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思い出し旅行2002 ~アフリカ大陸縦断 マラウィ編 その2~

2017年3月14日

どもども~(^^)v

本日は「思い出し旅行2002」の日でございます。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

前回の内容

前回は、

48時間移動で知り合った英国人・アンディーと共に首都・リロングウェにて1泊の後、マラウィ最大の都市・ブランタイヤへ。またアンディーが「ムランジェ山に登らないか?」としきりに誘ってくるので、マラウィ湖でエンジョイしたかった僕は嫌々付いて行くことに。そして登山ガイドには同年代のグリオンという現地の青年を連れていざムランジェ山へ

といった内容でしたかね(;^_^A

前回の内容はこちらで

それでマラウィから行動を共にする人が現われたのでまずは登場人物紹介から。

登場人物紹介

・僕・・・当時21歳。大学休学中(4年生)。月300時間というバイト生活6カ月を経て一旦アイルランドへ。3カ月間毎晩アイルランドで飲んだくれた後にエチオピアの国境の町からケニアの首都のナイロビまでの約1000kmの野生動物いっぱいの道なき道をヒッチハイクで駆け抜けたい!という理由だけでアフリカ大陸の縦断を決意し、

とても興味があった世界三大瀑布のビクトリア・フォールズ、ルワンダの虐殺記念館に向けて一人でアフリカ大陸をブラブラしてます。

・アンディー・・・当時23歳のイングランド北部・ミドルスブラ出身の英国人。ダルエスサラーム~リロングウェ間のバス48時間移動を席は離れど同じ境遇を味わったことでシンパシーを感じ共に行動をすることに。山登りが好きで「英国人があまり登らないであろう山」を登るためにケニアから旅行を開始。

ダイビングライセンスを取りにマラウィ湖に行こうとしていた登山未経験の僕を「1人で行くのがさみしいから」という無茶苦茶な理由でムランジェ登山に誘った張本人。

・グリオン・・・当時20歳。マラウィ人。アンディーが雇ったムランジェ登山ガイド。多言語取得者で、現地語や地方語以外にも英語はもちろんフランス語などの欧州言語を操ることができ、僕らのガイド後に国からの出資でロンドンの学校に留学すること決まっていた超絶エリート

マラウイ共和国、通称マラウイは、アフリカ大陸南東部に位置する共和制国家で、イギリス連邦加盟国である。旧称はイギリス保護領ニヤサランド。首都はリロングウェ、最大の都市はブランタイヤである。アフリカ大地溝帯に位置する内陸国である。 ウィキペディア
 
国番号+265
通貨マラウイ・クワチャ
人口1636万 (2013年) 世界銀行
公用語チェワ語、 英語

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ムランジェ山

登る前に撮った写真。雲の上に薄っすら見える場所が頂上だよ、とグリオンが教えてくれました。正直この時は萎えました(-_-;)

ムランジェ山って何?どこ?

という話からですが、

場所はマラウィ南部にありモザンビークとも目と鼻の距離というところに位置しています。標高は3002mと富士山よりも少し低いですが、南部アフリカ最高峰でwikipediaによると中央アフリカ地域も含めても最高峰のようです。

僕たちはこの山を、車で途中まで、といった優しい事は一切なく

0m地点から歩いて登りました

・・・・orz

ムランジェ山へはリロングウェから乗り合いバスに乗り途中で1回乗り換え、麓の町へ。そこで一泊し、その次の日に日本製の4tロングのユニック車の荷台に乗り込み登山入口へ。

初日

確か一泊する予定のロッジに着く前に撮った写真。ムランジェ山は岩山です。

ガイドのグリオンと荷物持ちのポーター、アンディー、僕、と4人で登りました。荷物持ちのポーターに食料とアンディーと僕の荷物の中で重いものを持ってもらいましたが、

バックパックの重量は10kgはあったため、10kgの荷物を背負ったまま3002mを登ることに。

初登山にしてはけっこう厳しい条件ではないか???

と今となっては思います(^^;)

初日は休憩する予定のロッジを目指すことに専念し、時間も暗くなる前の16時には到着しよう、とアンディーとグリオンが話してましたが山登りがどんなもんかわからない僕は意味がわからず、

「とりあえず付いていけばいいや」

的なノリでした、ハハハ。

アンディーは初日に頻繁に、

「こんなの登山でもなんでもない。ハイキングだ、ハイキング」

と言っていましたが山登り初体験の僕には「あぁそうなんだ」くらいにしか思わず、深い意味はわかりませんでした。

10kgのバックパックを背負い舗装されてなく坂道ばかり上がっていくのは、ヤツにとってはそれほど大したことないのか?と思いながら、予定通り16時くらいにロッジに到着。

暗くなる前にアンディーの飯盒炊爨など登山道具一式が登場。

僕が近くの川でお米を洗っているとアンディーが

お前なんで米を洗っているんだ?

と言うので、

日本人は米を洗ってから炊くんだよ。こうするとおいしくなるからってか、だからお前の国のご飯は全部美味しくないんだよ。って言うか、日本に1ヵ月ホームステイしてた割に知らないのか?

とややディスりながらキャンプ飯をわいわいがやがや言いながら作りました 笑。

そうそうアンディーは17歳の頃に1ヵ月九州のどこかの県にホームステイ経験があります。

彼の日本の思い出は

夜中でも未成年が自動販売機でビールとタバコが買える国

というものでした・・・・・orz

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2日目

ムランジェ山 マラウィ

ムランジェ山はこのような急な斜面の所が多いのです。そして岩山?なせいかよく滑ります。

ロッジで睡眠を取りこの日はいざ頂上へ。

頂上から下山、麓の町の宿まで戻る、を1日で行うために朝は早くに起き行動開始。

徐々に「まともに歩ける道」が少なくなっていき「え?命綱もないのにこんなんどう上がるの?」という場所が増えていきます。

10kgの荷物を背負ってなくても、急こう配なため二本足では歩けず両手を使い上っていかないといけない場所が増えていき、前日「こんなんハイキングだ」とせせら笑っていたアンディーが無言になり・・・・

格好をつけてますが足元は断崖絶壁です 笑。滑って転げ落ちたらアウツ・・・。

頂上に近づいてくると雲の中に入り足元が濡れている場所が増え、なんせほとんど岩ばかりのムランジェ山なのでよく滑る滑る。

グリオンは

「雨が降ってないからいいよね♪」

と言ってましたが、僕はそうなの?と。なんせ山登りは初体験でしたので。

そして、頂上まであと20分!という地点に到着。

そしてその目の前にはほぼ90℃の岩壁が。高さは忘れましたが、けっこうな高さでした。上がっている最中に下を見たらダメだな、という高さだったのは事実です(-_-;)

そして岩壁の脇にはスウェーデンの国旗が描かれている十字架と文字が(-_-;)

文字は

○○年〇月〇日に我が息子〇〇がこの場所にて死す。やすらかに。 〇〇の父と母より

 

マジかよ・・・

 

グリオンに「ここって何人か死んでるの?」と聞くと、「うん、何人か落ちて死んでるよー」と涼しげな顔。

いやいや・・・落ちて死んでるなら今にも切れそうなロープを新調するなりしようよ・・・などなど思っていたらアンディーが、

「こんなんハイキングはおろか、もうトレッキングを越えてる。クライミングだ。登山の要素はないぞ。クライミングの道具がないとオレは登ることができない。この十字架の隣にイングランドの国旗を置きたくない。オレはもう無理だ。イケるなら行ってくれ。荷物はオレがここで見てるから。」

と言い出し・・・確かに2日目の途中から「昨日と違って今日はキツい個所が多いな。お前は大丈夫か?」と頻繁に気を使ってくれていてたので、手慣れたアンディーでもけっこうキツいんだこの山は・・・・と思っていました。

でも正直、ここまで来てよく無理をせずに「安全のために登らない」という決断をできたなアンディーは、と思いますね。

そして頂上へ

アンディーに荷物を渡し身軽になり軽々頂上へ(^^) 写真はポーターに撮ってもらいました(^^)v

問題の頂上前の絶壁は、荷物を置いたことで身軽になった僕にとっては確かに落ちたら死ぬなと思いつつも「イケる」と思っていたせいか、

手と足を使い余裕で上がることができ、続いてグリオン、ポーターと続き無事に上り終え下のアンディーに手を振りそこからさらに登っていき頂上に無事に到着(^^)v

3002m地点の頂上からは隣国・モザンビークが見えまして・・・

アフリカ特有の赤い大地が眼下に広がり3000m地点なため長袖を着てましたが、赤い大地はきっと暑いんだろうな~とか下からだと雲の中だから見えないかな~

とか思ってました(^^;)

感慨深くなりながらも、アンディーを待たせてはいけない!と思いすぐに下り始めました。

アンディーに頂上に行けたよ~と伝えるとすごい嬉しそうでしたね~うらやましいなーとか色々言われましたが(;^_^A

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下山

遠近法を用いた「登った山を手の中へ」的なことをやれ!とアンディーが提案しグリオンと僕を撮ってくれたのですが見事にズレてる・・・これじゃあアンディーの手を撮った写真じゃん・・・・orz

登るよりも下ることのほうが難しい、とよく言われますが岩が多いムランジェ山を下る際も死傷者が少なからずともいるようで、

グリオンが「下山に雨が降られるのが一番怖い」と言っていた通りによく滑るため、かなり慎重に歩きました。アッと言う間に下山した感がありますが、すごく神経を使った記憶があります。膝も完全に笑っていましたしね(^^;)

あまり雨には降られなかったため2日間運が良く無事に終わりました。

次回は

次回は

下山後の事とリロングウェに戻って

のような内容になるかと思います~

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ではでは~(^^)v

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