になります。
特にこのシレネは梅雨時は花が咲き終わり種を生成する期間に入るため、種の付いている茎を残し地上部分をほとんど枯らして夏越します。
種を作る時期は他の植物と同様に枯れやすいです。
上の方に載せた画像の株ですが、完全なる屋外の当圃場に放置しておいた鉢植え株は梅雨を乗り越えられず見事に玉砕しています。
また春に開花しなかった株ですが地上部分は枯れずに夏越しします。
その時の状態は葉の色が薄くなりますが、地上部分が見るからに心配になるほど弱弱しくなるということはありません。
他の春に開花する多年草と同じですね。
夏越し方法
夏越しの方法としては、このサイト内の外の植物についてでも頻繁に書いてますが
ポイント
- ゼオライト等を植える土に1、2割混ぜる
- レンガや石、雨が降ってもすぐに流れるやや斜面になっている場所に植える
- 「牧草地・草原」が自生している場所なので、蒸れないように密植えしない
とこの3点は必須になります。
夏の間はずっと温室内で養生していた株の8割ほどは夏越しできています。
耐寒性
低温に関しては州の最低気温が-℃なので、それほど気にすることはないかと思います。
しかしながら雪が多い地域は雪解けの際に何週間も乾かないような土や場所だと根腐れする可能性が高いです。
夏の高温多湿を気にしなくても良い地域でも、越冬が出来ずに枯れることがあるので
工夫
- 水はけを良くする
- やや斜面に植える
といった工夫をされると良いかと思います。
高畝のようにちょっと土を盛り上げて植えるのも良いかと思います。
尚、耐寒性があるのに根腐れする理由はこちら。
耐寒性は問題ない気温なのに植物が枯れる原因を考えてみた。原因は寒さではない可能性が高いです
結論的に言ってしまいますが、3月ごろに苗を植えて「一年草扱い」として捉えた方が気が楽かなっと思ったりします。
というわけで今日はシレネ・レギアでした~
ではでは~(^^)v