どもども~(^^)v
ヘスペラロエ カンパヌラタ(Hesperaloe campanulata)というユッカに似た植物についてです。
耐寒性のある多肉植物と形容されることもあり、性質も育て方も基本的にユッカと同等の扱い方で良いです。
カンパヌラタは文字通り花がカンパニュラのような形をしているからで、他のヘスペラロエよりもしっかり花弁が開きます。
画像とデータ
- 学名:Hesperaloe campanulata
- 別名:ベル咲のユッカ
- 分類:キジカクシ科
- 原産:メキシコ
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
- 花期:春ごろから
ヘスペラロエは形状や暑さにも寒さにも強く開花しても枯れないなどの性質からユッカに例えられることが多いです。
ヘスペラロエ・カンパヌラタは花の形がベルフラワー(キキョウ)に似ているということで、ベル咲きのユッカ(Bell flowered Yucca) と呼ばれます。
ちなみに他のヘスペラロエも案外ベル咲きっぽく見えるものが多いです。
草丈は90cm、株張りは60cmほどを目安にしてください。
なお花茎が上がると2m以上の高さになります。
スポンサーリンク
特徴
違い
おそらく日本国内ではヘスペラロエというとパルビフローラ(H.parviflora)が一番知名度があるかと思います。
パルビフローラはつぼみと花が赤いため「レッド・ユッカ」と呼ばれています。
カンパヌラタとパルビフローラの違いですが、
違い
- 葉が上に向かって直線的に伸びるかどうか
- つぼみが赤いかどうか
この2点になります。
滋賀県米原市のRose Branchさんで植栽されているヘスペラロエはパルビフローラですが、パルビフローラはある程度の大きさになると葉が曲がります。
実生ですと3年目あたりから葉が曲がり始めます。
対してカンパヌラタは葉はほとんど曲がらず基本的に上に向かって伸びます。
つぼみ
パルビフローラがレッドユッカと呼ばれる所以の赤い蕾。
かなり明るい赤色なため開花していなくても見ごたえのあるつぼみです。
続いてカンパヌラタ。
赤いと言えば赤いですが、パルビフローラと比べるとだいぶ薄いです。
開花する時期の気温等でもしかしたら濃淡に差が現れるかもしれませんが、2種類を見比べてみてカンパヌラタは薄かったので一つの特徴として捉えてよいかなっと思いました。
なお開花期間ですが、僕の圃場にある1株は4月から11月まで咲いていたことがあります。
なんとなくある程度育った株で20℃以上あれば咲いている植物なのかなっという印象を持っています。
育て方
人によっては多肉植物と呼ぶことがあり、「耐乾性」に優れています。つまり乾きにかなり強い植物です。
しかも寒さにも暑さに優れ「どうやったら枯れるか」を考えた方が良いくらい管理が楽な植物です。
雨が降ると数週間にわたり水が溜まるような土や場所を除けば、ほぼどんな土でも育ちます。もちろん日当たりは良い方が育ちは良いです。
枯れるとしたら保水力のある土に植えて毎日水やりを行うっといった無茶なことをすることぐらいしか思い浮かびません。
乾燥した状態を好むということもあり、ユッカが育つ場所でしたらヘスペラロエは育ちます。
鉢植えでも株の大きさにもよりますが、4号ポットサイズ程度の株でも真夏に日差しが6時間当たる場所での管理で20日ほど水やりをしなくても枯れません。
これらの点でも見た目が似ているユッカやアガベ、ダシリリオンなどと同じようにドライガーデン向きの植物です。
-
ドライガーデン 向きの「おしゃれ」な植物15種類!乾燥に強く耐寒・耐暑、水やりは極力に少なくても済むモノを。
続きを見る
耐寒性
耐寒実験を行った年の冬の最低気温が-4℃までしか下がらなかったので、それ以上は人から聞いた話でしかわからないですが、
-4℃程度の寒さでしたら上記のように屋外放置でもほぼノーダメージで越冬します。
霜等に当たると葉が変色することがあり傷んで落ちることがありますが、たいていは気温が上がってくると緑色に戻ります。
寒さですが国内で-15℃の地域で地植え越冬しているという話を聞いたことがあるので、寒さに対しての耐性もユッカにかなり近いモノがあります。
根腐れしない限りは枯れないのかなっと思います。
耐暑性
暑さに関しては何も心配することはありません。
猛暑だろうと酷暑だろと暑さが直接的な原因で枯れることはないでしょう。
耐寒性の行でも書きましたが、枯れるとしたら水のやりすぎでの根腐れだけではないかと思います。
参考までに鉢植えで、ですが一か月で20日ほどぐずついた天気が続いたある年の7月にずっと屋外に出していたことがありますが、
根腐れはおろか葉痛みも見た目は何も問題なかったです。
そのためこの植物を枯らすとしたら
- 日光のまったく当たらない真っ暗な場所
- 半年ほど完全に断水する
くらいしか方法はないのかなっと思います。
それほど手間がかからない植物です。
スポンサーリンク
というわけで今日はヘスペラロエ・カンパヌラタでした~
ではでは~(^^)v