どもども~(^^)
レイシェステリア・フォルモーサ(Leycesteria formosa)の育て方についてです。
生育速度は落葉樹の割にかなり早く、なによりも夏の時期にかなり水を必要とします。
そのため水切れしやすく、たとえひどい水切れをしなくても葉焼けして茶色くなってしまうので水切れに気をつけましょう。
画像とデータ
- 学名:Leycesteria formosa
- 別名:ヒマラヤのハニーサックル
- 分類:スイカズラ科
- 原産:チベット近郊
- 形態:落葉樹
- 耐寒性:USDA 7a(-17℃前後)
- 花期:夏
ヒマラヤ山脈の麓に位置するチベット周辺に分布しているハニーサックルの一種です。
分布地域へは僕はまだ未着の地ですが、中近東を旅行している際に「チベット越え(バックパッカー用語)」した人々からチベットの気候について聞いていまして、
- ヒマラヤの麓とは言え夏は日差しが強くけっこう暑い。
- 夏は雨がむっちゃ降る。カッパは必需品。
と言われていたのを覚えています。
検索してみるとこの辺りの気候は夏に雨が多く冬は乾燥するモンスーン気候とのことで、日本の多くの地域の気候と同じです。
次に種小名のフォルモーサ(formosa)についてですが「カッコイイや美しい」という意味です。
株が充実してくるとエビの尻尾に見える蕾の部分がいくつも連なり、たくさんの白い花と赤い蕾がなかなか良い感じに見えます。
樹高は150cmを、株張りは100cmを目安にしてください。
ハニーサックルという名称やスイカズラ科ということであって、ツル性かなと思われるかもしれませんがツルは出ず
支柱などを用意しなくても自立します。
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育て方
半日陰の場所でも徒長せずに育ちます。
午前中に2時間、夕方に2時間とで計4時間ほど日光が当たる場所のような1日中は無理だけど別々になら可能、という場所でもOKです。
土は特に選びません。ごくごく当たり前の培養土や庭植えしてて他の植物が育っている土なら問題ないでしょう。
生育速度ですが、色々な植物を栽培しながら思うのは「かなり早い」分類に入ります。
3号や3.5号の苗の状態から育てても株や環境によっては1年未満で1mぐらいには育ちます。
耐暑性
水切れに要注意!
最高気温が35℃以上の猛暑日が連続25日あった愛知県東部地方の夏の暑さを耐える程度の耐暑性は持ち合わせています。
どれくらいの暑さに耐えられるかの目安になるかなと思います。
ただ葉色など健全な状態で夏越しできるかどうか、というと話は別です。
というのもこの植物の分布地域は夏に雨が多い地域のモノだからか、
気温が高い時期は水をたくさん「飲み」、水やりの量が少ないと上の画像のように葉焼けします。
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真夏でも朝と夕方に2回水やりしてるけど、それでも足りないの?どのくらいの水が必要なの?
こちらについてで、当圃場の8号鉢は最高気温が30℃を超える時期は毎日2回30分以上水やりしてます。
水やりと言っても下の画像のように「業務用の水やり方法」で恐縮ですが
要するにたっぷりを毎日2回、ですね。
庭植えする場合でしたら、植える予定の付近に大きな樹などがあると地中にそれらの太い根がはびこっていて水やりをしっかりしていても、
レイシェステリアが水を吸い上げられなく結果的に水切れで枯れる場合が大いに考えられます。
そのため地面に植える際は、地中での水やりのライバルになりそうなモノがない場所を選ばれると良いです。
夏の熱を帯びた日差しに当たっても水をしっかり含んだ状態なら葉焼けすることはないと思いますが、
上の方でも書きましたが半日陰の場所でも徒長せずに育ちますのでそういった場所を選ばれてもよいかなと思います。
水切れに振り回されるようでしたら枝を切り株のボリュームを減らすことで水を吸い上げる量を減らすことができます。
切った枝は切り枝として飾っても水揚げが良く2週間はキレイな状態を保てます。
耐寒性
落葉樹ですが-3℃〜-5℃程度の寒さでは葉は落ちません。
落ちなかった葉は気温が上がってくると新しく緑色の葉が枝から出てきて、古い葉は落ち入れ替わります。
ただ-10℃以下になる地域では完全に落葉し枝も霜焼けしかなり見た目が悪くなります。
そのため最低気温が-15℃前後まで下がるアメリカのガーデン施設では、
冬の間はそのまま放置し氷点下にならない日が来たら株元から20〜30cmほどの位置でバッサリ切り新しい芽が伸びるようにしているようです。
基本的に新芽に花が咲く植物なので、晩冬あたりに切ってしまえば初夏ごろからの開花に影響はありません。
冬の間に残った枝が汚くなってしまった場合は、この方法を試されても良いと思います。
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というわけで今日はレイシェステリア・フォルモーサでした~
ではでは~(^^)v