どもども~(^^)v
カラキアスの白色の斑入りの代表格ですね。全体的に白いイメージですが、実は茎が濃い赤色で白の中にしっかりとした赤い茎、というフォルムが良いシルバースワンです。
もうすっかりお馴染みのユーフォルビアなのではないでしょうか。個人的にアスコットレインボー(ゴールデンレインボー)と同じくらい育てやすい斑入り種だと思います。
画像とデータ
- 学名:Euphorbia characias 'Silver Swan'
- 別名:ウィルコット
- 分類:トウダイグサ科
- 原産:ポルトガル、スペイン
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 7a(-17℃前後)
- 花期:早春
原産はポルトガルやスペインですが、シルバースワンが発見されたのはイングランド(英国)です。
最初に「育てやすい斑入り種」と書いたのには理由がありまして、
シルバースワンは「斑の鮮やかな株」よりも「より剛健な株で斑が入った株」を優先的に交配していったという歴史があるため、
という裏話があります。
トップ画像はお馴染みのアルムさんのお庭のシルバースワンです。のびのび豪快に育ってます(^^)
3号ポットを植え付けてもらいまして約3年で草丈が1.5mほどに。この話はあまり信じてもらえませんが事実です。
株張りは株元や茎の下から芽が出て来て、だいたい50cmほどです。
シルバースワンを植えられる際の目安になればと思います。
斑が消えることもあります
葉の縁に入る白い斑がキレイで植えたのに斑が、模様が消えてるっ!
と、シルバースワンに限らず他の植物でもこのような現象に驚かされた人は決して少なくはないのではないでしょうか。
シルバースワンは開花する少し前から葉に入っている斑が薄くなり、見た感じ「青」の状態になります。
「青」の状態とは斑が消えて「葉が緑色になる」ことを言いますが、完全に先祖返りしない限りは気温が下がり涼しくなったり新しい芽から出る葉にはシルバースワンはちゃんと斑が入りますのでご安心ください。
ちなみにこのようにある時期になると斑が消えるお馴染みの植物として、ノブドウ 'エレガンス' がありますね。
ノブドウ 'エレガンス'は春の芽吹きから新葉に斑が入り本格的な暑さがやってくる時期の少し前あたりから徐々に斑が抜けて葉が「青」になり秋に紅葉をして落葉、という流れですが。
シルバースワンの花とつぼみ
花
花びらというかガクの部分にも白い模様がはっきり入ります。
原種のカラキアスとほぼ同じ形で色も同じですね。
つぼみ
シルバースワンが開花する前の状態、まぁつぼみですが開く前のほとんどのつぼみの先っぽに赤色っぽく色づいてなかなか見栄えします。
これはこれでアリだな、と毎度見るたびにこう思います^^;
つぼみが開くと何事も無かったかのように、いつも通りのカラキアスの斑入りに。
シルバースワン=ウィルコット です
「Euphorbia characias 'Silver Swan'」とgoogle検索をすると
「= Euphorbia characias 'Wilcott'」
とよく記載されてます。
Wilcottの確認はこちらから ➡ E.characias 'Wilcott'
Wilcott = ウィルコット?何それ・・・?
ということでいろいろ見ていくとところどころで「Wilcott(PBR)」とあるのでPBRを検索しましたら、
Plant Breeders Right = 育成者権
ということでした。知的財産権ですかね。
つまり何ぞや?ってことですが、
「わたしが育種しましたからねー勝手にアレコレしないでよー増やしたいとかあったら声かけてよー」
ということです。
販売名というか流通名がシルバースワンということで正式名は実際にはウィルコット、という解釈で良いのでしょうかね。
世界中でシルバースワンは生産されているのでもしかしたら権利的なものの期限は消えた、もしくは増殖の許可は必要ないけど名前はつけちゃおう!、みたいなノリか育種者に敬意を表して、とかそんな理由でしょうかね。
シルバースワンと育成者権の関係性はとりあえずわかりませんでした^^; あまり気にする内容でもないかなっと。
ユーフォルビア関連はこちらから
育て方や他の種類のユーフォルビアはこちらを。
というわけで今日はユーフォルビア 'シルバースワン'でした~
ではでは~(^^)v