どもども~(^^)v
数多い種類のペラルゴニウムの中でも珍しい黄花のエロンガツム(Pelargonium elongatum) についての育て方です。原種です。
だいたい性質が把握できたのでまとめました。
花色は人によっては「黄色じゃなくてクリーム色でしょ」と思われるかもしれません。
なんというか、そんな花色です。
画像とデータ
- 学名:Pelargonium elongatum
- 別名:
- 分類:フウロソウ科
- 原産:南アフリカ
- 形態:耐寒性一年草
- 耐寒性:USDA 10b(1℃前後)
- 花期:春(四季咲き)
早春から春にかけてものすごい数の花が咲くペラルゴニウムです。
あまりに大量に花が咲いてタネが出来るのでこのまま枯れるんじゃないか?と心配するほどです。
一番の花盛りは早春ですが、基本的に20℃以上あれば常に咲いてます。
また基本的に常緑ですが、夏あたりに地上部分がかなり枯れた見た目になります。たぶんタネを付けすぎて株が疲弊するからでしょう。
ですが、涼しくなるとまた復活しますのでご安心ください。
株張りは25cm、花芽が15cmくらい伸びます。
特徴
葉
しっかり硬い茎の先に1枚付いている葉です。
ケープ州という風が比較的にふいている海岸沿いの地域に自生しているせいなのか、部位の1つ1つがガッチリしてます。
葉も「硬い」です。
そして葉の表面はうぶ毛で覆われています。
ゼラニウムを含むたいていのペラルゴニウムの葉にはうぶ毛がありますが、エロンガツムにももちろんあります。
けっして硬くはないですが、原種っぽさがあるというか「粗々しい」です。
半低木?!
一つ一つの部位が硬い、と書きましたがもちろん「株の軸」となる部分も硬いです。
地上部分の方が大きく重いのに、こんな狭いポットの隙間から出てきた株でもしっかり倒れず自立します。
「硬い」からでしょうね。
あるペラルゴニウム本には「半木立性」という言葉が使われていたので、それも納得できます。
こぼれ種
ペラルゴニウム・エロンガツムを育ててみて、株が心配になるくらい花が咲くことにも驚くと思いますが、
一番びっくりするのは何と言っても「こぼれ種での発芽」でしょう。
こぼれ種でバンバン増えます。
当温室では一時期雑草の如く色んな所から発芽して勝手に増えてました。
雑草を枯らすために除草剤を撒いたら枯れましたが、それでも毎年どこかしらから現れます。
耐寒性
秋に勝手に空いてるポットから発芽したモノを10ポットくらいそのまま露地放置したことがあるのですが、
全滅しました。
その年の最低気温がたしか-6℃ほどでしたが、最初の霜が降りた日にほぼ全滅しましたね。そのため雪でもアウトでしょう。
なんとなくですが、
たぶん5℃以下でも冷たい風がバンバン当たる場所でも枯れると思います。
そのため越年というか大きく育てようとしている人は防雪・防霜・防風ができる場所で越冬させてください。
もちろん気温の低い時期は水やりはかなり控えてください。
ですが、
防雪・防霜・防風ができていれば-2℃くらいまで下がっても枯れません。
当温室は「暖かい室内」の温室でも無加温なため冬はたびたび0℃以下になります。
室温が-2℃を計測した日でも枯れずにペラルゴニウム・エロンガツムは生きていますので、霜などない「単なる低温」には意外な強さはあります。
耐暑性
ペラルゴニウムというと
メモ
- 乾燥を好む
- 水やりは控えめで
- 水はけが良い土に植える
という3つの鉄則がありますが、ペラルゴニウム・エロンガツムも同じようなことが当てはまります。
ですが、
個人的にけっこう水やりの頻度が多かったり蒸れやすい環境に置いておいても他のペラルゴよりも性質が強いのか、枯れずにいるなっとよく思います。
もちろん乾燥気味で育てるのが一番ですが、他のペラルゴニウムみたいに水のやりすぎでいきなり枯れるってのはまだ経験してないので、あまり慎重にならなくてOKです。
原産地
原生地は南アフリカの西ケープ州です。大都市・ケープタウン。
しかもプロテアとかセルリアも自生している有名なテーブルマウンテン周辺で見られるとのことです。
海抜約1000mあります。
山頂までは歩いていけます。ケーブルカーもあります。ケーブルカーだとすぐに山頂まで行けます。
僕はもちろんケーブルカーで山頂まで行きました。
テーブルマウンテンを訪れた時にこのペラルゴニウムを見に行ったという目的でもなければ、その他植物に関する記憶が残っているわけがなく、
ただ訪れただけ、です。
山頂は霧が濃かったな、くらいの印象しかありません。
原生地であるこの辺りでは急激に数を減らしているようで、絶滅が危惧されているようです。
他の原種ペラルゴニウムについて知りたい場合はこちらから。
というわけで今日はペラルゴニウム・エロンガツムでした~
ではでは~(^^)v