(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

ファセリア・パルシー という名称で流通しているファセリアの正式名称はディバリカタです。

2017年12月21日

どもども~(^^)v

ファセリア・パルシーとして流通しているファセリア・ディバリカタ(Phacelia divaricata)についての育て方や注意することです。

 

目新しいというか馴染みがない植物のタネや苗を見つけた時には必ず検索するようにしているのですが、ラベルや商品名と検索結果がまったく合わない植物がたまにあります。

今日はその「まったく合わなかった」植物です。

画像とデータ

  • 学名:Phacelia divaricata
  • 別名:分岐するファセリア
  • 分類:ムラサキ
  • 原産:アメリカ(主にカリフォルニア州)
  • 形態:非耐寒性一年草
  • 耐寒性:USDA 10b(1.7℃前後)
  • 花期:春

自生地のカリフォルニア州では海岸沿いから森林地帯と分布域は広くない割りにどこにでもいる、特にこれと言ってスペシャルな植物ではないようです。

草丈は30cm、株張りは40cmを目安にしてください。

ファセリア・パルシーではない

誰得な「ファセリア・ディバリカタの発芽」画像です。

マ●オくん
は?何を言っているんだい。パルシーで検索すると圧倒的に色々なサイトが出てくんだけど、これはいったいどういうことだい?

と思われる人はまずはこちらでご確認ください。

 

花の感じはまったく同じですね。

注意ポイント

園芸業界あるある!

というか日本国内に入れようとした時に名称が間違っていてそのまま入れてしまったパターン

 

なのかなっと思います。

ネット検索で確認が難しい時期に入ってきたんじゃないかと勝手に想像してます。

 

200種類あるファセリアですが、国内で発行された園芸本でファセリアだけで10種類も取り上げてるなんてほとんど存在してないですし。

 

それでファセリア・パルシーはこちら。

全然違いますね。

それよりも本物パルシーも鮮やかな紫花でなかなか魅力的ですよね。一度実物がどんなものか見てみたいので種が入手できないかなと思います。

育て方

水やりは気を付けよう

開花しそうな状態です。薄っすら青いです。これだけ見るとけっこう青い花なのかなっと思いますよね~

基本的に他の多くのファセリアと同じで、花が咲いて種ができると株が枯れます。

また直射日光を好んで多湿(この場合の多湿は土の水持ちが良い・ジメジメとしている場所)をものすごい嫌います

そのため水やりは控えましょう。

 

この植物が開花する頃は気温も上がって来て他の植物も一斉に大きくなる時期なので水やりを頻繁に行う時期でもありますが、

そのノリでファセリアに水やりをすると枯れます。

昨日までは元気だったのに今朝見たら真っ黒になってた・・・

 

なんて事態によくなります。ホントに。

その他

ディバリカタ=分岐する、という意味ですがその通りにタコのように手がたくさん伸びるような格好になります。

園芸経験者でしたらその姿を見たら

「やだ・・・徒長してる・・・・」

と思いかねない姿になります。

 

ですが、タコのように茎が分岐している姿が本来の姿なのでご安心ください

 

その他詳しいことはファセリア・カンパヌラリアにまとめましたのでご覧ください。

というわけで今日はファセリア・ディバリカタでした~

ではでは~(^^)v

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