どもども~(^^)v
白い毛に覆われた葉と紫色のガクとピンク色の花が特徴的なランスロット・サルビアと呼ばれることの多いサルビア・カナリエンシス(Salvia canariensis)の育て方についてです。
他のサルビアと同じように花が咲き終わり散った後でも、しばらくの間は色付いたガクが目立ち花が咲いているように見えます。。
耐寒性はそこそこで、高温多湿にも決して弱くありません。
草丈は1mを超えるので植える際はそれなりにスペースに余裕がある場所が良いです。
画像とデータ
- 学名:Salvia canariensis
- 別名:ランスロット・サルビア
- 分類:シソ科
- 原産:カナリア諸島
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 8a(-6℃前後)
- 花期:初夏
原産地はカナリア諸島。
カナリア諸島はスペイン領ですが大西洋上の島で、位置的にスペインよりも北アフリカのモロッコや西サハラの方が距離的に近いという場所です。
日本国内ではランスロット・サルビアという名称で流通していることが多いです。
英名ではCanary Island Sageと呼ばれ、「カナリア諸島のセージ」と文字通りの名称があります。
草丈は1.8m、株張りは1.5mほどを目安にしてください。
なお、サルビアとセージの違いを知りたい場合はこちらをご覧ください。
育て方
高温多湿、寒さにもそこそこ強いので育てやすいサルビアかなっと思います。
分布しているカナリア諸島は降雨量が少なく、
このサルビアが自生している場所は特に乾燥している場所が多いとということで、性質的に乾燥や水切れに強いです。
真夏に水切れしても枯れるどころか、葉がしおれた程度では葉焼けすることはありません。
そのため
注意ポイント
逆に年間を通じて水やりは控えめで良いです。
水やりしすぎで枯れることの方が多いと思ってください。
夏も冬も根腐れすることがあるので、水はけの良い土に植えるとより上手に育ちます。
耐暑性
(個人的な先入観で)細かい毛に覆われている白い葉の植物は高温多湿に弱いモノが多い印象があります。
梅雨明け直後や8月に雨が降った数日後に黒くなり「溶ける」ように枯れたり根腐りして終わる印象がありますが、
案外このサルビアは高温多湿の気候に耐えます。
ですがどちらかと言うと乾燥している気候を好むため、決して高温多湿の気候を得意としているわけではありません。
保水力のある土に植えると夏に根腐れももちろん起こすので、水はけが良い場所や土に植えてください。
また本格的に夏を迎える頃は一旦花が咲き終わり「生え変わり」の時期になります。
古く大きい葉や完全に咲き終わった花序は枯れ落ちるため、一見すると朽ち果てていき徐々に枯死に向かっている状態に見えます。
ですが株元や太めの茎から新しく小さい葉や茎が現れ、
夏以降はそれらが新しく伸長していき秋にはそれなりの状態になります。
耐寒性
耐寒性ですがだいたい-6℃ほどです。
常緑性のサルビアなので、基本的に真冬でも枯れずに残ります。
サルビア 'カラドンナ'のように地上部分をほぼ枯らし、地際に少しだけ葉を残して越冬するサルビアではありません。
しかしサルビアだけで150種類近くまとめてあるThe New Book Of Salvia
例えば一時的に-9℃ほどに下がり地上部分が完全に枯れてしまっても、気温が上がってくると再び芽吹きます。
と書かれているので、根さえ生きていれば春になると復活すると捉えて良いです。
ただし地上部分が枯れても復活する株は発芽したての小さい株ではなく、植えてから数年経過しそれなりの大きさになっている株に限ります。
注意ポイント
本格的な寒さを迎える前に根がしっかり張っていないだろう株は、0℃前後の気温でも枯れる可能性があります。
12月に植えた根張りが弱い株はビニール袋をかけるなど簡単な防寒をして越冬させるのが無難です。
雪に注意!
雪にはやや弱いの印象があります。特にポット苗サイズのまだ小さく若い株です。
植えて2年目以上経過しているようなある程度の株に育っていると雪が積もった部分だけが枯れるだけで済み株元から新しく芽吹きして復活すると思いますが、
小さい株は雪により全体が枯れてしまうので復活が難しいです。
それとポットや鉢で管理する場合は、土が凍り根が痛んで腐り枯れることがあります。
冬の根腐れも夏に水のやりすぎで株が腐るのと同じように、株の根元が黒くなり引っ張るとドロっとした感じで抜けるように腐ります。
鉢やポット苗で冬越しさせる場合は根腐れしないように水やりを控え、雪や霜が当たらない場所にて越冬させるのが無難でしょう。
というわけで今日はサルビア・カナリエンシスでした~
ではでは~(^^)v