ゲラニウム オリオンの花

オンラインショップはこちら

PR ゲラニウム 多年草(宿根草) 植物

ゲラニウム 'オリオン' 育て方。高温で高湿度に耐える青花!

どもども~(^^)

濃いめの青花が美しいゲラニウム 'オリオン'(Geranium 'Orion')の育て方についてです。

庭植えや地植えで名古屋市地域の夏のような高温多湿の環境を超えられるゲラニウムは限られ、

さらにゲラニウム 'ジョンソンズブルー'のような「人気の青系」の花のゲラニウムは皆無なのでは?と思っていましたがこの品種は問題なく安心して育ちます。

3年くらい育てたのでだいたいどのような性質かわかりました。

本文のデータや写真等はすべて筆者自身の観察によるものです。AI生成は使用していません。

この記事を書いた人

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から知識や資金などなど、重要なモノがほぼ0の状態から園芸を生業にした元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。

もう少し詳しいプロフィールはこちら

画像とデータ

ゲラニウム オリオンの花の画像

実物はもう少し青みが強い・・・かな。

  • 学名:Geranium 'Orion'
  • 別名:
  • 分類:フウロソウ科
  • 原産:
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 6b(-20℃前後)
  • 花期:5〜8月

ゲラニウム 'オリオン' について「’’」がついているので園芸品種なのですが、

「どう交配したらこんな強いゲラニウムができたんだろう」と不思議に思い交配親や作出された経緯などを徹底的に検索しました。

それで判明したのが以下です。

メモ

  • 作出者 ブライアン・カベス(オランダ人育種家)
  • 交配親 ゲラニウム 'ブルックサイド' (G.'Brookside') X ゲラニウム・ヒマライエンセ 'グラベティエ'
  • 作出時期 1990年代

引用:Ballyrobert Gardens.

片親がゲラニウム・ヒマライエンセの園芸種ということには少し驚きました。

というのもゲラニウム・ヒマライエンセは例の人気品種の'ジョンソンズブルー' の原種にあたり、オリオンの青さはヒマライエンセから来ているんだと。

そして下記に書きましたが、ヒマライエンセの系統は高温多湿の環境に弱く太平洋側の暖地と呼ばれる地域ではまず夏越しできません。

その系統なのにこのオリオンという品種は夏越ししている・・・しかも地植えで。

この2点に驚きました。

青花のゲラニウム オリオンの葉の形

葉の形。光沢のある細かい線毛が生えている。

最大値ですが高さは40cm、株張りは60cmほどを目安位にしてください。

ふわっとした感じで花茎が伸びます。

日照時間はだいたい1日4時間ほど当たれば育ちます。暗めの場所だと枯れずとも徒長してビヨ〜ンとなるのでご注意を。

花の大きさは4cmの大輪です。

スポンサーリンク

ゲラニウム 'オリオン' の育て方

ゲラニウム 'オリオン' は高温多湿・寒さの両方に比較的強く、 暖地でも地植え可能な数少ない青花品種です。 

ゲラニウム オリオンの地植え画像

2024年の猛暑を超え2025年の春に開花した株です。@bluemoon Cottage さん

耐暑性

欧州のガーデンでは見る機会がないくらい頻出するゲラニウム。ただ日本国内の大半の地域では欧州で植えられている種類や品種は夏越しできず耐えます。

それでまずは「高温多湿に強い!」というキャッチフレーズがついていて本当に強いと思ったゲラニウムについて。

実際に名古屋市を含む愛知県西部地方で育っているのを見ても自分で育てても「この種類や品種は強いな」思うのは、

ポイント

  • ゲラニウム・サンギネウム 'アルバム'
  • ゲラニウム 'バーシーカラー' (鉢植えがおすすめ)
  • 'ビオコボ' などゲラニウム・カンタブリエンセの系統

これぐらいです。

そしてこの中に新たに「高温多湿に耐えることのできるゲラニウム」としてオリオンは含められます。

夏越しして「強いな」と思った条件として

  • 保温効果の高い黒いポットのまま簡単な遮光下に置いてあり
  • 1日の中で数時間は直射日光が当たるという環境でとりあえず水だけはもらえる
  • 秋に地植えてしてからの水やりは基本的に自然雨まかせ

といった「けっこう乱暴な扱い」をして夏越ししたというものです。

2024年の夏は愛知県西部の尾張地方は最高気温35度以上の日が年間で40日以上あった年です。オリオンは地植えで超えています。

高温多湿に強いゲラニウムの品種。

ただ他の植物と同じようにオリオンが好む環境下を揃えないと、せっかく持ち合わせている耐暑性を存分に発揮できず夏越しができない可能性は十分にあります。

これはオリオンに限らず他のゲラニウムや他の欧州や冷涼な環境に分布している植物に共通していることですが、

ポイント

  1. 水はけの良い土壌と乾きやすく蒸れにくい環境
  2. 水切れ要注意
  3. 7〜9月上旬あたりまでは可能なら半日陰下へ

というこれら3点は可能なら揃えられるとより無難かなと思います。

ただ2の水切れ注意と逆説的になりますが、強烈な乾燥はもちろんアウトなのでお気をつけくださいね。

他のゲラニウムについてはコチラ

耐寒性

ゲラニウム オリオンの耐寒性について

ある年の1月の様子。地際に「塊」だけ残して越冬。

冬越しですが、秋頃から葉を赤くし始め最終的に葉を残し茎を残したまま越冬します。

耐寒性について、日本国内で育てる場に気をつけることはほとんどないのではないでしょうか。特に何か防寒しましょう、ということはありません。

耐寒温度的にはだいたい-20℃ほどあるからか、雪が積もっても凍てついても問題ないです。

ゲラニウムの越冬

上から見るとこのような見た目。枯れてます。

残った枯れた茎ですがこちらについては取っても良いですし、取らなくてもよいです。

ただ残しておくと遅霜などが降りた場合に新しく茎が上がってくる中心部分の「塊」を霜から守ってくれるので、霜が降りないのが確実になるまでは放置しておいても良いでしょう。

取り除くのは緑色の新しい茎が上がってきてからでも問題ありません。

 

というわけで今日は ゲラニウム 'オリオン' でした~

ではでは~(^^)v

OFUSE

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

ショウタロウ

巨大NGOの下部組織(ブラック)で事務職という名の雑用の後に、なんとなく一人で仕事をしてみようと2008年後半から園芸業界へ。 知識、経験、資金、人脈もほぼ0の状態から始めた元バックパッカーです。2010年から度々NHK Eテレの趣味の園芸に出演させて頂いています。 ⇒もう少し詳しいプロフィールはこちら

-, ゲラニウム, 多年草(宿根草), 植物
-, , , , ,