どもども~(^^)v
やや耐寒性に優れた「実は」つる性の熱帯植物のコウシュンカズラについてです。国内ですと沖縄で見つけることができますよ。
画像とデータ
- 学名:Tristellateia australasiae
- 別名:オーストラリアン金鎖
- 分類:キントラノオ科
- 原産:オーストラリア、フィリピンなど熱帯東南アジア諸国、沖縄県
- 形態:非耐寒性常緑樹 (つる性)
- 耐寒性:USDA 9b(-4℃前後)
- 花期:四季咲き
気温が20℃以上あれば咲いている日光が大好きなコウシュンカズラです。
暑さが原因で枯れることが考えずらい、高さが2mにも3mにもなるつる性の熱帯植物です。
育て方
冬越しの仕方
沖縄地域以外にお住まいの人でしたら、上のような画像で「ミリオンキッス」という商品名で7月末あたりからお店に並んでいるのを見かける機会が増えますね。
熱帯植物ということもあってか、寒さに対して弱い印象を持たれる人が多いかと思います。
ですが、鉢管理でしたら冬越し方法は案外簡単です。
- 葉が落ち始めたら雨・雪が当たらず、凍らない場所移動させます。室内ではなく室外でOKです。
- 最高気温が15℃を超えるまで水やりは極力しない。
以上です。
たったのこれだけです。
最低気温が-4℃くらいまでしか下がらない地域でしたらこの方法で十分に冬越しします。
要するに、
株と根を凍らないようにすること
と
冬の間は何もしないこと
です。
-4℃以下の地域での冬越しさせる場合でも鉢が凍らないようにすれば高い確率で冬越しができます。翌春になり最高気温が20℃を越えてくるとまた落葉樹のような芽吹き方で葉が現れます。
5℃を下回ると枯れる、と言われているようですが僕が普段いる温室は暖房を入れない温室で真冬は温室内でも-2℃ほど下がる日があります。
ですが、この環境でも根を凍らせないようにしておけば何ら問題なく越冬してます。この方法で何回も越冬させてます。
僕の知り合いの方で名古屋市の南部にお住いの方は特に防寒などせずに年中外に出したままでも越冬してる、とも言われています。
なので越冬に関しては最低限のことを守れば簡単です。
常緑樹が冬季に落葉する理由
最高気温が10度を下回ってくると常緑樹のコウシュンカズラと言えども、
大概の熱帯系常緑樹と同じように葉を赤くして株元の葉から落としてしていきます。
最終的に落葉樹のように葉をほぼすべて落とします。葉が赤くなった姿もなかなか見応えあります。
常緑樹が寒さに当たることで葉を赤くし落とす作用については、落葉樹と同じようにアントシアニン云々が働くなどイロイロな記述や書物をザっと目を通してみたのですが、この作用についてはまだ立証されてないんですね。意外でした。
科学的な作用とかそういうのは抜きにしてこのように熱帯系の植物が寒さに当たると葉色を変えたり落としていくことについて個人的には、
来る寒さに対して株全体が凍死するのを防ぐため、寒さが当たる割合を少しで軽減できるように葉を落とすことで寒さに当たる表面積を減らして自分自身を守る作用
なんじゃないかな思ってます。
一種の「自浄作用」に近いものだと思って良いです。
コウシュンカズラに限ったことではないですが熱帯系の植物の冬の間の管理についてはともかく
この2点に尽きます。
スポンサーリンク
亜熱帯地域での植え込み例
「ゆいレール」を支えるコンクリの柱に絡みつくコウシュンカズラ。
亜熱帯地域での植栽例、と書くと特別な感じがしますが、思いっきり国内です。
沖縄県ですね。特に那覇市内ではゆいレールの柱や建物に這わせてあるのを見ることができます。
暑いのが大好きな植物なので、本拠地では本来の姿のつる性の性質を存分に生かして色んな所に絡まってます(^-^; 塩に対しても強いため海岸から近い場所でも自生してます。
原産地の1つでもあるオーストラリアでも赤道に近い北部の海岸沿いの地域に主に自生しているようなので、塩に強いというよりミネラル分を少し含んだ土壌を好むのかな、と勝手に思ってます(;^_^A
こちらも沖縄で良く見かける植物ですが、「綺麗だなぁ~」なんて思いながらも一体これが何か案外知らない人が多いのではないかと思いましたのでまとめました。
-
那覇の首里城で見つけたアンティゴノン・レプトプスについて。 和名はアサヒカズラです。
というわけで、今日は主にコウシュンカズラの耐寒性や育て方についてでした
ではでは~(^^)v