どもども~(^^)v
意外に「隠れファン」の多いエキウムですが、流通量が少いこともあり耐寒性や雨の多い日本の夏や高温多湿が心配でいまだ手を出していないという人でも、比較的に育てやすいのがこのブルガレ(Echium vulgare)です。
育てやすい、というか外来種として日本国内でも定着している地域があるくらいです。意外と開花時期の春にお住まいのそこら辺で咲いてる可能性があったりします。
二年草ですが、温室やコールドフレームなどの防寒・暖房施設がある場所でしたら年明けに種を播いても年内に咲くことがけっこう多いです。
画像とデータ
- 学名:Echium vulgare
- 別名:シベナガムラサキ
- 分類:ムラサキ科
- 原産:欧州、中央アジア
- 形態:耐寒性二年草
- 耐寒性:USDA 3(-30℃前後)
- 花期:春
花期時期は春で盛りも春ですが、なんとなく真夏と真冬以外は多少でも咲いている印象があります。
アメリカの一部だと侵略的外来種指定されています。欧州の種屋サイトでこのエキウムの販売ページを見てると「アメリカの一部地域には発送しません」とちゃんと書いてあります。
きっと輸入の際にトラブルがあったんだろうなっと思います。
この記事内でもこぼれ種での増殖について触れてますが、こぼれ種で増えやすいです。
大きさですが、草丈60cm、株張り30cmを目安に。
合わせて読んでみよう!
育て方
エキウム全体に言えることですが、
- 蒸れや多湿の状態が苦手
- でも乾燥しすぎな場所も苦手
- ただ暑いという気候を好む
- 直射日光が4時間ほどあれば育つ
と言った環境を好みます。
それとあまり知られていないことが1つあります。
カンディカンスのページでも同じこと書きましたが、
エキウムやセリンセ、ファセリアなどムラサキ科は開花前から開花中にかけてものすごい肥料を欲しがる
という特徴があります。
ブルガレももれなく該当しますので植えるときは化成肥料や肥料分がしっかり入った培養土や土壌に植えるなどした方が良いです。
別に肥料分が少なくても枯れることはなかなかないですが、やたら肥料切れのサインとなる黄色い葉がたくさん出たりボリュームが少なくみすぼらしい姿の株になったり、花の量が少なかったりする場合はたぶん肥料が足りてないです。
苗はあまり流通していませんが開花している状態の苗を植えるよりも、なるべく開花していない状態の苗を植えて花が咲く前にしっかり根が張った株の方がそのあとの経過が良い場合が多いです。
花色に差がある?!
ブルガレに限った話ではないですが、エキウムの多くは実生(種まき)で栽培します。
そのため咲いたのを見てみると意外と種袋やネット画像の花色と違うことがあります。
色の濃淡の差はあれど「まったく画像と違う花が咲く!」ということはブルガレではあまり起こりませんが、プランタギネウムやカンディカンスですと青花だけで交配した種から出てきた花が白花だった、なんてこともよくあります。
ブルガレについては、咲いている時期の気温や紫外線の量、日照時間などで花色の濃淡が現れることがあるので
「あぁ、そんなものか」
と思われた方が精神衛生的に良いかなっと思います。
好む場所
基本的に開けた場所で日当たりが良く風通しの良い場所を好む、というのが定説なエキウムですがブルガレが自生しているのを見つけたアムステルダムではこのような水が傍にあり色んな植物が雑多になっているちょっとエキウムのイメージが変わってしまう場所です。
ブルガレも赤花のエキウム・ルシカム、プランタギネウムなどは欧州では雑草扱いと聞いていましたが、まさに「そうなんだ~」と思った瞬間でした。
自生環境を見ることで色々勉強できることが多いですが、
ポイント
国内で育てる場合はこのように雑多で密植されている環境に植えると夏の間に蒸れて腐る場合がほとんど
だということを覚えておいてください。特に太平洋側の地域です。
なんせ欧州と日本では湿度にかなりの差がありますからね。
ブルガレが野良化していると言われる北海道、それと東北や甲信越地方では、夏の湿度が太平洋側の地域と比べてけっして高くないのでたぶん雑多な場所に植えても良いかと思います。
というわけで今日はエキウム・ブルガレでした~
ではでは~(^^)v