(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

エリシマム 'コッツウォルドジェム(コッツウォルズゼム)' の育て方。 鮮やかな斑入り葉でおすすめ。低木のようになります。

2017年12月26日

どもども~(^^)v

エリシマム 'コッツウォルドジェム(コッツウォルズゼム)' の育て方について。

高温多湿に強く夏越しは問題ありません。耐寒性は-15℃ほどで雪や霜にも強いです。

 

鮮やかな斑入り葉と、咲き始めから咲き終わりで何回か花色が変わります。

画像とデータ

 

画像フォルダを見ていたら7年前に育てていた株の画像を発見しました。

  • 学名:Erysimum linifolium 'Cotswold Gem'
  • 別名:低木のようなウォールフラワー
  • 分類:アブラナ
  • 原産:欧州、中央アジア
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 7b(-15℃前後)
  • 花期:早春

花色がブラウンやムラサキハナナのような薄い紫、やや濃い肌色など色々な花色が楽しめます。

花の画像はこちらで ➡ コッツウォルズジェムの花

 

先祖返りして緑色になる葉や葉緑素の少ない真っ黄色の葉が出現したりはしますが、基本的に1年中明るい斑が入った葉色をしています。

このページに登場するエリシマム・'コッツウォルズジェム'の画像の多くはオープンガーデン出店でお世話になっているyukiさんのお庭の株になります。

 

別名の「ウォールフラワー」の意味ですが、エリシマムの多くは絶壁など「壁を連想させる」場所に自生しているようで、それが由来のようです。

草丈は60cm、株張りは45cm を目安にしください。

エリシマム?チェイランサス?

黒い葉はサルビア・シネンシス 'コスミックブルー' です。明るい葉色なので暗い色とも合います。

この植物は最初・「チェイランサス(Cheiranthus)」という名前で覚えました。チェイランサスで流通してました、というかまだチェイランサスという名称で流通していることが多いです。

 

初めて見た時に検索してみると「エリシマム(Erythimum)」と表記されているサイトも数多く、いろいろ見つづけていくと、コッツウォルズジェムに限ってはどうやら「エリシマム」という表記の方が正しいのかなっという事がわかりました。

「チェイランサス」というのは和名でニオイアラセイトウ(Cheiranthus allionii)と呼ばれるものを差すことが多く、別名でチェイランサス(Erysimum cheiri)とあります。

まだなんらかの理由で学名が確定していないんでしょうね。

 

ちなみにニオイアラセイトウですが、馴染みがない名称だったのでこちらも画像を検索してみたところ、3月ぐらいから流通する1年草です。

画像はこちらから ➡ ニオイアラセイトウ

黄色やオレンジ色の派手なアブラナ科ですね。

育て方

耐暑性

国内屈指の高温多湿地方の愛知県西部でも地植えで余裕で夏越しするくらいの耐暑性があります。

暑さにも高湿度にも強いです。

それでも、多湿の状態はあまり好まないので風や空気の通りの良い植え方や場所が良いです。

花壇植えでしたら花壇の中央で密植よりも手前の方が絶対良いです。

 

土質は水持ちが良いよい土壌より、乾燥しやすい方がより良いかと思います。あまり水持ちが良い土ですと根腐れします。

耐寒性

エリシマム'コッツウォルズジェム'の黄色い葉。正常です。

冬越しもそれほど気を付けなくて良いです。

とりあえず-15℃ほどは耐えるようですが、僕の下では(-9℃くらい)はまったく問題ありませんでした。もちろん霜にも雪にも当ててます。風もビュンビュン当たる場所です。

耐寒性については目安の-15℃になるかならないか、で判断して良いです。

アブラムシにはご注意ください

アブラナ科だから、というわけではないでしょうが暖かくなり花盛りの時期を迎えるとアブラムシが付きます。

環境にもよりますが、けっこうガッツリ付きます。

 

アブラムシはたまに植物を枯らすウィルスの媒体になっていることがあり、

昨日までは元気だったのになんで今朝見たら元気がないの~

という状態になる、いわゆる「突然死」を引き起こす原因になることがよくあります。

 

僕の3年くらい育てて低木っぽくなっていたエリシマム 'コッツウォルズ・ジェム'はこのような感じで突然死んだことがあります。

そのため暖かくなると「アブラムシが付く」ということは意識しておいた方が良いかと思います。

 

というわけで今日はエリシマム 'コッツウォルズ・ジェム' でした~

ではでは~(^^)v

  • B!