どもども~(^^)v
可愛らしい「雑草」のオニオオバコ(Plantago major 'Rosularis')の育て方について。園芸好きの人は一度目の当たりすると必ず虜になると思う「雑草」です。
性質は他のオオバコと同様に剛健で耐寒性も耐暑性にも優れ、こぼれ種で増えることはあまりないですが
一度根付くと勝手に育ちます。
画像とデータ
- 学名:Plantago major 'Rosularis'
- 別名:オニオオバコ、バラのようなオオバコ
- 分類:オオバコ科
- 原産:北半球
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 4b(-30℃前後)
- 花期:初夏
初夏になると人目を引く緑色の丸いクシャクシャの塊が上がってきます。この「くしゃくしゃ」感が実は「人気ワード」というか好きな人が多いですよね。
草丈は10cm、株張りは30cmを目安で。
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由来
実はこのオニオオバコは歴史が古いです。
なんと
400年以上前、1597年には詳しく記述されています。
びっくりです。
記述書によると、
「細長い穂状花序のセイヨウオオバコの突然変異種(ミュータント)である。」
と記されていまして、花以外のその他の特徴や見た目はほとんど一緒で(葉なんて雑草のオオバコと大きさ以外はほぼ同じビジュアルですしね)、
丸い花序がその当時からガーデナーに好まれていたようです。
確かに使いたくなる形状してますよね~性質は強いですし。
しっかし400年もの歴史がある植物だったとは「超」がつくほど驚きました。
育て方
見出しで「育て方」とか書く必要のないほどの植物ですが、まぁあえて見出しをつけるならこうかなと。
ピュアに思っていますが僕の中でいくつか
「これを枯らしたら園芸というか植物を育てるのは諦めた方が良い」
という植物がいくつかありますしてね。このオオバコは筆頭ですね。
重複しますがオオバコは「枯らしたらガーデニングは向いていない」という1つの指標ですね。
当温室の駐車スペースで「普通の細長い花のオオバコないかな~」と辺りを探索しものの30秒で
見つけられます。
日当たりが良くても悪くても、水が多い場所でもよく乾く所でも、2tの重さのモノに踏まれても、雪が積もっても北海道でも自生できる耐寒性があり、高温多湿の東南アジアでも生息できるので、
自発的に「枯らそう」という気持ちがない限り死なない植物なのではないかな?と思います。
変異種特有の点
オニオオバコを語る点として、ビジュアルの面以外ではここがポイントではないかな?という点が1つあります。
増殖方法
ではないかと。
真冬は毎年このような見た目になる5年モノの上の株を見ていて、
「これってどう増やすんだろ」
とふと疑問に思いまして。
雑草扱いの「オオバコ」なせいか、何を読んでもこのオニオオバコの増殖方法を積極的に書いてる人はいません。
こぼれ種で自然増殖しやすいものは僕の下では地面であったり他の鉢植えから勝手に出て来たりするんですが、このオオバコはそういったことがなかったので「株分けや挿し木などの栄養繁殖」で増やすものだと思いこんでいました。
地下茎などで増えることがありません。
個人的に株分けでの増殖は時間がかかる、と勝手な印象があるので増殖にはあまり積極的ではなく親株のような感じで5年くらい放置してたのですが(というか僕が栄養繁殖下手なだけですが)、
ちょっと掃除してやるか~ということで、この枯れっ枯れになった部分をちょっと触ってみたら
ボロッ!
っとタネが出てきましてねー!
この「ボロッ!」と出てきたのを見て一瞬にして色々なことを確信しました。
このオニオオバコは
- 草丈が10cmほどしかないせいか風に揺られたりしても自発的にタネが飛ぶことがない
- 花茎の近くにタネが引っ付いているのでタネが発見しづらい
まぁ要するに、
種での自然増殖がしづらい
ということです。
また、数年見てきましたがこのオニオオバコには穂上花序のセイヨウオオバコのように「わかりづらいけど開花したのはわかる」的な要素も一切なかったので、
タネはできないもの、と思い込んでいたのでビックリしました。
試しにタネを播いてみますので、続編は数か月後にまた書きますね。
※追記
タネを250粒ほど播いてみましたが・・・・1つも発芽せず・・・。
でも上の画像のオニオオバコの親株の足元からはいまだにこぼれ種で出てきているので、時期のせいなのか温度なのか・・・・
知名度を抜きにして流通量だけを考えると、やはり人為的にこのオニオオバコの種を播くと発芽率がすこぶる悪いので流通してないのかなっと思いました。
なかなかむつかしいですわ。
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というわけで今日はオニオオバコでした~
ではでは~(^^)v