どもども~(^^)v
木立性エキウムの中では小型のエキウム・ウェビー(Echium webbii)の育て方について。
手元の株が少なく数を減らしたくなかったので年中屋外放置での寒さ実験は行えず、そのため具体的な耐寒性は把握できてないですが実生から開花まで見られたのでそれ以外はほぼ把握できました。
光沢のあるシルバーグリーンの葉と独特な青い花がとても魅力です。
画像とデータ
- 学名:Echium webbii
- 別名:
- 分類:ムラサキ科
- 原産:カナリア諸島
- 形態:非耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 10b(4℃前後)
- 花期:初春
カナリア諸島のラ・パルマ島に分布しているエキウムです。
カナリア諸島はスペイン領ですが、スペインからはかなり離れていてモロッコやモーリタニアなど位置的には西アフリカの方が近いです。
花色はご覧の通り青色ですが、青と言っても色々ありまして詳しく表現できないのでカラーチャートをご覧くださると簡単に把握できるかと思います。
花色はセーフカラーという青色に似ています。
丈は1.5m、株張りは80cmほどを目安にしてください。
数ある木立ち性エキウムの中では一番小型ではないかと思います。
画像の株は7号鉢ですが、5号のスリット鉢でも葉が黄色くなることはなく「無理のない」姿で開花しました。
木立性エキウムの代表格のエキウム・カンディカンスについてはこちらを。
特徴
上の方で書いてしまいましたが、エキウム・ウェビーはわい性ではないですがマデイラ島やカナリア諸島に分布しているエキウムの中では小さい方です。
もしかしたら一番小さいかもしれません。
花が鮮やかでそれほど大きくならないということで鉢植えで育てられるということもあってか、インスタグラムを見てるとウェビーの鉢植えを購入しました的な投稿がちらほらあります。
ラベルも付いているので欧州の一部(オランダ?!)では商品化されていることがわかります。
白みがかった光沢のある葉
大きくならないという特徴以外で見た目ではっきりわかるのは、葉の色です。
白みがかり光沢のある葉です。
シルバーグリーンというのでしょうか、日光を反射するほどツヤがあります。
カンディカンスも花芽が上がってくる状態になると花芽周辺の葉が同じように白みがかった光沢のある葉になりますが、ウェビーは株全体が常にそのような色です。
種播きをすると緑色が強く現れる株もありますが、白みがかったツヤのある葉の株がほとんど現れたのでこの特徴はウェビー特有と言って良いかと思います。
ただし発芽二ヵ月から三ヵ月は葉は他のエキウムと同じように緑葉です。
参考までに葉色の変化です。
こちらは発芽一カ月後です。
発芽三ヵ月経過した苗。
まったくウェビーの特徴が出ていません。
発芽四カ月経過するといきなり葉の色が変わります。
この変わり用にはけっこうビックリします。
ある朝いつも通りに圃場に行くと白い株が増えてる・・・・?と思ってしまうほどの急な変わり身です。
育て方
基本的な育て方や土質はエキウム・カンディカンスと同じで良いです。
- 水はけが良い土
- 日当り良好な場所(1日6時間ほど)
これらに加えてムラサキ科特有のつぼみが上がってくる少し前あたりからやたらと肥料を欲しがるので、つぼみが見え始めたらIB化成肥料で良いので株の大きさに合わせた量を株元に置いてください。
鉢に植える時に鶏糞などの堆肥を入れて植えるのも良いです。
注意ポイント
エキウムの肥料切れを見分けるコツとして明らかに葉色が薄く黄色い葉が多いと肥料切れです。黄色い葉が多い場合は液肥を小まめに与えると良いです。
下記にも記してますが霜と雪、それと氷点下の気温に触れると枯れるのでお気をつけください。
耐暑性
高温多湿はまったく問題のないエキウムです。
というか、これまで何種類もエキウムを扱いましたが高温多湿(気温35℃以上・湿度80%以上)を極端に苦手としているのはエキウム・ウィドプレッティだけな印象があります。
ですが、水はけの良い土の方が夏の間に根腐れで枯れ死するリスクは確実に減ります。
バーミキュライトでも軽石でも良いので植える際にはちょっと混ぜると良いです。
耐寒性
寒さについては海外サイトをいくつか見ての判断です。0℃を下回るとアウトかと思います。
それでも冬季無加温の当温室内が-1℃に下がっても株は生きているので、「0℃+霜または寒風」でない環境でしたらたぶん-3℃ほどまででしたら問題でしょう。
屋内にしまう・屋外に出すタイミングとして、最低気温が10℃を下回る時期までは屋外に置き、最低気温が15℃前後まで上がってきてから屋外へ、という感じで寒さ除けすれば間違いないと思います。
ある程度増殖できたら年中屋外に置き耐寒実験を行いたいと思います。
というわけで今日はエキウム・ウェビーでした~
ではでは~(^^)v