どもども~(^^)v
今日はディクソニア・アンタルクティカ(Dicksonia antarctica)についての総合的に一番詳しい育て方です。。
主な内容は
という、ディクソニアのやや曖昧な
「寒さに対してどれくらい耐えられるか」
という部分についてです。
どうも耐寒性について信憑性に欠く情報が多いで
いっちょ体を張るか
ということでやってみました。
画像とデータ
- 学名:Dicksonia antarctica
- 別名:ヘゴシダ
- 分類:タカワラビ科
- 原産:オーストラリア
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 9a(-6℃前後)
- 花期:
原始的な見た目でそこそこの耐寒性がある木立性のシダはかなり少ないため、植栽に使用する木立シダというとほとんどの場合はディクソニア・アンタルクティカの一択になります。
丈は最大で4mほど、葉張りは最大で3mほどになります。
ですが年に数cmしか伸びないので、ここまでになるにはけっこうな年月が必要になります。
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育て方
育て方!
と言っても耐寒性以外で気を付けることは
これだけに気を付けよう
- 植えたり置く場所は半日陰から明るい日陰
- 水やりは根元でなく幹全体にも毎回しっかり行うこと
シダだからという訳ではなく直射光が当たっても枯れることはほとんどないですが、直射日光に当たる時間が長いと葉が焼けます。
水やりについては下の方で詳しく説明します。
耐寒性
そんなことより耐寒性!
ということですね。越冬できる温度についてです。
結果から言うと、
完璧な屋外で霜も雪も落ちる状況で-6℃を下回ると枯れます。というか枯れました。
そのため植栽でディクソニア・アンタルクティカを使おうと考えている方は、その土地の最低気温は事前にしっかり調べておいた方が良いです。
僕の場合は-8℃が3日連続で続いた週がありましたが、たぶんそれが決定打です。
0℃~-3℃くらいの時は
くらいで済みましたので。
もちろん-6℃まで下がらないけど、冬に冷たい風がバンバン当たるような場所も避けたほうが無難です。冬場でも乾燥して枯れることがありますのでね。
それではここからは11月から4月の「終息宣言」までの様子を綴ります。
11月
耐寒実験スタートの11月。
これより前から屋外には出してましたが、写真を撮り出したのが11月です。
ご覧の通りに日光がバンバンに当たる完全なる「屋外」です。
画像の隅に少しだけ映るハボタンやビオラが季節を思わせます 笑。
画像からわかる生気に溢れているディクソニア・アンタルクティカ。
12月
12月に入り0℃以下を何回か経験しました。葉が霜焼けしてます。
霜に当たらなくても寒さで葉に痛みが入るという話を聞いたことがありますので、室内に避難させても葉に痛みが入る場合があります。
0℃以下の日を数回経験した12月の段階ですと屋外のディクソニア・アンタルクティカの葉はだいたいこんな感じです。
幹もまだまだイケるよ!って見た目です。
1月上旬
1月に入り年が明けたばかりは比較的に気温は高かったですが、一気に-5℃ほど下がりかなりダメージを喰らいました。
寒さでか葉が反り返り縮こまってます。
それでも青々としてるので「まだ大丈夫なのかな?」と思ってしまいます。
幹の見た目は相変わらず。
それでも生気は感じられ・・・るかな?!
1月下旬
画像からあふれ出る
「これヤバイでしょ」感
このような状態になった時点で-6℃を2日経験してます。
青々とした部分はあり生きていそうですが、この時点ではどうも判断ができません。
画像左上に写ってるビオラ1ポットが飛ばしてあっても青々しているのと対照的な状態です。
なんとなく、ですが幹に生気が感じられない・・・・?
ちなみに温室脇の露地の苗置き場台にてこのディクソニアを放置して毎日見てましたが、寒い日が続くと
古くなった給水管が割れてこのような状態になることがあります。こういった感じになるくらいの気温ということがおわかりいただけただろうか 笑。
2月
さぁて1月よりも気温の低い2月です。
1月の葉の状態から簡単に推測できたでしょうが、葉は痛みまくってます。
葉が傷んだだけで株は生きてるから!
と思いたい状態です。
これでもまだ「3日連続-8℃」は経験していない状態です。
幹の様子はこのような感じ。
なんか魂が抜けたように見えるような・・・。
3月
一応常緑のシダになるので、葉がこのような状態になるということは普通に考えるともう終わったも同然と考えて良いでしょうか。
それでも一説には
ディクソニアの耐寒性は-15℃
と書いてあるサイトなどがあるのでそれを信じて、芽吹くのを信じて
傷んだ葉を取り除き温室の中へ。
幹の様子はなんとなく2月の状態とほぼ同じ見た目。まったく変化ナシ。
4月
一般的に15℃以上になると目吹が始まると言われているディクソニア・アンタルクティカですが、温室の中に置いておいても一向に動く気配がなく・・・
終焉宣言
をしても良いんじゃないかと。
水やりについて
ついでに水やりについて。
多くの木立シダの生存確認の目安となる
葉の付け根
赤い丸の部分がそうですが、ここが酷く乾くと最悪の場合株が死にます。
そのため水やりは
ここがしっかり濡れるように重点的に水やりをしましょう。
それで生きているうちは指で触ってもゴツゴツしてますが、株が枯れたり不調がでると
ブヨブヨしてて指ですこしいじっただけでほじくれます。
熱帯系の木立シダですが、マルハチやヘゴなんかもこの部分が完全に枯れると指で掘り返せるくらいブヨブヨになります。
以前冬越しをさせたマルハチを枯らした時も株の天井部分がグチョグチョになりました。
多少乾くくらいなら問題ないですが、真夏はすぐに乾くので小まめに水やりをしてください。
1日〇回とかは言いにくいですが、とにかく乾かさないようにお気を付けください。
気温が低い時期、最高気温が15℃以下の時期でもひどく乾燥させないでくださいね。
耐寒性結論
ディクソニア・アンタルクティカの耐寒性をまとめますと、
メモ
- 0℃を少し下回る程度なら葉が少し傷む
- -5℃ほどになるとかなり葉が傷む
- -6℃でほぼアウト
- -8℃は論外
ということになりました。
データの所で「耐寒性は-6℃」としたのには一応理由がありまして、植物を調べるのによく利用している海外サイトですがこれら以下の2つのサイトには
「ディクソニア・アンタルクティカの耐寒性は-6℃くらい」
と温度で記してあります。
RHSは言わずもがな世界最古の園芸団体で、San Marcos Growers はどのような団体か知りませんが、耐寒実験や耐暑実験を文字のみですがかなり詳しく綴ってくれているのでとても参考になります。
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ディクソニア・アンタルクティカの耐寒性についての疑問だったこと
ディクソニア・アンタルクティカの耐寒性を知ろうと思った時に多くの人が
「ディクソニア 耐寒性」
や
「ディクソニア 冬越し」
で検索すると思います。
実際僕もそうでした。
「耐寒性のある常緑の木立シダ!」というのがディクソニア・アンタルクティカのメリットというか魅力の一つですからね。
そのためにGoogle検索で「ディクソニア 耐寒性」で検索し、上位のいくつかのサイトを見てみました。
具体的に温度が書いてあるサイトを見て温度を書き出すとなかなか興味深かったです。
というのは
Google検索結果
-15℃、-10℃、-10℃、-10℃、-5℃、-13℃
これだけ差があります。
6ページくらいまで見ました。
う~ん・・・・どの数字がいったい正解なんだろ・・・というのが大方の見方でしょうね。
中には
- 成株の場合は-15℃ 幼苗は-6℃
- 耐寒性がハンパない
というようにとても曖昧な説明しているサイトも多数あり、
ん~信用できないなぁ~という印象を持ってしまうものも。
あと
-5℃から-15℃って温度差が10℃って!開きすぎぃ!
それとどのサイトも
これといった確固たる理由があっての温度でないだろうなっと読み取れました。
これだと
「ディクソニアを育ててみたいけど寒さ的にどうなの?」
という「育ててみたい」と「寒さについて」知りたい2種類のユーザーを逃すことになりますし、
広く考えると「育て方と寒さ」は直結しているのでディクソニアについて知りたいユーザー自体の要望は到底満たせないでしょう。
販売サイトでしたらなおさらこの辺りの情報が必要だと思います。
なので、
体を張って(経費を使い 泣)今回調べてみました。
ちなみに今回使用したディクソニア・アンタルクティカの相場このような感じです
➡ ディクソニア一覧
露地にいつまで置いていても良いのか?
や
地植えや庭植えはできるかな?
という人にはある程度の参考にできる内容だったのではないでしょうか。
というわけで今日はディクソニア・アンタルクティカでした~
ではでは~(^^)v