どもども~(^^)v
初見の人は必ず「アレ、なんですか?」と質問してしまうほど他の草花にはない、圧倒的な存在感のあるユーパトリウム グリーンフェザー についてです。
花がキレイ、とかよりも別の用途で使用されることが多いです。
ポイント
- 成長が早いため目印やポイントとしての役割
- 冬季にほぼ地上部が消えるため木のように経年で大きく育たない
- 高温多湿、雪、霜、寒さ、水切れに強い
- 細かい無数の緑色の葉
という、鑑賞的な要素よりも機能性や使い勝手の良さといった他の植物にはない面白さがあります。もちろん多年草(宿根草)です。
ここではユーパトリウム グリーンフェザー の植栽例や育て方などについてまとめました。
画像とデータ
- 学名:Eupatorium capillifolium
- 別名:ドッグフェンネル
- 分類:キク科
- 原産:アメリカ
- 形態:耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 6b(-20℃前後)
- 花期:秋
2mの草丈になるこのユーパトリウムですが、
どこにも「ユーパトリウム感」が存在していないのですが
と思う人、多いと思います。
ですが咲き方はともかくよく見ると唯一花だけはユーパトリウムな様子ですよね。
別名のドッグフェンネル(dog fennel)ですが、dogには「犬」以外に「使えないモノ」や「失敗作」など「役に立たない」的な意味があります。
そのせいかどうかはわかりませんが、このユーパトリウムには「役に立たないフェンネル」的なあまり良い印象でない呼び名があるようです。
日本でいうところの、有毒で芽吹きが行者ニンニクと似ているイヌサフランや、ハッカの香りに似ているだけのイヌハッカ、などと同じような意味合いで付けられたのかなっと想像しています。
草丈は2m、株張りは60cmを目安にしてください。
夏前には2m近くの草丈になります。ホントに。
育て方
耐暑性
国内のほとんどの地域で夏越しします。
関東以西の暖地と呼ばれる地域の夏、それも各地で40℃越えを連発したあの2018年の夏を鉢植えでも地植えでも問題なく育ちました。
そのため暑さが直接的な原因で枯れる、ということはほとんどないかなっと思います。
水切れにも強いので気温が高い時期に枯れた場合は、水持ちの良い土や雨水などの水が抜けずらい場所に植えたことでの根腐れが一番可能性があるかなっと思います。
耐寒性
地上部を完全になくして越冬します。
耐寒性ですが、国内のほとんどの地域で越冬するのではないかと思います。
少なくとも-8℃程度でしたら問題なく春に芽吹きします。
雪については僕の住んでいる地域はあまり降らないのでわかりませんが、
北米のペンシルバニア州に原種が分布していてペンシルバニア州の気候は東北地方と似ていると聞いているので雪についても問題ないかと思います。
ちょっと心配でしたら地上部がなくなってから掘り上げて多少気温が上がってきたらまた植える、と言う感じで良いかなと。
植栽例
画像は元RHSの二又氏より失敬しました。
ウィズリーガーデンのボーダーです。
派手ではないので付近の草花を引き立たせることができ短期間で存在感が出すことができる、ということで採用されていたようです。
尚、二又氏についてはこちら
続いて滋賀県米原市の@Rosebrabchさんにて。
あまりにも大きく育ったので途中で切ったと言われていましたが、それでもけっこうな存在感。
花がガッツリ咲いてます。
植栽ではないですが、牧 さんが枯れた感じが良かったので切って飾ってみた、と言われていて凄い良い感じでした。
草丈があり存在感があるので、上手に飾れば風景の一部として有効活用できますね。
特徴
名称についてですが、グリーンフェザー(Green Feather)と検索しても植物園のような権威あるサイトにヒットせず、
たいていこのような場合は日本国内にやってきた際に商品名として付けられた場合が多く、正式な名称を探すのですがたぶん「グリーンフェザー」として流通しているモノは
たぶんこれ
だと思います。思いますというかそうでしょう。
読み方はユーパトリウム・カピリフォリウム 'エレガント・フェザー' で良いかと。
それでユーパトリウム・カピリフォリウムの特徴ですが
こぼれ種での自然増殖が凄く、他の植物の生育に影響を及ぼし問題になって地域がある
とのこと。
ではエレガント・フェザーはどうなのかと言うと、
品種改良し見た目はほぼほぼ同じ、だけど種が結実しないため発芽しない。
という性質です。
グリーンフェザーがどのような経緯で日本にやってきたかは知りませんが、
「エレガント・フェザー」だったらこぼれ種で増えることはなく、原種のままでしたらこぼれ種で自然増殖します、という話です。
というわけで今日はユーパトリウム グリーンフェザーでした~
ではでは~(^^)v