どもども~(^^)v
今日は水色の花が印象的なネペタを中心に取り上げます~
画像とデータ
- 学名:Nepeta racemosa 'Walker's Low'
- 別名:ブルーキャットミント
- 分類:シソ科
- 原産:コーカサス地方、イラン北部(原種)
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 4(-34℃前後)
- 花期:春
芳香性がありやや白みがかった緑色の葉に、ラベンダーブルーというのか薄い水色の花が特徴的なネペタです。
あまり派手でうるさくないため花壇と歩道のエッジ(端)に植栽したり、バラなど花数の多い樹木の足元に植え込まれていることが多く、どちらかと言うと補助的な役割で使われることが多いですね。
開花期も長く春に一度咲くと地域によっては晩秋まで咲きます。
草丈は60cm,株張りも60cmを目安に。
キャットミントって呼ばれてますが
'ウォーカーズロウ'だけではありませんが、
ネペタはキャットミントやキャットニップ(ネコが噛む草)などど呼ばれることがあり、特にネペタ・カタリナ(Nepeta catarina)はネコに好まれます。
しかしながらネペタは
シソ科イヌハッカ属
でございまして・・・・ネコが好むのにイヌなのかと・・・・なんともわかりずらい・・・orz
イヌも好むかどうかわかりませんが英名の俗称でも「Dog mint」と呼ばれこんがらがることがあるようです(-_-;)
カラミンサとの違いは?
「キャットミント」と呼ばれる植物はネペタ以外にも認知されているモノがあります。カラミンサです。
カラミンサとネペタの違いをまとめましたのでこちらもよろしかったらご覧ください。
低い場所を歩く人?!
歩く人が低い?
この行はウォーカーズロウについての説明です。
直訳すると「Walker's Low = 歩く人の位置が低い」となるのですが、
なんのこっちゃいな・・・まったく意味がわからん・・・・
となりますよね・・・(-_-;)
生い立ち
それではこのウォーカーズロウの生い立ちですが、
アイルランドのミセス・ウォーカーズ(Mrs.Walker's)さんのお庭でネペタが群生している場所があり、その場所はお庭の中で低い位置にありそこから偶然他のネペタと違う物が現れた
という話です。
そしてまだ続きがありまして、
1970年代にパトリック・テイラーという方がその枝を切り取り、その枝をイングランドのノースウィッチにあるフォーシーズンズ・ナーセリー(For Seasons Nursery)という生産者が1988年に展示会で発表し、その後2007年にアメリカの「多年草協会」というのでしょうか、Perennial Plant Associationが多年草部門での大賞を与えた、
という経緯があります。
「歩く人」という苗字のウォーカーズさんのお宅の低い場所で偶然見つかったネペタ
ということでウォーカーズロウ、という名前が付いていることに驚きはありますが「歩く人」という苗字も凄いよな・・・と思いきや、
英語圏には「ドリンクウォーター = Drinkwater」という苗字の人もいますからね・・・・。
育て方
性質
先日まとめましたネペタ・ネルボーサでも書いた通りにネペタ全般に言えますが、
- 一度根付いてしまえばそこそこの乾燥状態にも強い
- 多湿気味の状態の場所でもそれほど問題なく生育する
- 花期が長く地上部がある期間はずっと花が咲いる
- 冬の間は完全に地上部もなくなってメリハリも付く
- 性質が強い割に爆発的に増えるというわけでもない
という性質があります。
ネペタ・ネルボーサ'ブルームーン'についてはこちらを↓
徒長したら切りましょう
4月頃に咲き始めると6月頃には株元に近い葉は黄色くなったり葉を落としてけっこうみすぼらしくなってきます。
高温多湿には強いと言うものの株元の風通しが悪かったりし湿気っている状態が長期間続くと株が腐り溶けたり(特に太平洋側の暖地)、
また肥料分がしっかり効いている土壌に植えて栄養をたくさんもらえるようなネペタにとって良い状態が長く続いていると、短期間に生育し花が咲いたと思ったらすぐに倒れたり、
過栄養状態が長く続くと言いましょうか、伸び伸びに伸びて徒長することがよくあります。
このように伸びてしまった場合は、梅雨前に一度3分の2くらいのボリュームまで減らすつもりで切り戻すと良いです。
徒長苗なんかは園芸店や生産者はこの切り戻しをする場合は地際でバッサリ切ります。
その時に株元にIB化成肥料を株の大きさに合った量を置いておくとなお良いです。だいたい2~3週間ほどで花が咲くくらいのボリュームの株に戻ります。
また切り戻しすることで真夏もしっかりとした株で咲き続けてくれます(^^)
というわけで今日はネペタ 'ウォーカーズ・ロウ'を中心としたネペタの育て方でした~
ではでは~(^^)v