どもども~(^^)v
「キキョウ咲きのニゲラ」と言う表現がピッタリのニゲラ・ブチャリカ 'ブルースター' (Nigella bucharica 'Blue Stars')についてです('Blue Stars' なのになぜか国内ではブルースター)。
カンパニュラの一種です、と言われてもへぇーそうなんだっと納得されそうな花が咲きます。葉も他のニゲラとまったく違う形をしています。
他の種類のニゲラとどう違うか、育てる上でちょっと注意した方が良い事をまとめました。
※この記事内では国内で流通する際に使われている’ブルースター’といたしました。
画像とデータ
- 学名:Nigella bucharica 'Blue Stars'
- 別名:
- 分類:キンポウゲ科
- 原産:中央アジア(トルクメニスタンなど)
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
- 花期:春
トルクメニスタン・タジキスタン・ウズベキスタンの3国にまたがって分布しているようです。
カスピ海の東側です。
分布地に関してキューガーデンの関連サイトだけが具体的に記載していたので参考にしました。
Kew Science の Nigella burcharica のページへはこちら
世界一の機関の情報なのでまず間違いないと思います。
草丈は40cm、葉張りは15cmを目安にしてください。
葉
こんなに違います。
花が超特徴的なのは一番わかりますが「ニゲラらしくないニゲラ」と形容されるニゲラ ’ブルースター’は、幼苗を並べて見比べると本当に異質な存在なのがわかります。
デルフトブルーやミッドナイト、白花のアフリカンブライドを品種として持つパピロサ種の苗の状態です。
続いてはこちら。
黄花のニゲラ、オリエンタリス種の苗の状態。
トランスフォーマーという名で流通していてこのニゲラもよく「ニゲラ感がない」と言われています。
しかしながらこの状態ですと、まだニゲラっぽいです。
と2種類を見比べてみてからのブルースターです。
この画像だけの情報ですと絶対にニゲラに見えないですね。
ここに載っていないニゲラというとアレね!という「ザ・ニゲラ」のダマスケナ種とも違い、葉に切れ込みがまったくありません。
光沢があります
ニゲラ特有の深い切れ込みの葉ではなく、一般草花にあるようなのっぺりとした葉というのは上の方で書きましたが、
このニゲラには葉には光沢があります。
育て方
基本的な生育サイクルは他のニゲラと同じです。
しかしちょっと気を付けた方が良いかなっと思う点が1つあります。
水分が多いと葉が痛む
上の画像は枯れてはいないものの、ところどころ葉が茶色くなっていますね。
水持ちが良い土に植えてあったり、水やりの頻度が多いとモロにこのように葉に症状が現れます。
なぜこのような状態になるかを考えた結果、このような仮定から答えが導きだされます。
トルクメニスタンの降雨量を見てみると、ある年のデータから降雨量の多い月の3月でも22mm、その後は徐々に減っていき5月で13mm、8月で1mmまで減ります。
このニゲラが芽吹き生育していく期間として想定できる時期ですらこの程度の降雨量です。
葉の先が茶色く変色するのは水やりの頻度が多い、という裏付けとして捉えて良いデータではないでしょうか。
そのためこのニゲラを育てる場合は水はけの良い土に植えるか、頻繁に水やりする植物のそばには植えない・置かないのが枯らさずキレイな状態の株を保つ方法だと思います。
要するに土に長期間に渡り水分が常に存在しているような環境は避けましょうってことです。 笑。
余談ですがも水やりの回数が多かったり根が水分に長い時間さらされていると葉に不調が現れる植物として僕が経験した中では、シレネ・ユニフローラ、セリンセ・マヨールなどがあります。
日当り
ついでに日当りについてですが、自生地のトルクメニスタンの3月~5月の快晴日の比率はだいたい6割ほどです。
90日中だいたい平均的に30日は曇っている、という感じです。
なので多少日当りが良くない場所でも育つんじゃないかと思っています。というか育つでしょう。
気候について気になる方はこちらをご覧ください。
摘芯する
育ち始めた頃に気温が一気に上がったりあまり風が当たらない場所で育つと節間が伸び、いわゆる「伸びてる株」っぽくなることがよくあります。
そういった場合はこのように結構地面に近い所で切り落として問題ありません。
しっかり脇芽が出てきてカチっとした株にまた戻ります。
ヒョロヒョロ~っと茎が1本だけ伸び見た目になんとなく「たるんでいる」・「気合が入っていない」ように見えたら半分のボリュームまで切り戻すと、たいてい良い結果が生まれます。
というわけで今日はニゲラ ブルースターズでした~
ではでは~(^^)v