どもども~(^^)v
チレコドン・グランディフロールス(Tylecodon grandiflorus)について。
株元がプクっと膨らみ白っぽい茎肌で硬化した茎と、そこから生えてる濃い緑色の多肉質な葉が独特な雰囲気を醸し出しています。
葉の感じやそのような独特な形から多肉植物が好きな人やコーデックス系(塊根植物)が好きな人にまぁまぁ人気のある植物ではないかと思います。
ここではコチレドン・グランディフロールス(砂夜叉姫)の基本的な育て方や開花状況などをまとめました。
画像とデータ
- 学名:Tylecodon grandiflorus
- 別名:砂夜叉姫
- 分類:ベンケイソウ科
- 原産:南アフリカ(ケープ地方)
- 形態:非耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 10a(-1℃前後)
- 花期:初夏
種小名のグランディフロールスですが、「グランディ(grandi)」と「フロールス(florus)」がくっついてできています。
アルファベットの並びから意味がなんとなく想像できそうですが、「大きい花」という意味です。
グランディが大きい、フロールスは花という意味です。
見た感じで5~7cmほどなのでそれほど大きい花とは思えませんが、チレコドンの中では大きい花の種類のため名付けられています。
それよりも和名ですね。夜叉姫は「やしゃひめ」で良いと思いますが、「砂」をどう読むかですね。
「さやしゃひめ」なのか「すなやしゃひめ」なのか、命名者の方は存じ上げませんが和名の読み方を教えてほしいです。
大きさは草丈が最大で30〜40cmで葉張りは最大で50cmほどと言われています。
後述してますが、花茎を含めるともっと大きく(草丈が長く)なります。
(何と比べて早い・遅いはありますが)一般的に生育速度は早くないと言われています。
ですが発芽から1年半ほどで株元が木質化するので個人的には思ってたよりも遅くないと感じています。
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育て方
冬型の多肉?
南アフリカに分布している多肉植物の多くは、特にメセンのほとんどは地上部分をボロボロにして夏を越して、涼しくなると徐々に新しい葉が現れてきます。
多くのチレコドンも同じような感じに育ちます。
最高気温が30℃を超え始めると、葉の色を徐々に薄くさせたり茶色くさせ、見すぼらしく弱々しい姿になり「夏越し」の準備に入ります。
その後、気温が下がりだいたい最高気温が22℃ほどになると新しい葉を展開し始める、という生育サイクルになります。
ですが、発芽しまだ数ヶ月のような株元が硬化していない若い株は、真夏であろうと意外に水を吸います。
茎が木のように硬くなっていない株は真夏の水切れに注意してください。
耐寒性
気温の高い夏に休み、気温が下がり過ごし安い時期に生育する、というサイクルのため「冬型の多肉」と呼ばれると思いますが、
冬中に屋外に放置しての耐寒実験を行っていませんが、0℃以下には耐えられないと思います。
「冬型だから」と言って雪や霜、冬の冷たい風にバンバン当たるところに置いておくと、一晩で溶けたようにグチョグチョになる可能性が高いので注意してください。
またある一定の温度以下にならないように加温や保温できるビニール温室のような設備でない場所での越冬させる場合に、水やりを頻繁に行うと根が冷え防寒してあっても根腐れを起こすことがあるので注意してください。
2~3号ポットサイズの苗になれば季節問わず一ヶ月ほど水やりしなくても枯れ死することはないので、最低気温が10℃を超えない時期の間は水やりをしても枯れるリスクの方が高いので水やりは極力控えた方が無難です。
明るさ
基本的に他の多肉植物と同じように徒長させず良い見た目の状態で生育させようと思ったら、少なくとも日光は1日7時間はあたる環境が望ましいです。
日光不足で伸びて徒長してしまった場合は伸びた茎は元に戻らないので、伸び伸びになった箇所を切り取り脇芽を吹かせて育ててください。
他の多肉植物と同じやり方ですね。
開花まで
花芽は茎の先端部分から現れます。
他のベンケイソウ科、特にエケベリアのような感じで花茎が伸びます。
ある程度育った茎の中心部分から花芽が伸びるのもエケベリアっぽいです。
画像を見てもらえばわかりますが、花茎はけっこう伸びます。
画像の株は4.5ポットで養生していてしっかり根が張っていて自立していた株でしたが、白っぽく硬化した部分の約3倍の長さに伸びたため元々の株の部分が倒れてしまいました。
そのため花茎が現れたら支柱するのをおすすめします。
つぼみも花茎の先端部分だけにできます。
分岐してたくさんつぼみがついて花が咲く、ということもありません。
切っても枝分かれしないので、強風で枝が折れたりなどつぼみを「飛ばされた」株はその年は開花しません。
花茎ですがエケベリアっぽい感じで、茎に葉がいくつか付いてます。
エケベリアの種類によってはこの葉で葉挿しすると子吹きしますが、このコチレドンは・・・どうなんでしょうか。
挿せる機会があったらやってみようかと思います。
というわけで今日はチレコドン・グランディフロールスについてでした~
ではでは~(^^)v