(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

黄色い小さいな花です。

ラナンキュラス・レペンスのゴールドコインとゴールドカップについて。グランドカバーとして使えるよ!お腹いっぱいってくらい増えるから!

2018年4月24日

どもども~(^^)v

原種の黄花のラナンキュラス(ハイキンポウゲ)のゴールドコインとゴールドカップについての育て方などを解説しています。

耐暑性と耐寒性にとても優れ関東以西の高温多湿の環境でも問題なく育ちます。

半日陰から明るい日陰を好み這うように広がっていくので暗い所でのグランドカバーとして使用する価値が高い多年草です。

画像とデータ

八重咲はゴールドコインです。

こちらはゴールドカップ。一重咲です。画像は牧さんのお庭の株です。

  • 学名:Ranunculus repens
  • 別名:ハイキンポウゲ
  • 分類:キンポウゲ
  • 原産:ユーラシア
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 4(-30℃前後)
  • 花期:春

一重咲がゴールドカップ八重咲がゴールドコインと呼ばれていますが日本国内での呼び名(流通名)になります。

そのため植栽の例などをハッシュタグや検索で「Ranunculus repens 'Goldcup'」と入れても海外の植栽画像などは現われないので注意してくださいね。

・・・というか検索してもガーデンとかで使用されている画像がありませんが。現地では雑草扱いなんでしょうか???

一応念のためリンクを。

これら2種のラナンキュラスの高さは30cm、株張りは1mほどを目安にしてください。

ただし高さは開花期の高さで、株張りは1mですがランナーで広がっていき環境が合うとそれ以上になります。

花は小さいです

大きさはこれくらいです。小さい!

ラナンキュラス、というと7cm~10cmほどの大きさで八重咲でゴージャスで優雅な

ラナンキュラスというとこちらですよね~

この画像のような姿を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、ゴールドコインやゴールドカップと呼ばれるラナンキュラスの花の大きさは2cm~4cmほどで小さいです。

黄花で目立ちますがある意味ラナンキュラスっぽさがない、地味な見た目です。

グランドカバー

ランナーです。

画像の通りに匍匐茎(ほふくけい)と呼ばれるランナーを伸ばしてランナーの節から根っこと葉を出してそこから栄養を取り次第に独立して1つの株になっていきます。

ランナーを出すほとんどの植物に共通している点として、

その植物が好む環境を探している

ということがあります。

乾燥している所を好むとか言いましたが、当温室の外の苗置き場のドロドロの場所でも余裕で生息してます。

このラナンキュラスも光の当たり具合や土の感じ、水の具合などを選びながら移動していき好みの場所に移動していきます。

拡大するとわかる、「泥」感。

そのためなかなか希望の場所に定住しれくれないな~と感じられましたらその場所は「好みではない」と思った方が良いです。

たいていの場合、このラナンキュラスは明るい日陰から半日陰で乾きやすい所を探します。なので植える場合はこのような場所に最初から植えると良いんじゃないかと思います。

自生環境

半日陰です。

アムステルダム郊外を歩いていた時に見つけました。

うっそうとした場所から明るさを求め移動してきたであろう黄色い花。

見つけた瞬間間違いなくラナンキュラス・レペンスだと確信しました。

ですが一応葉を見て確認しようかと思い葉を探しました。

ちょっとわかりづらいですが、花が咲いている茎からたどってみると切れ込みがある葉が。

ラナンキュラスの葉の形をしているので確信しました。

こんなうっそうとした場所でも育つのだと実感。

明るすぎないところで生き生き育っていました。

育て方

花の中心が緑色になるところがラナンキュラスですね。

上の方にほぼ「育て方」的な内容を書いてしまっていますが耐寒性も耐暑性にもかなり優れているため、直射日光が当たらないところに植えればとりあえずは育ちます

水切れにも強いですしね。

かと言って、当温室の屋外苗置き場(夏は自動灌水が1日3回)のような水が多い環境でも生育するので

別段気を付けることは本当にないかと。

このように性質がかなり優れていて横に広がっていくせいか、原産地域が違う大陸のアメリカやカナダやニュージーランドでも野良化したり帰化植物として扱われているようです。

個人的に

これを枯らしたらガーデニングを止めたほうがよいレベル

だと思ってます・・・・。

というわけで今日はラナンキュラス 'ゴールドカップとゴールドコイン' でした~

ではでは~(^^)v

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