どもども~(^^)v
木立性のエキウム、デカイスネイ(Echium decaisnei)の育て方になります。
寒さにすこぶる弱く、暑さに強いエキウムです。
花色は白地に淡い青色の線が入ります。
花穂(花序)はあまり長くないですが、1つ1つの花の大きさは他のエキウムと比べると大きいです。
見た目がどこか野性味ある雰囲気のあるエキウムです。
画像とデータ
- 学名:Echium decaisnei
- 別名:
- 分類:ムラサキ科
- 原産:カナリア諸島(グラン・カナリア島)
- 形態:非耐寒性多年草
- 耐寒性:USDA 11a(1℃前後)
- 花期:春
スペイン領のカナリア諸島のグラン・カナリア島に分布している木立性エキウムです。
カナリア諸島ですが地理的にはアフリカ北西部の西サハラやモロッコの方が距離的に近い大西洋上の諸島群になります。
デカイスネイには亜種(ssp.)があります。
葉の様子や見た目と株の大きさに差はなさそうなので、花色の違いで区別するのかどうかわかりませんが完全な白花もあるようです。
どちらが何か?は、すみません把握していないのでお答えできません。
ちなみに木立性のエキウムは株がある程度の大きさに育つと葉の表面にある産毛のような細かい毛が痛く感じるモノが多く、デカイスネイにもあります。触ると地味に痛いので触る際は気をつけてください。
草丈は2m、株張りは80cmを目安にしてください。
その他のエキウムについてはこちらから。
育て方
エキウムを育てる上で気をつけたいのが
ポイント
- 暑さに強いか
- 寒さに強いか
をまず気にした方が良いかなと思います。
いままで8種類ほどエキウムを育ててきましたが、
カナリア諸島が原産のエキウムはウィルドプレッティ以外は夏越しは楽で、その他は冬越しに気をつけないといけないと感じています。
要するに「寒さに弱い種類がほとんど」ということです。
特にこのデカイスネイはかなり寒さに弱いです。
現地では標高600m付近にも自生しているようですが、それでも寒さに弱いです。
逆に夏の暑さにすこぶる強いです。
育てる際は鉢での管理が基本になる場合がほとんどだと思われるので水切れに要注意です。
多湿の環境にも強く、国内有数の高温多湿地帯の愛知県尾張地方の夏でも余裕です。
デカイスネイも他のエキウムと同様につぼみは茎の先端部分から上がります。
ムラサキ科全般に言えることで、つぼみができると肥料を吸い上げる量が増えるのか葉が黄色くなり落ちます。肥料切れの症状ですね。
黄色い葉が多くなると花穂が上がらず茶色く枯れ、残ったつぼみも花がうまく咲かずガッカリすることになるので、
つぼみが出来、葉が黄色くなっていたら液肥でもIB化成など即効性の肥料を多めに与えると良いです。
なお、土ですが一般的な培養土で十分育ちます。
保水力のある土よりは透水性のある乾きやすい土をおすすめしますが、ウィルドプレッティよりは気をつけなくて良いです。
エキウム ウィルドプレッティ 育て方。赤い花の巨塔を見る方法は〇〇の時期に水やりを控えること!
耐寒性
遮るものがない「完全なる屋外」に実生2年目を迎えた4号苗をある年の2月上旬に置いてみましたが、0℃以下になった一晩でこのような状態になりました。
葉の色合いや触った感じはハリがなく「これは復活しないな」っと直感しましたが、
万が一があるかもしれないのでそれからさらに3週間ほど放置。
微塵も復活するとは期待していませんでしたが、予想通り復活しませんでした。
デカイスネイは霜が降りるとほぼアウトかなっと思います。
ちなみに霜・雪・風から防寒できる場所でしたら、-3.4℃までなら問題なく越冬しています。
そのため簡易温室などの場所に移動させれば越冬にはそれほど気をつけなくて良いかなと思います。
寒さで枯れる場合
木立性エキウムの中ではカンディカンスが一番寒さに強い印象を持ってますが、カンディカンスも低温に耐えられなくなり凍死する時は葉が変色し萎れました。
なので木立性エキウムは寒さが原因で葉がしおれた場合はほぼ復活しないと思って良いでしょう。
耐暑性
暑さについてはいうことありません。
気温35℃、湿度70%の元でも十分育ちます。
夏の間はとにかく水切れに注意してください。
というわけで今日はエキウム・デカイスネイでした~
ではでは~(^^)v