どもども~(^^)v
「ゼラニウム」を遡っていくと到達する1つのペラルゴニウム・ゾナレ(Pelargonium zonale)についてになります。
元々ゼラニウムと呼ばれるモノはゾナレとインクイナンス(P.inquinnans)を交配させて生まれたホルトルム(P.x hortorum)が品種改良されたモノです。
ここではゾナレの紹介と育て方などについてまとめました。
画像とデータ
- 学名:Pelargonium zonale
- 別名:馬蹄ペラルゴニウム
- 分類:フウロソウ科
- 原産:ケープ地方(南アフリカ)
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 9b(-1℃前後)
- 花期:四季咲性(花盛りは春)
この記事内のゾナレは白花しかありませんが、開花時の気温や紫外線量などで多少赤系の色みがかることがあります。
画像の白花もほ~んのりピンクがかってます。
自生地の南アフリカでは場所によりピンクや赤みがかっているようで、株でも環境でも花色に若干の違いがあります。
ちなみに45℃ほどの気温になると高い確率で枯れます。
高さは1m、株張りも1mほどになります。
アムステルダム植物園にあったこの株がだいたい1mほどの高さです。
草丈が3mになった株もあるようですが、自然に3mになることはほとんどないかと思います。
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特徴
葉の模様
ゾナレの別名にある「Horseshoe Pelargonium」ですが、ゾナレの特徴の1つである葉に入る黒い円形の模様が
Horseshoe = 馬のひづめ = 馬蹄
のように見えるのが由来です。
手持ちのゾナレの葉の画像にはうっすらほどしか黒い円形の模様が入ってなく、見てもよくわからないのでわかりやすい別種の葉を載せました。
ゾナレから派生していったペラルゴニウム(ゲラニウム)の多くにはこのように葉に黒い模様が入ります。
木質化
ゾナレに限った話ではないですが、ペラルゴニウムの多くは年数が経過すると株元が木っぽくなります。
ゾナレも3号ポット程度の小さいサイズでも10か月くらいで株元が木質化します。
さらに大きく育ってくると株の上部に数枚の葉を残すだけの姿になります。
画像のように株元がスッカスッカの状態によくなります。決して肥料不足というわけではなく、こういった性質です。
肥料を大量にやったり肥えた土に植えても株元付近から葉や茎が伸びてくるわけではないです。
このように木質化してそれなりの高さの株にするには数年は必要ですが、なんか見た目が悪いなっ・葉の枚数を増やしたいなっという場合は半分くらいのボリュームまで切ってしまってください。
切る時期は春に切ってしまえば一・二ヵ月後にはそこそこ見られる株になります。
耐暑性と耐寒性
(気温45℃で枯れましたが)比較的に暑さにも寒さにも強く育てやすいです。
多くのペラルゴニウムと同様に高湿度の環境は苦手としていますが、他の園芸種のペラルゴニウムと比べてもゾナレは高湿度の環境でもあまり問題ないかなっという印象があります。
寒さに関しては-1℃ほどで、軽い霜や雪程度でしたら問題ないです。
ゼラニウムとは
ゾナル系のペラルゴニウム
ゾナレとはやや話が逸れますが、ペラルゴニウムとゼラニウムの関係を簡単に。
数えきれないほどの種類が作られ今もまだ毎年のように新品種が作出されているペラルゴニウムに「ゾナル系のペラルゴニウム」というものがあります。
いくつかペラルゴニウムやゼラニウム専用の本がありますが、この本に紹介されている約8割のペラルゴニウムはゾナル系です。
正直他の植物で単独種でここまでの品種があるのはペラルゴニウムくらいではないでしょうか。
日照時間が少なくても大輪で花数が多く鮮やかな花が咲くため何百年に渡り人気がある証拠ですね。
それで冒頭で書きましたが、
元々ゼラニウムと呼ばれるモノはゾナレとインクイナンス(P.inquinnans)を交配させて生まれたホルトルム(P.x hortorum)が品種改良されたモノです。
ホルトルムは花が大きく鮮やかなのが特徴です。
そして
一般的にゼラニウムと呼ばれているモノはホルトルム(P.x hortorum)から派生していったモノです。
他にもペラルゴニウムには香りの強いものなどハーブとして使用された種類(センテッド系)、葉の形がヘデラのような形をした種類(アイビーリーフ系)、などいくつかに分けられ、
ホルトルムから派生していったゼラニウムは葉に馬蹄のような帯状の模様があるため「ゾナル系」と呼ばれるようになりました。
※ Zonal = 帯状 という意味です。
っとちょっとマメな話でした。
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というわけで今日はペラルゴニウム・ゾナレでした~
ではでは~(^^)v