どもども~(^^)v
カロタムス・クアドリフィドゥス(Calothamnus quadrifidus) というなんとも言いづらいオーストラリア原産の育てやすく剛健な常緑樹についてです。
ダスティーグレーという商品名が付いています。
白っぽい緑と枝に付く花とけっこう独特です。
画像とデータ
- 学名:Calothamnus quadrifidus
- 別名:ワンサイド・ボトルブラシ
- 分類:フトモモ科
- 原産:オーストラリア(南西部)
- 形態:常緑樹
- 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
- 花期:早春
別名(英名)のワンサイド・ボトルブラシですが、直訳すると「ビンを洗うブラシの片側」といった感じでしょうか。
ニュアンス的にはたぶん「半分に割ったブラシ」っといった感じでしょうかね。
花はバンクシアのように硬くはなく意外と柔らかいのでブラシとして使用できるほどの硬度はありません。
「カロタムス」という名称で流通していますが、ローマ字読みに近いラテン語通りに読むとたぶん「カロサンムス」と聞こえるのではないかと思います。
しかしながらここでは市民権を得ているカロタムスで統一しています。
分布域はオーストラリアの南西部になります。
オーストラリアの西側を玄関口で代表的な都市のパースがある地域というとわかりやすいかと思います。
ちなみにwikipedia情報ですがパースは過去に46.2℃を観測しているようです。
どおりで夏の暑さに強い訳だっと納得しました。
基本的に葉は白みがかった緑色ですが、グレイフォーム(Grey form)と呼ばれる特に葉が白っぽい株やドワーフと呼ばれる小型品種、黄花品種もあります。
樹高は最大で2m前後、葉張りは1mほどを目安にしてください。
生育速度はかなり遅いかなっと思います。4号から6号鉢に植え替えて1年経過しましたが樹高はそれほど変わっていません。
ドシっとしっかりした株になるにはしばらく時間がかかるかなという感じです。
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育て方
偏見ですが白色の葉など全体的に「白っぽい」植物の多くは高温多湿に強くない印象があります。
特にオーストラリアや南アフリカ、ペルーが原産の植物ですね。白葉のヘリクリサムは際たる例かなと思います。
たいてい夏越しに難儀、もしくは夏に溶けていくのを見たことがある人は多いでしょう。
このカロタムスはモロにその印象通りの「白っぽい葉」で、さらに
オーストラリア原産の植物ということで第一印象は高温多湿に弱そうな印象を持ちました。
しかし2年近く屋外に放置していましたが日本国内では屈指の高温多湿地帯の愛知県西部でなんなく夏越ししてます。
耐暑性
上記に書きましたが45℃超えの高気温でも問題ないのはともかくとして、
気温30℃で湿度70%超えの夏の環境下でも難なく屋外で夏越ししています。
1ヶ月の内で18日間日光が出て来ず雨が降ったり止んだりしジメジメした梅雨も余裕でした。
かと言って乾燥状態に弱いか、というとそうでもなくむしろ乾燥した気候を好みます。
オーストラリア国立植物園のサイト内でも、
ポイント
このカロタムスは幅広い環境に適応することができ、どういう訳か原産地にはあまりない高湿度でウェットな気候にも順応する。
と驚きというのか不思議がられて書かれています。
そのような性質なので耐寒性もそこそこ優れています。
耐寒性
分布地域に近いパースは過去に記録した最低気温が-1℃程度のようで耐寒性は大丈夫か?っとやや不安になり、
さらにカロタムスが当圃場に来てから暖冬が2年続いたため-4℃ほどまでしか下がっていませんが、この程度の温度なら葉痛みなどもなく屋外で越冬してます。
-4℃までなら問題ないと書きながら紹介してしまいますが、
海外の園芸サイトでは-9℃までは耐えられたと書かれていたり、日本国内でこちらを生産している生産者さんからも-8℃までなら問題ないよっと教えてもらってます(地植えで)。
ただし-8℃まで下がらないけど雪がしっかり降り長い間積り暖かくなると溶けてしばらく土が湿めりジメジメした状態が続く地域では注意してください。
カロタムスに限らず耐寒性に優れたオーストラリアの植物全般に言えることですが、
冬の間に根腐れを起こすことがあるのでそのような地域では鉢植え管理にするなりして、雪に当たらないようにし越冬させた方が無難でしょう。
もうちょっと具体的に寒さについて知りたい
というお声がありそうなので、
チェックリスト
- コルジリネ・オーストラリス
- ユーカリ ポポラス
- ミモザアカシア(ギンヨウアカシア)などアカシア
- バンクシア・インテグリフォリアなどのバンクシア
上記のオーストラリアやニュージーランド原産の植物でも耐寒性に優れたモノが育つ環境でしたら、カロタムスも問題なく越冬できる環境と判断してよい指標になるかなと思います。
剪定
剪定する場合は開花後に半分くらいの量にする感じで。
リグノチューバー(再生機能 詳しくは下記のバンクシアのページで)を持っているため強剪定を行っても枯れ死することは少ないですが、
翌年の開花に影響が出る場合がありますのでバッサリ切る場合はそれなりのリスクがあることを念頭に入れておいてください。
というわけで今日はカロタムス ダスティーグレーについてでした~
ではでは~(^^)v