(元)バックパッカーな園芸家・伊藤章太郎が植物のことを中心に綴ってます。

ショウタロウブログ

赤花のエキウム・ルシカム 育て方。 水はけの良い場所で。

2016年6月6日

どもども~(^^)v

耐寒性に優れている赤花のエキウム・ルシカム(Echium russicum)の育て方についてです。

比較的に小ぶりのエキウムで、水はけの良い場所や土に植えて育てるのがおすすめです。

画像とデータ

  • 学名:Echium russicum
  • 別名:ロシアの牛の舌
  • 分類:ムラサキ
  • 原産:トルコから北ロシア
  • 形態:耐寒性多年草
  • 耐寒性:USDA 6a(-23℃前後)
  • 花期:春

エキウムはよく「宝石の塔」と呼ばれますが、赤花のルシカムはまさに「赤い宝石の塔」です。

耐寒性に優れ、高温多湿の愛知県西部でも問題なく夏越ししますが、やや短命な多年草です。僕の経験では3年目くらいで枯れるかなっという印象があります。

高さは70cm、株張りは30cmを目安に。

育て方

冬の間は地上部がほぼ無くなります

真冬はこのような見た目になりますが、気温が上がってくると復活しますのでご安心ください。

最初に出会ったエキウムは木立性で常緑の青花のエキウム・カンディカンスで、

このルシカムは冬の間は完全に地上部が無くなったので初めての栽培の時は少し心配でした。

しかしながら地際に緑色に縮こまった葉(ロゼット状態)が残っていたので大丈夫なんだろうな、と思ってましたが3月くらいから気温が上がってくるのと同時に葉が展開してきたので安心した、というのが初年度でした。

単なる寒さだけならそれほど問題ないかと思いますが、

雪や雨の多い冬ですと根腐れを起こし冬の間に枯れる可能性が高いです。

冬の間の根腐れが心配な場合は、

チェック

などを行われると良いかなっと思います。

エキウム・カンディカンスに詳しくなる

水切れには注意!

一般的にエキウムというと

「高温多湿に弱い」

という印象を持たれている人が多い感じがしています。

いかに夏越しをさせるか!!!!

みたいなことをよくネットで見かけますがカンディカンスも含めてこのルシカムも

一度でもひどい水切れを起こすと二度と元には戻らず枯死します。

この「水切れ死」は株が小さければ小さいほど頻繁に起こるので、少なくとも4号から5号ポット(12cm~15cm)から葉がはみ出るくらいの大きさになるまでは水切れにはけっこう注意してください。

開花前から開花中は肥料をたくさんあげて!

キレイな赤花です。

セリンセなどムラサキ科全般に言えることですが、開花中はどういうわけか他の植物に比べてかなり肥料を欲しがります

この「欲しがる」というはどこでわかるかと言いますと、肥料が切れてくると

ココに注意

株元の葉が黄色くなりドンドン落ち花は咲いているのに株が貧祖な見た目

になるからです。

液肥を使用しても間に合わないのかドンドン下葉が落ちて株全体が黄色っぽくなるのを見てると、けっこう焦ります。

特に鉢植えで管理するとこのような葉が黄色くなる状態によくなります

そのため開花前に思い切って大きめの鉢に新しい培養土を使用して植え替えてあげるとこの状態を防ぐことができます。

地植えの場合は寒肥などの有機たい肥を開花前までにしっかり行っておくと良いでしょう。

花が終わった後に

5号鉢サイズの鉢に植えても育てられます。

一般的にルシカムは多年草化しにくいと言われますが、花が終わりしばらくそのままの状態にしておくと株元から新たな芽がいくつか出ます。

それが来年の株になるので花後に見苦しいから、と言って抜かずにしばらくそのまま放置しておいてくださいね。

特にルシカムは発芽率が悪いのであまり生産量も多くないので流通量が少なくまた出会えるかという保証はないので。

というわけで、今日はエキウム・ルシカムでした

ではでは~(^^)v

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