どもども~(^^)v
翡翠色というか青花というのか作り物みたいな花色のラケナリア・ヴィリディフローラ(Lachenalia viridiflora)の育て方についてです。
夏季休眠型で冬季生育型の球根植物ですね。
冬季生育型と言うものの、芽が出て開花までが早く開花し枯れるのも早いので個人的には年間で「起きている」期間は4ヶ月ほどな印象があります。
ただ活動期間が長くなくともこの花色に魅了されファンが多い植物ですね。
画像とデータ
- 学名:Lachenalia viridiflora
- 別名:ターコイズヒヤシンス
- 分類:キジカクシ科
- 原産:南アフリカ
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 10b(0℃前後)
- 花期:冬
原産地は南アフリカ共和国のケープ州の西側と言われています。
多少ナミビアも分布域に被っているようで分布域の端から端まではだいたい700kmくらいでした。
余談ですがナミビアの首都のウィントフックからケープタウンまで夜行バスで確か12時間ほどで行けた記憶があります。
ナミビアの国境には深夜に到着しケープタウンに朝8時位に到着したので、分布域を端から端を移動すると7〜8時間くらいかなと思います。
このラケナリアは南部アフリカに分布する115種類のラケナリアの中で一番珍しいと言われていた時期があったようで、
しかも野生環境下で絶滅に瀕していたと言われています。
野生で自生していたある区画が私有地でその土地の持ち主は週末に自分で土地を開拓し構造物などを作るのが楽しみで、ある時にこの翡翠色のラケナリアを発見し保護しようっと思われたという「作り話のような話」があるようです。
この土地の持ち主がこのような行動をしなかったらおそらく近いうちに野生下では絶滅していたのではっと言われています。
草丈は花茎が伸びても20cmほど、数年掘り上げずに分球しなかった株でもせいぜい20cmほどのスペースがあれば育ちます。
ちなみにパイナップルリリー(ユーコミス)のように「葉挿し」で増殖ができるようですが、
球根がバンバンできるので増殖は葉挿しよりも効率が良いだろうなっと思います。
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育て方
土が重要!
ラケナリアに限らずな話になりますが、南アフリカ原産で夏期休眠型植物の多くを上手に育てるので重要な点として、
注意ポイント
- 土
- 水やり
この2点をしっかり理解すればなんとでもなるかなと思っています。
土についてではどうしたら?ということについて、
ある海外の愛好家は川砂をすすめてます。川砂というと水を上から流しても保水力あるの?ってくらいほぼすべて通過する程度です。
そんな土に植えてもちゃんと育つの?と心配な方は山野草の土に植えられると良いと思います。
赤玉は水はけは良いですが保水力があるので、生育時期である冬季に水分を持った赤玉が冷えもしかしたら球根が腐るかもしれないのでおすすめしません。
花期
花期は短いです。開花して大体1ヶ月半くらいで開花期間は終わります。
開花してしばらくは上に向かってピンッと花茎は立ちます。
花が咲き終わりに向かうと地面の方にうな垂れるように下向きになります。
下向きになるころには鮮やかな翡翠色だった花色は色が抜け白っぽくなります。
それとその年の気候などで開花する時期がまちまちです。
なので、
だいたい12月から1月の間に開花し始める、みたいな感じでざっくりと考えておくと良いです。
目安として当圃場では最速で12/2に開花した年もありますが、年明けに開花した年もあります。
気温が上がってきて花も咲き進むと、葉が徐々に茶色く枯れ始めます。
こうなると「寝ます」の合図です。全体の葉の半分くらいが茶色くなってきたら水やりを止めてOKです。
葉の茶色の部分が多くなるにつれ水は吸わなくなるので、
「水切れかも!水やりしなきゃ」
みたいな感じで水やりすると球根が蒸れて腐る可能性があるので、しっかり乾燥させ夏を迎えましょう。
それと1球で花茎が複数上がってきます。
3~4つは上がると思って良いです。
耐暑性
夏季休眠型なので夏の間は葉や茎などの地上部分はまったくなく、球根だけの状態で夏越しします。
ココがポイント
「寝ている」のでこの時に水やりすると水分を吸わないので、水に触れた球根が腐りますので球根と水分は完全に切り離すようにしてください。
収穫した玉ねぎのように掘り上げ風通しの良い暗所で吊るす、まではしなくて良いですが葉が枯れ始めたら水やりを完全に止め、
雨など諸々の水分が一滴も当たらない場所にて放置、という方法で夏越しさせます。
上の画像の球根がある場所は当圃場内ですが、
夏季休眠型の植物(ペラルゴニウムやチレコドンなど)を集め置いていまして、「すべてまとめて休眠期に完全に断水する場所」と決めています。
暑さ自体には強い球根ですが、そこに水分が加わると簡単に腐るので気をつけてください。
耐寒性
霜・雪・冷たい風、もちろん雨も当たらない「ただ冷える」だけの環境での耐寒温度は-2.3℃まででしたら耐えるのは確認しています。
ただこの程度の温度まで下がり土が水をたっぷり含んだ状態ですと、球根が冷え溶ける場合があるので冬が生育期とは言え水やりは極力控え、球根が冷えて溶けるのを避けてください。
耐寒温度的には問題ないのに冬に枯れてしまった原因については下記の記事↓にさらに詳しく解説しています。
水やり
水やりですが休眠中は一滴も水分は与えませんが、生育期も基本的に「やらない」くらいの気持ちで良いです。
当圃場でも生育期でも「そう言えば以前はいつ水やりしたっけ?」という感じです。
よく言う、
誰が言った?
表土が乾いたらたっぷりと!
と決まったサイクルで水やりすると上の方でも書きましたが、生育期でも球根が腐ります。
表土が乾いていても土の中は湿っていることが多いです。
それでではいったいどのように水やりをしたら良いのか?という方法ですが、
水やりをするときに鉢の隅の部分の土が少し湿る程度の水をかける程度で十分です。
株元に向けてしっかり水やりしなくても十分に育ちますので、水やり方法が心配な場合はこのように行ってみてください。
というわけで今日は ラケナリア・ヴィリディフローラ でした~
ではでは~(^^)v