(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

ニゲラ オリエンタリス ’トランスフォーマー’ の育て方。 黄花!咲き終わった姿も○。

2016年8月28日

どもども~(^^)v

 今日はいくつか存在している「ニゲラっぽくない」黄花のニゲラ・オリエンタリス ’トランスフォーマー’(Nigella orientalis 'Transformer')の育て方についてです。

トランスフォーマーと呼ばれる所以か、開花から種ができ咲き終わった姿、いわゆる「枯れ姿」と呼ばれる種さやもとても画になり楽しめます。

派手な黄色ではないため、他の植物の花の邪魔にならず花壇で役に立つのではないかっと思います。

画像とデータ

ニゲラ感のないニゲラです。

  • 学名:Nigella orientalis 'Transformer'
  • 別名:
  • 分類:キンポウゲ
  • 原産:中近東、クリミア半島、コーカサス地方など
  • 形態:耐寒性一年草
  • 耐寒性:USDA 6a(-20℃前後)
  • 花期:春

まだ園芸を始めて間もない頃だったと思いますが、海外のタネサイトを漁っていた時に開花している画像を見てすぐに

一度作ってみたい!実物を見てみたいっ!

と思わされたニゲラです。

 

それですぐにタネを取り寄せ播いたものの、一粒も発芽せずに翌年もう一度タネ屋さんを変えたら今度は8割以上出て僕にとっては喜びが倍増、という思い出があります。

草丈は80cmほどで、株張りは20cmほどです。

他のニゲラというか一般的な知名度の高い青花や白花のニゲラ・ダマスカスなどほぼほぼ同じくらいの草丈になります。

トランスフォーマーの意味

種さやがグイグイ存在感を出してます。

トランスフォーマーと言うと、戦隊ものというか戦う機械系を連想してしまう世代の方も少なくないとは思います。

 

なんでトランスフォーマーなのかちょっと考えたんですが、トランスフォーマー(transformer)という意味が「変化させるモノや人」ということなので、

このニゲラの形状から一般的なニゲラと花色も形状も違うので

 

ココがおすすめ

このニゲラは他のニゲラとは違いますよ

 

ということを言いたいのかな、と推測してます。

枯れ姿

枯れてる姿が様になっている植物は限られると思います。

自然に朽ち果てるまでこの姿のまま十分に観賞価値のある姿だと思います。

ポットで作っても茎が案外しっかりとした株に育つので地植えでしたらもっと腰のある、というかかなりしっかりした株に育つであろうと思います。

花が咲き終わりこのような枯れ姿になっても、ちょっとやそっとの風では倒れません。

実際にウチの圃場の風がよく当たる場所で種採り用の株を毎年放置してますが、風で茎が倒れたことはいままで一度もありません。

 

個人的な意見ですが、グラス系と背面に来るように配置できたら夏の間も枯れてる感じは気にならないんじゃないかなっと思います。

育て方

「育て方」と言っても基本的に種が出来たら必ず枯れる一年草で、他のニゲラとほぼほぼ同じ性質で同じ環境で十分育ちます。

だいたい春に咲き、初夏ごろに徐々に種が出来、順次枯れていく、というサイクルです。

 

関連記事

他のニゲラについてはこちらから ➡ 当サイトのニゲラの記事一覧です。

こぼれ種

多くの種類はこぼれ種ではあっちこっちから出てくるニゲラですが、いざ採種して播いてみると発芽率があまり良くない、という話を頻繁に耳にします。

実際に僕の印象ですが、自分で播くとニゲラは一年草の割に発芽率は良くないです。

100粒播いて60芽出ればすごい発芽率が良いっ!という感じです。

 

そんなニゲラですが、トランスフォーマーはこぼれ種でも発芽率はあまり良くありません。

 

ダマスカスはそっこら中から発芽してもトランスフォーマーはこぼれ種で現れるのは10分の1程度くらいな印象があります。

 

毎年トランスフォーマーを庭植えでも鉢植えでも使いたい場合は、

 

参考

  1. できるだけ多くの種を採りすぐに播いて発芽したものを鉢植えにし養生し3月ごろに植える
  2. 採った種をいくつか残しておいて3月か4月ごろに発芽してほしい場所に播く

 

とこの2つの方法が確実かなっと思います。

 

もう一度書きますが、

トランスフォーマーはニゲラの割にそれほど自然発芽しないのでお気をつけくださいね。

 

というわけで、今日はニゲラ・オリエンタリス ’トランスフォーマー’でした~

ではでは~(^^)v

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