どもども~(^^)v
「仕入れて販売以外にも、これからは栽培も行おう!」と思った数年前に、初めてタネ播きから栽培した植物です。
小売り用に300ポット分生産した耐暑性、耐寒性に優れた宿根草のカタナンケについての育て方です。
300ポットを鉢上げして大株にしたりし全部売り切るのに1年以上かかったという、とんでもない記憶があります。
画像とデータ
- 学名:Catananche caerulea
- 別名:天使のダーツ
- 分類:キク科
- 原産:南西欧州(スペインやフランス)、イタリア
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 4a(-30℃前後)
- 花期:春
あまりキク科っぽく見えない花ですがキク科です。
草丈は70cm、株張りも70cmほどを目安にしてください。
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性質
耐暑性
高温多湿の名古屋地方の夏も難なく越えてくれる耐暑性があります。こぼれ種であっちこっち増えることもなく株が地下茎で他の植物を駆逐するように増えることもない、それと成長が早いということもなく2カ月は咲き続けてくれる、という
個人的にはかなり有能な宿根草だと思ってます。
北海道でも毎年宿根しているとの話も聞いているので耐寒性はあります。冬は地上部が無くなります。
また種播きは秋播きでもちゃんと翌春しっかり咲いてくれます。
たびたび
大きくならなくて手間が掛からなくて増殖しすぎず毎年勝手に咲いてくれる植物って何?
と聞かれることがあるのですが、カタナンケはこのようなご要望に該当するのではないかと思います。
ちなみにカタナンケは日当たりを好みます。
咲き方
こちらの画像はいつもお世話になっているアルムさんのお庭の花壇のカタナンケですが、もう何年モノの域に達してます。
花も良い感じですが、蝋細工のようなツボミもなかなか画になります。
基本的には上に伸びていくのですが、太陽の向く方に向かって伸びていくので環境によってはこのように動きが出ます。
咲く少し前の状態です。
1枚目の画像と比べると同じ植物ですが、違うところが2点ありますがお判りでしょうか?
- 花色の濃淡
- 一重と八重咲
なのですが、
花色の濃淡は肥料をしっかり株が吸収できているかどうかで花色に顕著に現れます。
アルムさんのお宅のカタナンケはツルバラの足元に植えられてますので、しっかりバラの肥料を吸っているので色が濃くなってます。葉色も濃いですしね。
一重と八重咲については、性質上同じ株からでもほぼ必ず一重や八重咲が出ます。
二重や半八重なども出現します。
こちら↑は初めて栽培し初めて開花を確認したカタナンケです。
ちゃんとした培養土を使い鉢植えでの管理でしたが、やはり地植えには及ばないな~と。 でもこれはこれで良い色でしたが。
ちなみによく見ると二重っぽくなってますね。
白花もあります。青花はちょくちょく見かけるようになりましたが、まだこの白花は見かけたことがないので久しぶりにこの白花のタネを播いてみようかな 。
育て方
個人的な感覚ですが
真夏は40℃を越える温室内でも鉢植えで問題なく何年も夏越しでき、名古屋の夏も地植えで越えるので、それほど暑さに弱いなんてことはないような気がします。
カタナンケは発芽してから2年以上経つと根が肥大化し株によっては地上に根茎のように出てきます。
この部分が蒸れたり水腐れを起こすと株が死にますので、水が抜けやすいように斜面になっている場所や風の通りの良い場所など空気が滞留せず蒸れないような環境に植えるとよいかと思います。
つぼみが腐るような感じで落ちることについて
つぼみが黒くなり咲かずに落ちる症状についてですがカタナンケを植えたけっこう多くの方が経験し、焦らせる原因になることです。
気温が上がってきてつぼみはたくさんできて今にも咲きそうなのに、つぼみが下を向きつぼみの付け根のあたりが黒くなりそのままつぼみが落ちる、
ということがカタナンケには、咲くか咲かないかの時期ににしばしば起こります。
- 気温が上がってくると自然と開花してき、つぼみが落ちることが少なくなるので我慢してください。
- 気温が上がっきても咲かずにつぼみが腐って落ちるようなことが続いている場合は、水のあげすぎか日光不足です。土をしっかり乾かして化成肥料でもよいので数粒あたえて日当たりのよいところで放置してみてください。数日経ったら咲いてくるかと思います。
以上ご注意くださいませ。
気温が高くなると自然と解消される場合が多いので「咲かない!何か間違ってる!」と焦らないでくださいね。
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というわけで今日はカタナンケについてのアレコレでした。
ではでは~(^^)v