どもども~
園芸屋的に「〇〇の枯らし方」という記事タイトルは一体どうなんだっと思いながらも、実際に自分自身も数か月困ったのでいろいろとやった結果をまとめます。
いわゆる「レビュー記事」です。
ここで取り上げる苔(コケ)はお庭を造ったりガーデニングしている人の多くの人が厄介と感じたことのあるゼニゴケに絞った内容になります。
酸性土壌を好むゼニゴケに酸性のモノを吹きかけて枯らします。
枯らす方法
今回しっかり紹介する方法は2種類の除草効果が期待できる市販のモノです。
これら2種類以外の方法についてもこの記事の最後の方に紹介いたしましたが、それらは費用対効果などを考慮すると参考程度にどうぞっという感じです。
では「使用してみた」をご覧ください。
ダイソーの除草剤
使用した感想。
メリットはこちら。
メリット
- 100円
- ダイソーなので入手しやすい
- 希釈タイプとそのまま使えるタイプと2種類ある
デメリットはこちら。
デメリット
- 成分が食酢なので大量に散布すると付近にお酢臭が一時的に蔓延する
- 確かに枯らすけど、3割くらいは枯れない
- 除草剤と言うもののゼニゴケ以外の草には効果がほぼない
外出自粛規制の真っただ中の2020年5月上旬ごろ大手ウェブメディアのある記事を見つけ、その内容がなかなか衝撃でした。
100均のダイソーで売っている除草剤がコケにとんでもなく効くらしい
というもので、その記事を読んですぐに(2週間後)買いに走りました。
散布
このダイソーの除草剤は、水で希釈するタイプとそのまま使用できるタイプの二種類があります。
温室内外に使用したく、そこそこの平米数分は使いたかったので水で希釈するタイプを購入。
7本。大人買い。
さっそく温室内の一部分をやっつけることに。
水で約10倍で希釈しいざ散布。
散布した時期は5月下旬で温室内なのでそれなりに気温は高い状態なので、いままで色々な種類の除草剤を使用してきた経験から案外早く枯れるだろうなっと思い一週間後。
なかなか枯れてます。効果はアリです。正直ちょっと感激しました。
実際は散布した次の日には枯れ始め、3日くらいでこれくらい枯れてました。
・・・が、
・・・・なんとなく緑色の部分が残ってる・・・ように見えます。
この場所に散布した後に屋外のもっともゼニゴケが蔓延っている箇所、総平米で約245㎡分ほど散布しましたが、除草効果としては6~7割ほどで完全に枯らすというところまではいかず。
枯れなかった部分が3割ほど残っているので、遠目からけっこう緑色の部分が残っているように見えます。
それでも100円ショップで手軽に購入でき、ここまでの除草効果が確認できちょっと感動しました。
さらに一般の家庭で使用するにはこれで十分だと感じました。
コケとーる
続いて見つけたのが「コケとーる」という商品。
こちらもまず使用後に感じたメリット・デメリットを。
メリット
- コケに特化した駆除剤
- 効果が出るまで割と短時間
- 希釈タイプ(20倍)なのである程度の広さの平米に対応
デメリットはこちら。
デメリット
- 販売しているお店が少ない(たぶん)
- 最大で約50㎡用なのでそれ以上の平米になると数本(1本=約980円)必要
- 広い場所用なのでちょこっと使いするには割高。
殺菌剤の購入目的で立ち寄った大型園芸店で見つけました。
ダイソーの「女の子・犬・男の子」のイラストのパッケージとは対照的に、「ゼニゴケにも」や「速く効く!広く使える!」というパワーフレーズがまさに「この商品はコケを枯らしますよ」と訴えかけてくる。
そんなパワーフレーズに魅せられ購入。
購入したその日に使用してみると・・・
やってしまった。
使用前の画像を誤って消去してしまった。復元ツールを使用するも復元できず・・・。
コケとーるは使い切ってしまったので威力の証明が難しいですが、なかなかの効果が。
速く効く!と書いてある通りに、7月上旬の時点で散布後18時間ほどで効果が現れます。
茶色の中に他の青々とした植物がいくつかありますが、ゼニゴケでないものがほとんどです。
しかしながらコケとーるでも一部分、目視で1.5割ほど青々と残っているゼニゴケが。
主成分は脂肪酸類。
散布後の臭いはほとんどなし。
除草したい理由
ゼニゴケだけを敵対視しているわけではないですけど、発芽したてや送られてきた小苗を定植して3ヵ月ほどで販売までできるモノであればそれほど苦になりません。
ですが出荷や販売まで1年以上かけて育てる植物が入っている鉢やポットには色々な雑草が生えます。
イネやカヤツリグサ、セイダカアワダチソウ、タデなどは見つけやすく、抜きやすいですが、ゼニゴケは気が付いたらポット内の土が見えないくらいになっている場合が多いです。
それと細かく地表に密集し覆うため、乾燥を好む植物を蒸れ枯れさせる原因にもなってます。
完全に枯れない理由
根が意外と深いところまで張っている
上記で説明した以外の除草したい理由、というか実はこれが一番の理由です。
ゼニゴケは意外と深い位置まで根を張るので、ポット内で生えたのを抜き取ると土も一緒に付着しポット内の土が減ります。
抜き取ると土が減るので、減ったぶんの土をまた足さないといけなくなるという事態が発生します。
酷い場合、ゼニゴケを取って土を足す、というだけで何時間も経過することも。
というかそうなる前に対処しておけよってお声を頂戴しそうですが。
除草剤で完全に枯れず何割か青々としていた理由を自分なりに考えてみました。
重複しますがおそらく
取り除くと土が一緒に付着するほどの位置まで根が張るため
が妥当ではないかと思います。
しかもゼニゴケは地表部分に密集し広がっていきます。
根が深い位置まで張り横に広がり根が細かいので、難しいメカニズムはわかりませんが根張りの強い個所は一回程度の散布では効果はほとんど無いのかと思います。
緑の箇所を残しておくとそこから再び復活し勢力を拡大します。
そのため完全に「枯らし切る」には数回散布する必要があるのかなと。
その他の枯らす方法
除草剤以外でゼニゴケを枯らす方法はいくつかあります。
熱湯
熱湯をかけるという方法があります。お湯ではありません。
熱湯はゼニゴケに限らずほとんどの植物を枯らすことができます。
ご自身が所有する敷地内で狭い範囲でしたら、持ち運びに気を付ければ一番安上がりで済む可能性が高いです。
臭いも発生しませんしね。
石灰
酸性の場所を好むゼニゴケにアルカリ性の消石灰が余っていたので、そのまま直にまき散らかしてみました。
実は石灰を播き散らかす方法を一番最初に行いました。
上の画像は4月初旬です。まき散らかして3日後あたりから消石灰を被った箇所は枯れ始めました。
しかし雑にまき散らかしただけなせいか、このようにそれほど期待していたような効果は現れず。
消石灰を水に溶かし散布したら、もしかしたら結果は違ったかもしれません。
機会があったら試してみます。
ちなみに消石灰を降りかかり枯れた箇所は、気温が上がり活動が活発になった他のゼニゴケが覆い何もなかったかのように青々としていました。
やはり一気にしっかり枯らさないといたちごっこになるなとこの時に実感。
まとめ
ダイソーの除草剤もコケとーるもどちらもゼニゴケを枯らす効果はあります。
ですが他の雑草用の除草剤のように一度で生えてる100%のゼニゴケに効果がある訳ではありません。
根張りが強い箇所は日にちを改めて数回散布する必要があるっと思った方が良いです。
また
2つともに非農耕地用です。
畑や水田付近で使用する人はいないと思いますが、念のためお気をつけください。
それではゼニゴケの枯らし方についてでした~
ではでは~