ゴロツキアザミの植栽風景

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オノポルドゥム(オノポルダム) アカンシウム の育て方。和名はゴロツキアザミ!

どもども~(^^)v

和名が「ゴロツキアザミ」という穏やかでない名称が付けられているオノポルドゥム(オノポルダム)・アカンシウム(Onopordum acanthium)の育て方についてです。

 

生態は二年草で環境によっては夏越しし多年草化するようですが、どちらにしても開花したらほぼ必ず枯れる物と思われたほうが良いです。

草全体が白というのかシルバー色で花茎が自由にうねり短期間で1m近くまで育つため、目立つこと間違いない植物です。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

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画像とデータ

オノポルドゥム アカンシウムの花

薄紫色で5cmほどの大きさの花です。草丈の割には小さく感じる。

  • 学名:Onopordum acanthium
  • 別名:ゴロツキアザミ
  • 分類:キク科
  • 原産:中央アジア、欧州
  • 形態:二年草
  • 耐寒性:USDA 4(-28℃前後)
  • 花期:初夏

種小名のアカンシウム(acanthium)ですが、ラテン語で「トゲだらけ」のや「チクチクする」という意味です。

名前通りにトゲがたくさんあります。刺さると痛いです。

トゲのある白い植物
葉にも花茎にも花にもトゲがあります。

分布は欧州から中央アジアと広く分布しています。

学名で検索するとカリフォルニアの侵略的外来植物協議会?のサイトやUSDA(アメリカ農務省)の侵略的外来種の情報センターのサイトがヒットするので、

種により世界各地で自然増殖しているのだと思われます。

こちらはアメリカ農務省のゴロツキアザミについてのページに貼ってありましたアリゾナ大学のyoutubeです。

直訳すると「今週の雑草」となるのかな、道端に畑で育ててるみたいにゴロツキアザミが乱立してます。

日本でも自然増殖していたみたいで、Wikipedia によると1965年に三重県四日市市で野生化が確認されたみたいです。

→ ゴロツキアザミ - Wikipedia

「野生化の確認がされた」ようですが僕は四日市には2000年代から年に何度も訪れていまして、それこそ四日市港から湯の山温泉の方まで文字通りに海から山までこの15年見て回っていますが、

いまだ一度もゴロツキアザミを見たことがなく野生化は以前してたみたいですが定着はしていないと思います。

というのも草丈が2m近くなり草姿が真っ白な植物なため、そんな異型の物が道端に生えてもんならすぐに気であろうと。

大型のシルバーリーフの植物。

こんなのが道端に生えていたらまぁ気が付きますよね。

いくつか英名がありますが代表的なモノとして Scotch thistle と付けられていて、「スコットランドアザミ」と訳すのが良いでしょうかね。ただスコットランドが原産というわけではないですが。

草丈は先ほど書きましたが、1.5mから2mほど。株張りは60cmから1mほどを目安にしてください。

大型のシルバーリーフの植物は割りと少ないので、このサイズはガーデンを作成する人にとってはけっこう魅力的なのではないかなと思います。


尚、この記事内の株はほぼ Bluemoon cottage さんの所で撮らせて頂きました。

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育て方

茎にトゲがあって白い植物。

白いです。

暑さと寒さについては下記にまとめましたが、咲いたら枯れる二年草で初夏に開花するので暑さについてはともかく寒さはまぁ強いと思ってください。

日当たりについては良い場所、1日6時間は日光がしっかり当たる場所が良いです。

日当たりが良くない場所で育つと葉色はきれいな白というのかシルバーというのかグレーというのか、そういった色にはならず緑色が強く現れます。

それと日当たりが悪いと徒長しヒョロッヒョロに伸びた株になるのでお気をつけください。

大きく育ってほしくない場合は開花する前のどこかのタイミングでバッサリ半分くらいにすると良いです。

半分くらいに切っても開花時期になると花は見られます。

ただその場合は良い種が出来ない場合があり、こぼれ種での自然増殖は期待できなくなります。

耐暑性

onopordum blooming

咲き終わるとたまねぎというのか死んだウニ?みたいな形になってその中に種が入っています。

「咲いたら枯れる二年草」で初夏頃に開花したら本格的な夏を迎えるころには全身が茶色くなりほぼほぼ完全に枯れます。

発芽が遅かったため開花しなかった株も、このアザミにとっては湿潤で高温な気候の夏は耐え難いのか苗の状態であっても夏を越えられることはほとんどありません。

ゴロツキアザミのつぼみ

つぼみ。

未開花苗を6号ポットに植え葉張り30cmほどのそこそこ大きい株に育てていくつか夏越しできるかやってみましたが、愛知県尾張地域の気候下ではすべて夏越しができませんでした。

枯れ具合ですが根腐れや蒸れて溶ける感じで水分が関係して枯れたと断言できる感じだったので、「欧州原産植物あるある」な通りにやはり高湿度は苦手なんだなと実感しました。

未開花苗が夏を越せる地域というと、湿度が低く雨が少ないということが条件になるので日本国内だと北海道の一部や夏季に雨量が少ない長野県ぐらいじゃないかなと推測します。

白い葉の植物

白い葉の植物はキツイ日光には強いが、たいていは高湿度に弱い。

冒頭で書きました北半球を中心に世界各地で自然増殖しているという話ですが気温が高くとも湿度は決して高くない地域がほとんどで、

焼けるほど日差しが強くとも低湿度の地域では株もこぼれ落ちた種も生き残るのだと思います。

ウネウネした形状の白い植物

花茎がウネります。

逆に夏越ししにくいということはガーデンや植栽に利用するメリットと言えるのかなと思います。

全草がシルバーというか白く形がいびつで目立つという「直接的な」メリットが一番ですが、

咲いたら枯れて夏越しにくいので自然繁殖しあっちこっちで増殖する可能性が高くないというのもけっこう良い点かなと思います。

 

余談ですが「大型でシルバーリーフ」というと、同じく二年草のビロードモウズイカと呼ばれる Verbascum thapsus がありますが、

Photo credit: Ryan Hodnett on VisualHunt.com

こちらは荒れ地だろうとコンクリートの割れ目だろうと、どこでもこぼれ種で増えて未開花株は余裕で夏越しします。

当圃場の裏に流れている川べりや圃場前のアスファルトとコンクリの隙間のどこからから毎年出てきて、完全に野生化しています。

耐寒性

オノポルダムの冬越し。寒さには強い

気温が低い時期はより白いです。

寒さについては特に心配は要りません。

寒さが原因で枯れることはないだろうと思う植物の1つです。


ただ保水力の高い土に植えると万が一の確率で冬の間に根腐れを起こすことがあるので、なるべくなら水はけの良い場所や土に植えると間違いないでしょう。



雪に埋もれても強い霜に何日もさらされても葉などは少し残り地面に張り付いたような格好で越冬します。

俗に言う「ロゼットを組んで越冬する」タイプです。



というわけで今日はオノポルドゥム(オノポルダム)・アカンシウムでした~

ではでは~(^^)v

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